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page t-3 フランスに魅せられて

なんでフランスが好きなの。
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お洒落なイメージだから?
街並がかわいいから?
美術館がたくさんあるから?
やっぱりパン?
私の中でも、これらはもれなく理由に挙がるけど、
私はなによりフランス人のモットーに魅力を感じるのです。
そう、「食を楽しむ」というとこ。どうやら気が合いそうだね。

フランス人の友達と食事に行くと、彼女は決ってその食事に合うワインを頼む。
そして、デザートの欄までしっかりとチェックする。そしてオーダーの際、少し私に気を遣って「だってフランス人だもん。」とお茶目に言う。私も食いしんぼう王国の住人なので、結局彼女のペースに合わせるのだけど。
少し気取ったブルジョアの話というわけではない。だって彼女は自分でコーヒーショップでバイトをして暮らしていたし、洋服もだいたいジーンズとTシャツで、とてもラフ。だいたい私も彼女も高いお店に入れるわけもないし。
きっと、それはパリっ子の彼女にとっては、ふつうのこと。

フランス人の恋人を持つ友達も、「彼、頭の中の六割は食べ物のこと考えてるよ。」と呆れて言っていた。
ちょっとドキッとした…。なにやら気が合いそうだね。
男性が進んで料理をもてなしてくれるのも、フランスではよくあることだとか。
映画「シェフと素顔と、おいしい時間」を思い出した。
フランス人の多くは、日曜の休みは青空市場、マルシェで材料を厳選して簡単に調理し、おいしいブランチタイムを過ごす、ということも教えてくれた。いいねぇ。
でも、これ、さっきも言ったように、決してただ高級なものを口に運ぶ贅沢というものではない。今日食べたいものを真剣に考えて、食材を選んで作ったり、または素敵なお店に足を運んだり、こういった一連の流れを徹底して楽しんでいるのだ。
素敵ね。

でも、私は日本の伝統的な、繊細な盛り付けや味、世界から入ってくる豊富な食材を生かした食文化も、誇れるものだと心から思う。フランスに負けない「食の楽しさ」はいっぱい。
そして、食べることが好きな人も増えている気がする。これってとても豊かなこと。
食べることが楽しい人には、明日確かな楽しみがあるってことだもんね。

フランス人の友達が日本に来たら、お刺身と共に今日の気分の焼酎を頼もう。
「だって日本人なんだもん」って言いながらね。
by akiha_10 | 2004-09-04 18:40 | Trunk
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