![]() 京都にて、大徳寺に立ち寄った。 大徳寺と言いましても、中の敷地はかなり広い。 どこに入ろうかと迷っていたところ、 「十字架の庭」と呼ばれる閑眠庭が目に止まった。 「十字架」というと、 ほとんどなんの意味も持たずにロザリオをつけてみたり、 MIZUKIのクロスのネックレスをつけたてみたり、 と、その程度の距離感だったのだが、ある時お近づきになった。 というのも、 クロワッサンの仏語綴りは、てっきりcroixssantかと思いこんでいて、 したがって、うちのクロワさんはcroixさんだと思っていた。 が、クロワッサンの正解はcroissant。 とはいえ字体的にはcroixのが可愛いくておさまりがよくてよいわ、 と思っていて、これで通そうとしていた。 その勘違いしていた「croix」がフランス語でいう「十字架」の意味。 まさかのあのヘッポコ「croixさん」に、偶然掛詞的な深みがでてきて、 こじつけ半分としても、面白くなったのだ。 ![]() 十字架というと急に厳かになるわけだが、 そのシンボル的な意味よりも、 ふたつの線が交わっている、というところに着目したい。 それは人や時間の交差であり、「出逢い」の記号。 十字架という形を、交差点に見立てて、 たくさん人と出会って、 気持ちや感性が交差しますようにという意味を 「croixさん」の名前に込めておこう。 話は長くなったのですが、 「十字架の庭」に目がいったのはそういう事があったのもあって。 閑眠庭(という名もきれいで好き)がある端峯院へ。 靴をぬいで、靴下越しに伝わった冷やい感触が背筋をしゃんとさせた。 枯山水を目の前にして、ひとりたたずむ。 目を閉じて耳をすませた。 その建物に他の人の気配がなかった。 ああ…リアルひとり。 うわあ。なんて贅沢な孤独。 ![]() どこに座ろうかしらね、、 浮いた心を元ある場所に戻そうととりあえず座る。 十字架を形作っている7つの石を眺めた。 脳の中に同じ庭のミニチュア版を造ってみた。 そして煩悩を表すという石を同じく7つ置いて、 その具体的内容について考えた。 あのそびえ立った石は、パン欲でしょ、 一番でっかいのは笑いたい欲でしょ…… あのまるっこいのは、バッグ欲でしょ、 そういえば今季のアニヤハインドマーチの ナイロンバッグかわええなあ… ポンドが安いうちにロンドンの友人にたのんで… はっ!!「無」になれない!! 白砂の幾何学模様は、心がぶれていると線がぶれるらしいが、 その時わたしは、ぼんやりとした見かけであったにも関わらず、 実は思考フル回転で、脳内庭はヨレヨレ枯山水だったわけです。 「わたしと欲」について考えることが 頻繁に移動中やひとりお茶中の時間つぶしになるのですが、 そのテーマについては学生時代、頻繁に親友と語ったものです。(ヒマ) 悲しみや苦しみを観察する訓練をしている時に 頻繁に「すべての苦しみは欲から」と言っていた彼女の言葉が印象的です。(仏陀の言葉です) ふたりでお茶をしていると、結局「人の闇、その根源にある欲望」、 その話になって、声のトーンを落とすわけです。 外で話す際、 社会に出ていない温室学生が、いかにも内容ありげに話している姿とういうものは、 たまに周りを不快にさせるだろうなあと思いつつも こういう事を掘り下げて話すことで、 知識や考え方による「苦しみ、悲しみ」への防御線を紡いでいたような気がします。 こうしてわたしは頭でっかちになって、 現在、実践編なわけです。スケルツォを目指してね。
by akiha_10
| 2009-02-08 20:57
| Daily thinking
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瓜生明希葉/INFORMATION
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