![]() ある時そんな話になった。 小さい頃、私の家には たくさんの絵本があった。 だいたい手に取る本は決まってくるんだけど。 「ぐりとぐら」の最後のホットケーキは、 どんな味がするんだろう?って想像したし、 「おしいれのぼうけん」では、ねずみ婆さんが出るシーンで毎回耳に手をやった。 こわいんだもん。 「はらぺこあおむし」では仕掛けの穴に指を入れてみたりもした。 でも。私がひとりっきりで頻繁に眺めていた本は… なにを隠そう、「カラスのパン屋さん」!! あーあ。やっぱりパンか。 カラスの一家がパン屋を経営しているお話なんだけど、 いっぱーいパンの種類が出てくるんだ! オーソドックスなパンはもちろん、うさぎパンとかパンダパンとか、愛くるしいパンがページ一面に描かれているページを、いつもひろげて見ていた。蛇パンは正直ちょっと恐かった。なぜか触れなかった。 こわいんだもん。 私はとてもパンが好き… はっ! これは一種のパン・マインドコントーロールだね! 絵本はとても好きだった。どんどん想像は膨らむし、 自分の頭の中では、オリジナルムービーになっていたから。 三匹のがらがらどんが月夜の晩、吊り橋を渡る音も、すごく鮮明に聴こえていた。 トロルの、地を這うような声も。
by akiha_10
| 2004-07-19 03:51
| Art
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瓜生明希葉/INFORMATION
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