週末は友人がフェットに連れて行ってくれました。 「フェット、フェット」と言っているので、 なんことかと思いきや、 ホームパーティー、ようは、宅飲みのことです。 ワインやらお菓子やら、食材を持ち寄って、語らう。 金曜日は、パリ郊外のお宅で、 モード(ファッション)のコミュニティのフェット。 みんな同世代で、パリで研修しながら勉強していて、 たくましいなあと思いながら話を聴かせてもらいました。 夢を持っている人の話を聴くのはたのしい。 キャシーとベルヴィルの 中国系スーパーでお安く食材を調達。 七面鳥が売れ残り価格になっていて二羽ゲット。 というわけで、鍋にまるまるいれて、 おいしいおいしい鳥ベース鍋。 さらに他のメンバーがマルシェで 美味しいサーモンを買ってきてくれていて、 洋風寄りの鍋(といっても具はトーフやらで)パーティー。 すっごく美味しかったー。 住人になってわかる、パリの実情、モードの今、 外から眺めてなおさらパワーを再認識する東京、 などなど、話は盛り上がっていました。 モードの視点でいうと、本場であることと最先端はイコールではなく、 本場だからこそ、パリは保守的で伝統を重んじること、 だから情報量も刺激も、まったく東京にはかなわないという。 持つと、守って、進みにくい。モノとおなじ。 そういえば、京都育ちの友達も、ほとんど同じことを言っていた、 京都は保守的やねん、と。 だけどパリや京都の「型破り」なんてのを、 多くの人は期待していなかったりして。 情報と競争で混沌としている疑問多き東京も、 うらっかえすとエキサイティングということ? 自分もふくめ、日本のミーハーさに辟易することなかれ、 まさにミーハーなところが全てのエキサイトを生み出していて、 人の心の、経済の、モノを動かす、潤滑油になっている。 あとは、価値観の優先順位。 鍋をつつきながら、 夢とリスクの間でゆれる、それぞれの感情が、 アルコールの浸透とともに過敏になって、 おしゃれ部屋がムーディーなもんだから、 おしゃれミュージックがその気にさせるから、 気持ちが高ぶって、胸がくうってなった。 ずっとゴールなんてのはないけれど、 「がんばっている」過渡期どまんなかは、 キラキラしている。 わたし、ねむそうにしてたけど、、 心がしゃきっとなった。 モンマルトルの裏にある、キャシーのお宅拝見。 こちらの物件はキッチンが充実していて、 一人暮らしのアパルトマンでもこれくらいなら結構あるらしい。 食を大事にするフランスのお国柄でしょうか。 キャシーはパッケージ収集家。 パッケージは大事よ、 ていどに言っているわたしは全然甘すぎで、彼女は筋金入り。 ヨーグルトとジャムを中心に、冷蔵庫に積み重なったパケージ…。 バラのジャムがあったから、めずらしい!と思って わたしは味やら香りやらが気になって試すのだけど、 彼女の天秤は専ら、みかけ。みかけ命。 「あまり味には興味がなく、パッケージだけで買うの。 可愛くないのは要らない!」 と言い切った彼女に、もう拍手よ。 自分のものさしに、揺るぎなし。 未来のスタイリストは、パリで優秀なアシスタントをこなし、 スーパーでの可愛いパッケージ探しに、今日もぬかりない。 真っすぐ未来を見据える目がかっちょいい、 パワーもらいました、ありがとう、キャシー。
by akiha_10
| 2006-12-18 22:08
| Daily thinking
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瓜生明希葉/INFORMATION
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