アルバムのジャケ写の撮影をしました。
メイクの木内さん。 これがなかなかテンションが合って、 メイク室では静かにトークが展開されるのです。 ぬいぐるみを洗濯して、 ![]() 干したとき、水の重みでうなだれた ぬいぐるみのシュールな可愛さがいいよね、とか、 ぬいぐるみ専用の お部屋と小道具があったりするの可愛いよね、とか。 木内さんも、 モノの擬人化傾向を持っていらっしゃる。 これを側で聴いていた男性スタッフたちが、 おお、おお、イタイ子たちやわ、と冷やかす。 なんか創るひとは、大なり小なり イタくなきゃよ、と デザイナーの高橋さんのやさしきフォローにより、 上手いことまとめられました。同感です! わたしはアイカラーやチークなどの カラーバレットに非常に 惹き付けられてしまいます。 小さい時に、祖父が色えんぴつとクーピーと、 絵の具パレットが一体となった、画家さんセットみたいな 折り畳みバッグを贈ってくれて、 それがすごい嬉しかった。 こそっと開いて、しげしげと眺めるだけで満足したものです。 使うわけでもなく色折り紙を集めていたのも、 そういうところなんでしょう。 色のないセカイは、わたしには哀しすぎる。 色違い、並べてニヤニヤ、 たのしいです。 コスメカウンターでも、 買うわけでもなく、 ディスプレイ見たさにウロウロ、 あやしいです。 夢のあるお化粧道具。(とくにあの段々のやつはいいねぇ) これを見る度に必ず思い出すのは、 淡谷のり子。 小学校くらいの頃でしょうか。 のり子さんの生涯を追うドキュメンタリー番組を テレビでみたのです。 戦時下を生きたのり子さん、 防空壕に逃げ込むときも、 なによりも洒落込むためのメイクセットは離さず持っていた一 というエピソードが紹介され、 それがとてもとても強烈に残っている。 え、え、乾パンは? 梅干しは? サクマドロップは? お金…は(戦時下にしていやしい)? と考えたものです。 そして、幼いながらに、 いやいや、これが女のココロイキなんだわ… これがブルースなんだわ…(ちょっとちがう) となんだかそんなことを一人で思っていました。 そういうわけで、 メイクセットを見る度に、 のり子の顔が浮かんでは消える。 こうじゃなきゃ絶対いや!という おんなの意地は、 おんなの楽しみのひとつでもある。 であると同時に、 それがそうでもなくなる度、 自分の変化に気付き、 自分を見返る。 今の優先順位とは。 睫は絶対バラバラじゃなきゃイヤ! 靴はヒールなしなんて絶対イヤ! 爪は磨かれてないと絶対イヤ! エトセトラ。 んー、時間と努力と、 のり子のココロイキ、が要りそうです。 あなたの意地はなんですか?
by akiha_10
| 2006-10-09 01:03
| Daily thinking
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瓜生明希葉/INFORMATION
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