音楽創作に取り組むかたわら、
![]() 今月は、個人的に映画強化月間でもあるのです。 常日頃より映画を欲していることもあり、 自然と観てはいますが、 特に今月は、 意識的に集中して鑑賞したい、 そんな気分なのです。 思えば大学に入ったとき、 これで映画を観まくれるね、、と わくわくしたものです。 なにしろ、 一番自由時間が多い大学、 というポイントを最重要条件にして進路を決めたこともあり、 護られた自由を手に入れたその瞬間は、 あれやってね、これやってね、と したいことリストはキャンセル待ち状態でした。 だけどね、よくある話よ、 時間があればあるだけ、 いつでも出来る感についつい流され、 なんとなくグダグダしてしまうものです。 そしてグダグダし飽きてくるころ、 やっと自分の純粋な興味が見えてきて、 そこではじめて重かった腰もひょいっと上がる。 今は、健康的な欲望と好奇心と、 ほどよくつかえる時間とが、 とてもいいバランス。 感謝です。 「今だーっ」と、 心の住人が言っとるのよ。 たまに、 なにが好きなのか、 なにをしたいのか、 わすれてくる。 ぜーんぶどーでもよくなる、 あの恐怖はいやだから、 好きなこととか、したいことは、 わすれないうちに、 抱き締めておかなきゃね。 映画「美しい人」は、 ぜひ女性に観てほしいのです。 9人の女性が素材だから、 当然かもしれませんが、 女であるわたしは、 とても刺さるところがある。 女性は、時の流れを男性よりも、 敏感に刻んでいるような気がする。 体内時計の感度がよく、 それを受けいれていく 強さだとか柔軟性も、 生きていくうえで必要とされていて。 「女性は生き物として強い(言葉をかえると、冷たいとも)」、 そう言った男友達の言葉も、 この「今」を受けいれる(なければならない) 覚悟の、はじめから埋め込まれた半端ない強さ、 というところに、ひとつはある気がした。 それから、父と男はわりと近いけれども、 母と女の行き来は、遠足のような旅である。 だから、女性は遠足の途中、すこし疲れてしまう。 長い長い距離は、 ドキドキした遠足の熱をさますのに、 充分な時間を与える。 そして、もう、遠足には出向かなくなることも。 最近、 人間の「感情」とか「気持」を表すのに、 既存の言葉はあまりに少な過ぎる、 ということを言っているのですが、 まさに、 これを観た感想はそんなかんじ。 心にUSBケーブルをつないで、 あなたの心に直接つなげられたら、 正確に、伝えられるのにね。 全部が分かりあえないからこそ、 重なる歓びがひとしおなのだけども。 邦題はちょっと、 大人になりすぎているかもれません。 もとは「9 lives」。 そうであっても美しい、 という見方は素敵なのだけど、 救いすぎかもしれない。 この邦題を知らない、 ニュートラルな状態で観たら、 もっと違ったかもしれない。 寝る前に、何気ない ひとつひとつのシーンが、 浮かびあがり、 目頭があつくなる。 感じるところは、あなただけのもの。 きっとまた、10年後に観るよ。 film「美しい人」www.elephant-picture.jp/utsukusii
by akiha_10
| 2006-09-09 00:33
| film
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瓜生明希葉/INFORMATION
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