![]() 「インハーシューズ」から待つこと一年弱、 靴もの映画がやってきました! 「キンキーブーツ」。 こうして、首を長くして待っていたように見せかけて、 実は、ノーマークでした、ショック。 どうやら巷では話題ということで、 マネージャがわざわざおすぎ?のモノマネでその評判を教えてくれました。 とても伝わりました、ありがとうございます。 早速行きました、月曜の昼の満員、巷の話題は本当のようです。 しょっぱなから、靴と工場のシーン大放出で、 靴好き、工場好きのわたしにはたまらないです。 ソファとソファの隙間のような 狭く、深いツボを、くすぐられてるような感覚を味わいます。 そんなマニアックな嬉しさに酔いしれ、 コンベアはいいよね、しかも運ばれてくるのが靴…いいよね、と かなり個人的に、満足度の高いすべりだし。 ストーリーはというと。 なぜ単館なんだろう、 もったいないと思うほど、 はいりやすくて楽しめる、 先読みを裏切らない展開。 心温まるものでした。 しかしドラッグクイーンはずるい。 いつも愛すべき存在なんだもの。 複雑ゆえ繊細。 切なさと優しさに溢れていて、 それを覆い隠すかのようにまとう、 きらびやかなドレス。 それではまるで武装ではないか。 「プリシラ」や「ヘドヴィグ アンド アングリーインチ」 に通ずるものもありました(どちらもすき)。 外側が華やかであればあるほど、 内側ダークなところが際立っていく。 その深く掘られた溝と対峙せざるをえないとき、 なんともやりきれない、 宙ぶらりんな孤独をあじわう。 ライトを浴びて唄い踊り、 ステージを降りたとき、 あのふっとしたギャップ、 控え室に戻ったときのローラが流す涙ほど、 やり場のないものはない。 ローラが靴屋さんに行って、 その場に居た女性たちの靴を見定めるシーンが印象的でした。 ある女性の靴を見て、ローラは言うのです。 「あれはチープだけど楽しそうな靴」。 またある女性の靴を見て、 (その女性は、都会好き、モノ好きの主人公の婚約者だったりするのだが) 「あれはピカピカだけどつまらなそうな靴」 とローラが言います。 肝心なのは、靴そのものではなく、履く本人、そして気持。 ![]() マノロであろうがジミーチュウであろうが、 本人がそれで生かされていなければなんの意味も持たないのです。 友人は「美容師と靴だけは、かならず値段に比例する」 と言い貫いています。 いいものはいい、それは真実、 だけど、それだけでもなさそうですよ。 はい。わたしも、肝に銘じました。 ブーツを履いた季節の足音が、 クレシェンドしている。 そんな朝と夕方、 今一番幸せな時間帯です。 film「キンキーブーツ」www.movies.co.jp/kinkyboots
by akiha_10
| 2006-09-05 08:48
| film
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瓜生明希葉/INFORMATION
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