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page d-33    つくってうたって、みたりして

レコーディング中です。
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先日、弾き語りで録りました。
スタンウェイのD型という、
おっきなピアノのあるスタジオを用意していただき、
胸は踊るばかりです。




ポロポロと弾いただけで耳にきもちくて、
耳がもっともっと深く聴きたいよ、
と鼓膜をじわっと拡げるのです。
そうすると、同時に唄う自分の声もよくよく聴こえてきて、
感覚が研ぎ澄まされる。
いい感じです。
いい音でつくる、大事ね。
ちょっと時間もあまって、
新しく書いた曲も、
デモとして残してもらいました。
頭ではできておりましたが、
このピアノと合わせて唄うと、
心もひらいて、
いろんなものが音色や質感によって引き出される感覚がありました。
演出は大事よ。
スタジオよありがと、ピアノよありがと、スッタフよありがと、、。




作品についてどれくらい話すものかと迷います。
聴いてくださる方のものだと思い、
また制限するのが、あまり好きではないので、
自分からは多くは語らない、と今のところ思っています。
新譜を、お楽しみに。














順調にその日のレコーディングは終了、
とっても健康的な時間に終わったので、
ウディアレンの新作を観て帰りました。
初日だったようで、レイトショーやっていました。
「マッチポイント」
好きな女優、スカーレットヨハンソンが出演しています。
スカーレットヨハンソンの妖艶さと超ビッチな雰囲気、
なんか分からんけど、ひかれるものがあります。





内容、わたしは好きでした。面白かった。
愛と愛欲の狭間で揺れる男、
自分を甘やかし人を騙した代償、
おお、そこまでかと転がる展開。
女が心をゆるしていく時(ここらの演技がすごくリアル)、
イーブンに見えた力関係だとか、
男にとっての都合が、
非常にアンバランスになっていき、
崖っぷち。
そんな時、どうするの?
誰にでも思い当たるふしがあるだろう、
「マッチポイント」。
結局それが決めている。
ラッキーかアンラッキーか、
人知の及ぶところではない、
どちらに落ちるのかという、
「運」という不条理。
あなたは誰に感情移入するか、
そのあたりも注目です。





ウディの映画は、
スノッブを嘲笑するかのように、スノッブです。
わたしはいつも劇中のアイテムに目がいきがちで、
例え、えせだろうが、綺麗なものには心がなびいてしまう。
上質なコート、アンティークの調度品、
綺麗なお皿と、素敵なレストラン。
楽しませてもらえます。
本作品もいやらしいほど、ハイソサイエティ。
脚本の好き嫌いは色々ありますが、
よいキャストと充実アイテムで、
フォーカスポイントが若干違いますが、わたしは好きです、ウディ。







ウディの映画はコメディととらえるものも多いですが、
ちゃかしながらも、
頻繁に人間のドロっとグロっとしたところをちらつかせる。
実は、重いテーマだったり。
だから、軽薄であっても、
華やかなアイテムや、洒落っ気ある映像がちょうどいい。
心も目もひもじくなる映画は、体力ないと、ちょっとしんどいもんねぇ。






スカーレットヨハンソン、、、、よいよ。
たいそう、いろっぽいのよ。
もっかいゴーストワールドまで戻ってみよう。



film「マッチポイント」
by akiha_10 | 2006-08-21 22:48 | Daily thinking
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