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ローマ行きの便で、page  t-41     Tool   mouth  2_a0028990_223189.jpg
キャメレオンのオブジェをつくってくださった
作家のキョウコさんに偶然ばったり会いました。
イタリア人の旦那様と、
生まれてまもないベビー(とても可愛い!)と里帰りだそう。
まあ偶然!とはしゃいだ。
出発の少し前、決勝進出を決めたイタリア。
もちろんそんな事態はサプライズ。
航空券を握りしめて、
まあ偶然!とはしゃいだ。





わたしはなぜか、
旅中に、グッドタイミングと遭遇することが多い。
アメリカで友人母娘とばったり会ったり、
ラッキーなことに、イベントやセール時期にも、重なる。
(無意識に重ねてたりして)
ありがたいです。




7月9日、わたしはケミィとフィレンツェにいました。
日が暮れるにつれて、なんだか街はそわそわしてきます。
近くのバール(飲み屋みたいなところ)にでも行ってみようよ!
というわたしのヤングな発言も、
「もみくちゃは、やぁよ」というケミィの保守で大人な意見でばっさり却下。
つまらん。
でも、女ふたりで乱闘に巻き込まれたら悲劇よね。
といい子になって、おとなしくホテルで観ることに。



そんな中、ホテルの中庭をはさんで向いのアパートの住人が、
キックオフが迫るにつれて、騒ぎだしている様子に気付く。
バルコニーに出てみると、
ものすごい爆音の音楽と、奇声と、爆竹で、
決勝の興奮を味わうのには充分すぎるほどのから騒ぎを演出してくれている。
なんかこわいけど、なんか愉しそうなイタリア人やね!
ライオンを檻の外からながめるような部外者意識で、
その盛り上がりのおこぼれだけ、調子よく頂戴する。
試合中も、わたしたちの興奮のアップダウンに合わせて、
いい具合に騒いでくださる。
臨場感あるねー…と、絡まれない程度にチラチラっとライオン観察もこまめに。
だんだん、先読みもできてくるのです。
「爆竹くるよ、くるよ、ほらきた!」という具合に。



でも。ハーフタイムになるころには、
身を乗り出していた身体も、
なんかベッドにびろーんとなってきて、
横のケミィも半目になっていて、
えっ。興奮はどこへ?というかんじ。
そんなわたしも、目がしおしお。
爆竹はもういいよ、わかったよ。
後半戦、妙に大人しいふたり。
えっ。ケミィ…ねてる…
ただ騒ぎたいだけの、祭り好き(紛れもないニワカ)、ここにあらわる。
「バールに行きたい」ヤング発言は一体どこへ…。
お昼、歩き回った疲れがね。
それに、わたしもケミィも、
思えばそんなに知らなかった…サッカー。
サッカー大好きな友達は、このラッキーなタイミングを享受するのに、
うりゅうにはもったいない!と嘆いておりましたが、
確かに、手にあまる感じです。



フリーキックになって、突然むくっと起きて感情移入するケミィ。
もう、観てられない!とものすごいハラハラしているようですけど、
さっきまで、寝てて、実際に観てなかったですよ、あなた。
優勝が決まった瞬間、
イタリア中が震える。
ふたりは、いかにも今までずっと熱く見届けてきたかのように、
あーよかったね、ほんとよかったね、と頷く。
なにがよかったかは、よく分からないけども、何度も頷いた。
貴重なタイミングで、優勝国に居るというラッキーは思い出です。
ケミィはイタリア優勝セールとかせんのかね、
とホークス優勝セールのノリで言っていました。



アパートの住人は狂ったように高らかに奇声をあげております。
シャンパンのコルクが、ぷしゅーっ!と跳ぶような騒ぎ。
バルコニーから見えた駅のほうの道は、フェスタ状態。
街中歓喜で湧いている様子が、見てとれる。
首都ローマの大広場チルコマッシモに集まった人々が中継で映し出され、
歓びでもみくちゃになっていた。
昨晩はちょうどローマで、
このだだっぴろい広場に大型スクリーンが設置されている現場を見たところ。
しかし、本当におめでとう!
そして、タイミングにありがとう!






窓を閉めても筒抜けになる、
興奮と歓喜にくるまって、
今日は、もう、おとなしく寝る。
イタリア優勝セールしないのかしらね…。
また鳴ったっ
おやすみ。















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おはよう。
朝食ビュッフェはパン天国。だいすき。


クロワさん…
by akiha_10 | 2006-07-30 01:05 | Trunk
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