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お気に入りのくまのぬいぐるみ、
ボーをつくっていらっしゃる作家さんに会いにいきました。
どれくらい好きかというと、
友達にボーの写真を見せては、迷惑がられながら、
それでも「かわいいでしょ?でしょでしょ?」と言って、
「うん」をせがむほどです。





その話を作家の貝戸さんにすると、
買われた方はみんなそうなんですよ、とおっしゃっていました。
みなさん、自分のボーが一番、かわいい、という。
自分の子が一番よ、みたいな。
というのも、ボーは一体一体、手づくりのため、同じ顔はないそう。
また、一度決めた生地も、次につくるときに、
同じ生地がなかったりするため、少しずつ素材も変化するそう。
だから、たまたま出会った、そのボーとの偶然感が、
ドラマチックに気持を高める(ちなみにわたしとボー、出会いは横浜、はじまりは横浜)。
写っているのは初代ボー、ほんと、わたしのボーとはまた違うねぇ。
(わたしのは、なんか、いじけてる…(でもやっぱあたしのが、一番かわいいぜい!))


ボーの魅力は、アンバランス感、足りない感じなんです。
魅力のひみつ、貝戸さんの話を聞いて納得です。
パターンがもともと、左右非対称なんだそう。
人間の顔も、左右非対称だものね。
それが、つい擬人化させてしまうほどの、生きているような表情をつくりだす。
未完成なアンバランスさに、共感、愛着を感じます。


愛くるしいfredericのぬいぐるみたちは、
旦那さんとやっていらっしゃるお店、pretzelにも住んでいます。
恵比寿と広尾の間の閑静な道の半地下にある、
モンマルトルのボタン屋さんのようなお店。
入った瞬間、冬のプラハもよみがえりましたが、
なるほど、中欧で貝戸さんが買いつけたアンティークが並べてあるからでした。
中近東の買いつけ雑貨も多く、エキゾチックでもある。
また、旦那さんのデザインするpretzelの子供服が、すごく可愛い。
おしゃまなワンピース、こどもにジェラシイ。
ひとりで、わたしのこどもをシュミレイトしてにやにやして、あやしいです。


お店にはミシンが置いてあって、お店兼アトリエになっています。
今日は雨がしとしと降っていたけれど、雨音にミシン音を重ねながら、
大好きなものに囲まれて、
ボーや仲間をつくっているのって、いいねー、と思いました。
わたしも、創作意欲が湧いてきた。
腹ごしらえに広尾駅近くのブルディガラのパンを買って、
今日はきっと一曲できるような、そんな気もしないでもないかもしれないと思いこむ。
雨を吸って、木々の匂いは冴える、有栖川公園の脇を通ってそう思った。
frederic








同世代の、もの創りつながりでいうと、
パリでモード勉強中の友人、はまちゃんにも注目。
しかも、数ある専門学校の中、はまちゃんは偶然貝戸さんと同じ専門でした。
つながる、つながる、糸と糸。
はまちゃんとは、むかし服飾イベントで知り合ってから、
なんだか仲良しになって、
何度かイベントに参加したりもしました。
パリに行ってからは、写真を送ってもらったり、欧州旅事情を聴いたり。
バカンスバカンス言っているはまちゃんは、さながらパリジャン。
でも実は熱いひとだと知っています。
今年、パリ校を卒業。
卒コレができたよ、とお便りもらったので、紹介してみます。
デザインデュオFINESSE、
波長が合うとは思っていたけど、コンセプトとかやっぱり共感できるものがあります。
これからも、たのしみしてるね。
FINESSE









最近、福岡から祖父母が上京していました。
要らないカーテンでつくったスカートをおばあちゃんが持って来てくれて、
(これが、なぜかシルクのように見える不思議なエコスカート)
たしかにそれは気に入ったのだけど、
祖母の「かわいいでしょ?でしょでしょ?」というところに、
自分が確実に引き継いだDNAを確信し、笑ってしまう。
(そうだ、母も、しょっちゅう、まわりに「うん」と言わせしめちゃうから、
わたしは三代目継承者ね!)


針を通った糸、糸が織った布、布に吹き込む想い、
そこから、もらえる、歓び。
繊維を操る職人たちにいつも、気持を掻き立てられます。



pretzel@東京都渋谷区恵比寿2-20-7
by akiha_10 | 2006-06-11 22:46 | Art
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