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page s-20    惜しみない香り

じゃん。page  s-20     惜しみない香り_a0028990_21201376.jpg
韓国訪問記で、
書かずしては終われません。
おにく…美味かったです。
韓国では、ひとつメインを注文すると、
キムチやサラダなど、サイドメニューみたいなものが
全部ついて出てくるんですね。
焼肉奉行らしき店員さんが、
手際よく焼いて切ってくれました。




飛行場からホテルまで送ってもらう移動中、
現地の方が、日本人は「グルメ、エステ、買物」の質問ばかりで、
がっかりするの、とおっしゃっていました。
もっと、韓国の歴史的なお城などを見て韓国を知ってほしいそう。
そうよね、そうよね、と頷きながら(でもやっぱ焼肉たべたい、と思いながら)、
ケミィに貸してもらった手元の韓国ガイド本は、
グルメ、エステ、買物、のページの右端が折られており、
あ、ど真ん中がっかり賞や!と、本をきもち隠して読みました。


予習十分なケミィに連れられて、
中心地明洞から地下鉄に乗って焼肉を食べに行く事になりました。
よく、韓国は飛行場からキムチの匂いがする、
なんて聞きますが、そんなまさかです。
しかし、さすがに飛行場にキムチ臭はないものの、
地下鉄でキムチパワーの威力を思い知るのです。
地下鉄に乗った瞬間、ケミィと目をお皿にして
「キームーツィー」と声をそろえて言ってしまったほど。
車内はニンニク香で充満していました。
免疫がないわたしたちは、30分ほど揺られる車内で途中から半目になり、
「はやく、はやく、我らにもニンニクを!」という想い。
まいってるお互いの顔を見ながら、笑いが止まりません。

駅に着いて脱出し、新鮮な空気を目の前にした、
ふたりの息が荒いこと!
それがまた、笑いに潤滑油を注ぐのです。



目的の焼肉店を探すのも、なかなか難関です。
アルファベットか漢字表記ならまだしも、
看板のハングル文字は見慣れず、読めずで、
形合わせ、みたいになるのです。
人に○がふたつあるやつが、頭文字よ。なんて言いながら、探したものです。
似たような文字が多いし、文字じたい混み合ってるし、むつかしい。
アラビア文字とか、もっと大変よね、ミミズがふたつ、とかだもんね。

無事に到着し、美味しく焼肉を頂き、ニンニクをしっかりと摂ったところで、
帰りの地下鉄は超楽勝。
ニンニク臭、みんなで醸せば、におわない。



他にも、おなじみビビンバやソロンタンも頂きました。
一番、好きだったのは参鶏湯(サムゲッタン)。
博多の水炊にとても似ています。
鶏の中に栗やナツメ、もち米がはいっていて、
うす味の鶏スープに少々お塩をちらしながら食べます。
やさしい味。



もうひとつ。page  s-20     惜しみない香り_a0028990_21165476.jpg
ロッテ百貨店にクリスピークリームの
ドーナツがはいっていました。
見て。ドーナツ工場…
工場はなんてかわいいんでしょう。
ドーナツ、まるくてかわいいね。



工場ウィンドウにはりついて並んでいたところ、
揚げたてドーナツを配るサービス実施中で、
ケミィとやったやった、と言いながら食べました。
パンでもなんでも、焼き立て、揚げたては反則よね。
超おいしい!
クリスピードーナツはアメリカで親しまれている庶民ドーナツ。
ドーナツプラントより、お菓子寄り。
あまいけど、軽いから、ついつい食べちゃう。
かつてクリスピークリームドーナツは、わたしの癒しでした。
数週間ながら、アメリカホームステイ体験中、
ディナーにはバーガーキングかKFC、という
ホストファミリーのスーパーサイズミー攻撃に正直しびれていたところ、
(頂けるだけで、有り難いのだけど…!)
朝食用にと、用意していただけたこのドーナツが、
どれほどわたしに明日への希望をもたらしたことでしょう。
朝が、楽しみ、、、ああ、こっそり今食べちゃおうか、
とわくわくしたものです。
(これまたアメリカンフードであることには変わりないのだけど……)。


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いつかの旅がドーナツでくるくるとリンクされ、
あの時の、すこし苦い思い出も、
シュガーグラスの甘さに溶かされて、
あっさり呑み込まれたりするものです。
by akiha_10 | 2006-05-29 22:00 | Stomach
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