久々に、深いところにつき刺さる映画を観ました。
「クラッシュ」。 人種差別に対する問題提起というより、 もっと根本。 人の心の、ありのままの姿を、 すこしずつ剥がすように、明かしていく。 なんと、よわくて、臆病で、ズルくて、愚かで、うつくしいことか。 観終わったあとは、ただ受け入れるだけ。 潜水するように、わたしの心のなかにはいっていき、 哀しく光る塊が、ずっしりと居座る。 表にされたLAの社会問題は、 例えば皮膚に現れたデキモノのように、 「衝突」を目に見える形にした一例だと思うのだ。 衝突は常に身近で起こっている。 この映画では、なんでそうなってしまうのか、という 人の心の、ねっこの部分にメスをいれる。 二年前に旅したロス。 ケミィとわたしは飛び乗ったバスの中で、なんとなく縮こまってしまった。 相互に発している、「よそもの感」がクラッシュしていたのだ。 そんな空気のねっこにあるのは、 たぶん反射的に自分で作りだしている恐れであって、 その恐怖は目に見えるわけでもないのに相手に伝わってしまい、 より一層お互いの境界線を強めるモトになるのだ。 始終、自分を問う映画でもありました。 しかし登場人物全員を、なぜにこんなに愛おしく感じてしまうのだろう。 なんど振り返っても、ほんとうに、すばらしい脚本! 立て続けに「ホテルルワンダ」も観ました。 役者ドン・チードルつながりでもあります。 先に観た「クラッシュ」で、問題の中枢に触れていたのもあって、 なんでこうなっちゃうのかな…、 でもこれがひとなんだね…わたしもそうだし… といろんな考えが巡り巡って、憤りの涙がとまらないのです。 衝突は、単に人の心がつくりだしているだけなのかもしれません。 目に見える形で起こった衝突は、自分と相手の心の衝突であり、 紐解いていけば、それらの大本は、 結局、自分自身の心の中で起こっている衝突なのかもしれません。 film 「クラッシュ」 「ホテルルワンダ」 よかったらみてみてね。
by akiha_10
| 2006-02-24 01:11
| film
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瓜生明希葉/INFORMATION
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