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page d-24  めくるダイアリー

乾燥した教室で今日はまどろむ気にもなれず、
ましてや窓の外がこんなにも晴れていると、
レジュメだけ頂戴して逃げ出したくなる。
真昼の車内はすいていて、
くたびれはじめた陽射しを浴びながらイヤホンをつければ、
今日は100点満点である。
帰り道にカフェラテを飲みたかったが、
エスプレッソベースではないと聞いて違うものを探した。
かんがえる。
昼ビールは夜ビールより3倍おいしく、
なんにもない時にそれをするより、
「あれをすべき」ことがある状況で
まあいいや、とほっぽり投げてそれをするほうが10倍楽しい。
計画してそれをやって、想像以上でも想像以下でもないより、
唐突な欲望に従って予定不調和な時間をつくりだし、
罪悪感と解放感を喧嘩させながら調子に乗ることは、
大きな声では言えないけど、100倍た、の、し、い…(ヒソヒソ声で)。
むむむ、なに飲もう。

喉を潤したところで、手帳の先週の欄を見る。
最近、手帳が新しくなって背筋がしゃんとなる。



11月11日はなんの日?ポッキーがうかぶよ?page d-24   めくるダイアリー_a0028990_055146.jpg
それが。なんとチーズの日でもあるそうです。
というか、そういう事にしたみたいです。
そんな11日にチーズフェスタがあると聞き、
表参道のスパイラルホールをのぞいてみました。
「結構、人、多いと思うのよ」
というわたしの予想通り、
会場にはお祭りのような人ごみが。
大盛況のチーズフェスタ。


なかば無理矢理連れてこられた友人は
いやいやオーラを放っていましたが、
あまりのチーズ人気に「チーズってこんなメジャーなんだ!」
と驚き笑い、異次元空間を楽しんでいたように思います。
中央ステージではチーズ専門家らしきおばちゃんが
「パルミジャーノレッジャーノ」としきりに声をあげて
イタリアにおけるチーズの歴史やら文化やらを説明していますが、
4つのブースに用意された試食チーズを収集するのに皆必死です。
すこし強調される「れっじゃーの」あたりのイントネーションが、
「聞けよ、」と言っています。
なにか共通の目的にむかって真剣になっている集団の中で、
ひとり盛り上がれずに冷静でいることほど、孤独でおかしいことはないよね。
だからわたしもチ−ズに気持を高めていきます。
チーズ相談所では紳士的なチーズマスターが
ものものしい雰囲気で待機しています。
「恋にやぶれた時にはどのチーズがいいですかね。」
と聞いてみたい衝動にかられましたが、勇気が出ませんでした。
そんなことではチーズ愛好家にはなれないと思ったのです。
笑ってばかりいないで、もっと淑女になって来年は参りたいと思います。


この季節になるとスパイラルホールに手帳コーナーが設けられます。
page d-24   めくるダイアリー_a0028990_0555668.jpg近年、わたしはDelfonics社の手帳がスキ。
とても使いやすくて、シンプルで、お手頃であるがゆえ、
誰かと「おそろい」になることも多々あるけど、
それだけ実用性に優れているので、
今年もお世話になることにしました。
毎日持つものだから、
とさらに良いものを奮発する手もありますが、
バッグにぼんぼん放り込む癖がなおらない限り、
上品手帳はまだ不似合いでしょう。


そうそう、今年はイメージ通りのものがあって、
Delfonics、わかってるなぁ。ととても感動したものです。
大きめの別冊メモ帳が手帳についているのです。
これを探してたのよ。
手帳の他にメモを持ち歩くのはめんどうだし、
だからといって手帳のページはビリっと破りたくない。
手帳に収納されていればいつでも書けるし、切り離せるもんね。

洋服にしろ、小物にしろ、食べ物にしろ、なんにしろ、
与えられた選択肢の中で消去法で選ぶよりも、
「こーゆうかんじで、こーゆうので、こんなの!」というイメージ先行法で、
それにかなり近いものと出会うとしあわせよね。
だけどそれは稀だから、つくっちゃったほうが早い、となるのだけどね。
by akiha_10 | 2005-11-17 16:34 | Daily thinking
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