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page d-19  それはまるでロンドのように

わたしはセカンドハンドが結構好き。もちろん新品も好きだけど。
蚤の市は大好きだし、洋服も小物も雑貨も本も、買うのに抵抗はない。
むしろロマンチックな気にさえなる。
どんな人の、2番手(5番手くらいかもしれないが)なんだろう…と。
そういった意味で、ユーズドじゃなしに、セカンドハンドっていう言葉のほうが愛情があってピンとくる。
誰かさんからバトンが渡されて、ひととき楽しんで、またそれを手放す。(留めることもある)
ひとつのモノを共有しながら、まわっているのって、無駄がない気がしてなんだか気持ちがよい。

モンゴルに一ケ月弱旅をした友人の言葉がずっと残っている。
「あっちでゴミがほとんど出なかったの!それで普通に暮らしていけるからね〜」と。
そうか。無駄がないのね。
過剰包装や使い捨てにマヒしてしまっている自分にはっと気付き、しばし考える。
例えば御歳暮の箱や袋を極端になくしたらどうなるか。
紙業界の人たちは一体どうなる?御歳暮シーズンの包む仕事の雇用はどうなる?
まわっていたシステムのどこか一部が極端に止まってしまうと、少しずつだが全体に支障がでる。
生態系システムと同じね。
ここの経済システムが消費によってまわっている以上、環境についてなんて簡単には語れないなと思うのです。
うーん、多分うまいこと、まわってるのよね。

わたしはというと、やっぱりプレゼントが綺麗に包装されていたら嬉しいしさ。
自分で買ったものも、袋が可愛かったら嬉しいしさ。
無駄がないことの反対にある、豊かな気分も捨てがたい。
昔はサンリオの店員さんに憧れていて、包む様子をじっと観察していました。
自分用のくせにプレゼント用にしてもらい(セコイ)、
持って帰って包みを開けて(セロテープが敵!)、ふたたび包んでラッピングの練習。
マスターしたらその包み紙はシワを伸ばして、いつかのために保管(だいぶセコイ)。
今でも包んでいるのを見るのは好き。
プレゼント用に購入した際、「お包みしてお呼び致しますので、店内を御覧ください」と言われても、
レジ周りをウロウロして(見たいだけよ)、店員さんに無言のプレッシャーを与えている、感じの悪いわたし。



ラッピング専門店も、すごく好き。page d-19   それはまるでロンドのように_a0028990_2355221.jpg
ニューヨークのソーホーに、ケイツペーパリーというお店があって、
その店のラッピングアイテムの可愛さには心を奪われっぱなし。
ケイトスペードがプロデュースするお店で、ラッピングアイテム、
ステーショナリーやレターセットなど、
素敵なセレクトで並んでいます。
ノートもかわいいでしょ。
去年ケミィと訪ねた時、ついつい長居して、
ついつい色々買ってしまった。
今日から私は筆マメになります、と言い聞かせながら。



無駄がないのも素敵、豊かも素敵。
…。 とりあえずゴミの分別がんばろっと。
こうしてわたしの思考もまわってるのよね。
by akiha_10 | 2005-07-20 23:49 | Daily thinking
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