深海に行ってきたよ。
海のブル−はこんなに色違いがあるのね! ![]() ボートに乗って1時間くらいの間に、 三段階ほど色が変わった。 乗りこんだ入江は、ところてん色。 ボートが進んでゆくと、遠く前方に白っぽいラインがある。 海の道みたい。 そこまで行くと、実際にはエメラルド風。 「もうちょい行くと、また変わるよ」そう言われたので、 じっと見張っているとサファイアに近い色に変わった。 「うわあ綺麗!」と、初めて見る色に声をあげた。 自分の過去のファイルの中にない形や色を見ると なんだかドキドキする。 すぐ識別できないものは、斬新なのだ。 色違いは遠くから見ていると、あの辺からくっきり色が違うな、って認識できる。 でも水面だけをじっと見ていると、どこから変わったのかが分からない。 遠くから全体を見ているほうが、分りやすいことは、いっぱいある。 海の水は青いと思っていたから、手のひらに掬った時に透明なのが不思議だった。 海水に色がついてるのかと思ってたのね。 その考えの名残りで、色が変わるちょうど境目は、海を切ったらマーブルかなと思ってみたりする。 いよいよ。ベテランダイバーらに続いて潜降開始。 余計な音が遮られて、静かに自分の呼吸と海の波長を合わせます。 びっくりするくらいファッショナブルな魚も、まぬけな魚も、 かわいいのも、ぶさいくなのも、いっぱい泳いでます。 ニモさんの御親戚もいらっしゃいました。 「あいつぁ意地悪そうやな」など 真っ黒く、つり目への口であるというビジュアルだけで、失礼な想像がひろがっていきます。 私のお気に入りは、陽の光が深海までとどいて、 まるでスポットライトがパァーッと当たったように辺が明るくなる瞬間。 上を見上げると、水面がキラキラしてて、神秘的。 海と太陽と言い様のない色した魚。 自然界の偶然が創りだすもの、 というか本来在るもので今まで見えてなかったものの力はすごいね。 海に支えられていた身体は、再びボートに乗りこむ時にはずっしり重い。 ひととき魚気分を味わい、 足につけていたフィンを外して地を歩いた時、 ![]() ふとアリエルを想う。 心地よい風に吹かれ、しょっぱい唇をなめた頃、 陽が落ちて海の色が再び変わる。 ボートは入江に帰る。
by akiha_10
| 2005-05-14 17:31
| Trunk
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瓜生明希葉/INFORMATION
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