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page d-12 いとしイーニド

スカーレットヨハンソンの出ている映画は好きなのが多い。
とくに「ロスト イン トランスレーション」と「バーバー」が好き。

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「ゴーストワールド」には、
今よりも若いスカーレットが出ているのだが、
これまた好き。
つるっと観れば、シニカルなティーンズコメディです。
ただ、主人公イーニドと少しでも共通項のある人ならば
彼女が次第に愛しくなり、
また、この映画が良き理解者になってくれはず。




無力で頑固なこだわりのために少し生きにくい感じ。
保守派に馴染んでいく親友レベッカとの溝。
どこにゆくのだ、どうしたらいいのだ、なにがやりたいのだ、という孤独。
決して重くないテイストの映画に、とても敏感なテーマが描かれているのです。
感じ方は人それぞれだけどね。

イーニドとレベッカの会話にも注目。
その会話は完全な二人のワールドの中ですこし小生意気に展開されていきます。
彼女達の場合は、人間観察から入り、辛口の想像の世界で遊ぶのです。
思えば、この二人のようなフィーリングで話す友達が私にもいたなと。
私とその友達の場合も、箸が落ちたとか、ささいな観察からサツマイモ式に笑いを導く会話をするのです。
ウィットと言えるまでの上級な会話ではないけれど、二人にしか分からない笑いを畳みかけていく感じ。
その友とサヨナラすると、結局何も残っていないのに、妙な充実感に浸ります。
そして思い出し笑いに気をつけます。
その時に集中しすぎて、笑いとともに内容は飛んで行くのかな。ストレスも便乗して。
でもさ、笑いの感覚って大切で、そこでフィーリングがはかられたりするものよね。


原作はコミック。
早速ながめてみると、映画の印象と同じく、ださだるい。
よくあるキラキラ目の子より、つきあいやすい。なんか愛しいイーニド。
by akiha_10 | 2005-03-30 23:28 | Daily thinking
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