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ニューヨークジャーナル 151

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友人から誘われたリアーナのライヴ。
Jay-Zのこけら落としライヴでも行った、ブルックリンにあるバークレーセンター(NBAのブルックリンネッツの本拠地)。最近スターのNYライヴ地はバークレーセンターがトレンド。


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自分で改めて聴いたことはなかったけれど、アメリカにいるだけでリアーナが唄った曲の半分くらいは知っているというのは彼女がポップである証。バーやお店でかかっていて刷り込まれているのだ。行く前まではちょっとした好奇心くらいで行ったつもりが、リアーナのパフォーマンス、そのセクシーさに惚れ惚れし、いたって普通に感動した。

ダウンタウンやブルックリンでアーティなもの、実験的なもの、自己陶酔系から一流(でもポップではない)まで音楽に触れているが、スターはまた別もので、音楽の好みや細かいことをふっとばしてスター枠というのがあるのだな、と思った。メインストリームってすごい。ポップってすごい。音楽関係の友達が、アメリカに行くならアンダーグランドで小粋なもの(またはぶっているもの)より、分かりやすくお金がかかったスターのショーが観たいと言っていたのを思い出す。わたしも今後機会があればスターは拝んでおこう、と思った。




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新聞で読んで気になっていたハーレムで行われたミュージカル「MAMA, I WANT TO SING」にも行ってみた。1983年にハーレムでできた当作品は今年で30周年。チャカ・カーンも歴代キャストだったという歴史ある作品は日本にも来日し、ゴスペルを日本に伝えたとも言われている。教会でゴスペルを唄っていた少女がシンガーを目指す過程での母親との対立を描いた作品。ブロードウェイミュージカルのように大きなセットや仕掛けがあるわけではないけれど、ソウルミュージックを堪能するにはとてもいい機会だった。


実際にゴスペルを聴きに何度かハーレムの教会に行ったことがあるが、その人間の根源的なパワーと音楽に満ちた空気には圧倒させられる。何人ものスピーカーやシンガーがでてきて熱くパフォーマンスをしては、観客があいのてのように「Yes!」や「God bless you!」などと声をあげる。神に訴求するような身振り手振り、どこまでも響き渡るその深い声は、スピーチにしても歌にしても、「言霊」という意味を体感させてくれる。


礼拝に来る黒人の方々のファッションも興味深い。女性は大きなツバのハットをかぶって、ここぞとばかりにドレスを着ておめかし、男性もびしっとしたスーツでいらっしゃる。これは神への敬意とも言われているし、昔は他にお洒落をする場所がなかったので、教会だけはとびっきりお洒落を楽しむことのできる晴れの場所だった、という説もあるよう。
by akiha_10 | 2013-05-16 07:46 | NY Journal
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