<< ニューヨークジャーナル 149 ニューヨークジャーナル 147 >>

ニューヨークジャーナル 148

ニューヨークジャーナル 148_a0028990_14171657.jpg

マディソンスクエアガーデンでカレッジバスケ(NCAA)を観て来た。
このカレッジバスケ、どこに行っても今話題になっているほどあつい。全米から68校がトーナメント方式で争って全米大学ナンバーワンを決める。大学生という、プレーヤーにとってその後の人生を左右する試合でもあることから、ガチで激しい争いが繰り広げられる。その真剣さからNBAより面白いと言う人も多い。甲子園のような感じかな?3-4月は皆がそればかりに熱狂するからか「狂乱の3月」とも呼ばれているらしく、その熱さに触れて来た。


スポーツにほとんど疎いわたしも、スラムダンク世代であり(全巻持っていたし)一時期まさかのバスケットボール部にも入っていたし(なんてミーハー!)、他のスポーツよりか分かるよ。そして、すこしだけ上手だと思う(自分比)。中学時代にはボールを持って軸足を中心に回転する「ピボット」をもじって「ポビットマン」という、試合中に意味のないところで無駄な動き(ボールを持って回転するだけ)をするキャラクターをつくって、「ポビットマーン!」という友人からの声援が掛かると進んでゲームの流れを妨害して、くるくるステップを踏んでいたよ。


試合はケンタッキー州にあるルイビルVSニューヨーク州のシラキュース。シラキュースは大きな競馬場があることで有名。アメリカの競馬も、もちろん賭博ですが粧して行く社交場でもあり、伝統として女性は好んで鳥かごのような大きな帽子を被って、おほほ、と観察するようです。帽子好きとしては一度拝見したいところ。

ニューヨークジャーナル 148_a0028990_14173474.jpg
試合はプレーヤーもオーディエンスもあつい。残念ながらシラキュースは負けてしまいましたが面白かった!ファイナルフォー(準決勝)の試合がある今週末の街の様子がたのしみ。
いかにも、のチアリーダーがいいよね。

ちなみにカレッジバスケを観るチケットは100-300ドルするんですよ〜すごい人気!












ニューヨークジャーナル 148_a0028990_1418177.jpg

アメリカ人のスポーツ狂ぶりといえば、アメフト優勝決定戦、スーパーボールの時期もおかしかった。
その日、多くのスポーツバーに行列ができていて、なにかと思ったら全米が泣くスーパーボールへの出場がかかっている準決勝の日。友人がテーブルをキープしている(そこまで?)というので交じってみた。


ニューヨークジャーナル 148_a0028990_14191543.jpg
なんだこの狂乱ぶり。なぜにそんなに大声。

ビールが上から降ってくるは耳は割れそうだは、
ザ・アメリカを体験。


日本でワールドカップ時にスポーツバーに行って応援した経験はあるけど、その熱狂の比じゃない。
みんな、あばれんぼうだ。
怪獣。



そういえば、NYの多くのバーにはTVが設置されている。ほとんどの場合そのTVではなにかしらスポーツが放映されている。みな、いつもなにかと得点が気になるからだ。スポーツバーとうたっているところなら分かるが、ムーディーで大人めな場所にもTVが置いてあることも多い。そのTV率から、尋常ではないスポーツへの関心ぶりが伺える。


スポーツ観戦をしながら飲みに行くと決めているならまだしも、落ち着いて飲みたい気分の時にバーにTVがあると(特に外見の雰囲気から裏切られた場合)「ここもですか…」と笑ってしまうわたし。「はじめてのデートでTV付きバーに連れて行かれたら、がっかりよ!」という台詞が、かるーい”マンハッタン”コメディ映画で出て来てもよさそうだと思っている。そういえば、いかにもマンハッタンらしい、たくましい女友達は「デートなら、白いクロスがひいてあるテーブルのレストラン(すなわち、きちんとしたそれなりのレストラン)以外ありえない」とばっさり言っていたなぁ、、、。赤いチェックはなし?白限定?おいしいかもよ?マンハッタンジャングルで、男性たちも大変だ。


TV付バーの多さについて先輩と話していたら、誰もが知るレストラン口コミサイトYelpでは、フィルターをかけるチェック項目に「HAS TV」があると教えてくれた。さすがアメリカ!!HAS NO TV希望だよぅ。



このアメリカのスポーツ狂、ノームード、ノー侘び寂びをからかうという、この傾向は文化と歴史に誇りを持った、アメリカ在住のヨーロピアンがアメリカについて語るそれであり(ヨーロッパ人は概ねアメリカの文化面や嗜好についてちょっぴり見下して語る傾向にある)アメリカ人にそれを言うと「じゃあ国に帰れよ」と、まさにその通りだ。ごめんなさい。すきです、アメリカ(多分NY)。そうしてやり合いながらも、他にはない魅力がNYにはあるから、みな虜なんだよね。
by akiha_10 | 2013-04-06 14:41 | NY Journal
<< ニューヨークジャーナル 149 ニューヨークジャーナル 147 >>