「ツウの香港ナイトに御案内しよう。」
偶然、知り合いの香港ツウの方と旅の日程が重なっていることが判明。 好奇心旺盛な私と友人は、ラッキーな偶然!と御好意に甘える。 異国の地での待ち合わせは、なんともワクワクするものだ。 香港マスターと待ち合わせて連れていってもらった、男人街の屋台。 大通りから一本入ったところ。確かに、初心者は行けないところね。 無造作に外に用意された机とテーブル、現地民の賑わい、リアル香港が味わえる。 ![]() もう何十年と通っている香港マスターは、女店主と親し気に挨拶を交わす。 慣れた手つきで、屋台に並ぶたくさんの魚介類から、素材をチョイスする。 「好きなのあったら選んでね。」と言われるが、 見たことのない食材にただ、圧倒される二人。 へんな色の蟹…へんてこ貝…なんだこりゃ。 最初にこれを食べようと思った人はすごいな、と思うような。 今でこそリッチな牡蠣とかさ、サザエとかさ、最初の人、だいぶチャレンジャーだもんね。 「あ。君たち胃は丈夫だよね。」と言う言葉に少々ビビるが、 大丈夫、日頃鍛えてますから、とハテナだらけの香港フードに挑む。 ![]() いつも思うのだが、親睦の席に甲殻類は大敵だ。 必死に皮むきに専念してしまって、しんと静まりやすい。 やはりこの場においても、ひとしきり皮むきタイムとなった。 こんなに身のある大きなしゃこは初めて。うんうん、おいしい。 続いて運ばれてきたホタテ貝や、なんちゃら貝やなにがしの貝、某貝も、 よく分からなかったけど斬新だった。 ニンニクがたっぷりのっていてシンプルな味だが口に合う。 いい具合に胃が満足した後、近くの露店でお買い物。 凝った刺繍の壁掛けやビーズのバックやミュールも、 あんまり安いので嬉しくなってしまう。 香港マスターはお買い物上手で、値段交渉のお手本を見せてくれた。 「それじゃ買わないよ。ぷいっ」という態度を演じることが重要。 逃げれば追うのよ、恋の駆け引きのように。 ![]() 亀ゼリーで胃を休める。 「これを食べると、ちょっとまたお腹が空くのよ」と香港マスターは言う。 薬膳の力を、不純な動機でお借りする。 むむ、これがフードファイター上級者なのか。 ほんと、食道から胃のあたりがスーっとして、まだいけそうな気がしてきた。 プラシーボ効果によって胃がひろがるのを感じる。 ![]() シメは飯。 お粥と、麺類も美味しかったけど、注目は土鍋御飯。 あっつあつの土鍋の中の御飯はホクホクしていて美味い。 おこげを争奪して、紹興酒にいい気分。 気付けば、結構な時間! 最高にディープな香港ラストナイトは、ほろ酔い満腹で幕を閉じた。 帰国後、お土産の中国茶が胃に染みる。 しばらく、優しくしてあげなきゃよ。 旅はやっぱり愉しいね、香港は深い、まだまだ食べつくせてない、また行くよ。 香港マスター御一行様、ありがとうございました。
by akiha_10
| 2005-03-01 19:55
| Trunk
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瓜生明希葉/INFORMATION
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