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ニューヨークジャーナル 137

先月サンクスギヴィングでニューハンプシャー州にお邪魔しました。NYからボストン(バスで4-5時間)、そこからさらに車で1時間くらいの小旅行。


ちょうど旅行のタイミングなどが重なり、サンクスギヴィング(感謝祭)をアメリカで過ごすのは実に三度目。スーパーや地下鉄で「Happy Thanksgiving!」と嬉しそうに声を掛け合うホリデイムードはいつも気持を明るくさせてくれます。

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感謝祭おなじみのメニュー。ターキーと、かぼちゃ、スイートポテト、じゃがいも三種のマッシュ(そんなにイモイモ?)、グレイビーソースをかけて頂きます。デザートはパンプキンパイ、スイートポテトパイ(またイモイモ?)と、むしろイモ祭ではないかと思うイモづくし。まさに秋の収穫祭、とってもおいしいです。



アメリカの家庭にお邪魔していつもぽぅっとするのは、テーブルコーディネートや調度品の美しさ、趣味のよさ、遊び心。クリスマスシーズンの今といえば、これでもか!というほどのツリーのオーナメントやデコレーショングッズ、またプレゼントのラッピングが街中に溢れかえり、人々はその演出に渾身の力を注いでいるように感じられます。楽しく、そしてアメリカのよきセンスはわたしを高揚させます。もうひとつ、わたしがアメリカの家庭に招かれ(すべてのお宅ではありませんが)感心させられるのは、ベッドメイキングの精巧さ。一般家庭でもホテルのように、シーツや布団の上から何重にも美しい布が配置されており、すこしずつ柄の違う、だけど全体として均整のとれたクッションカバーを被った、どうしていいか分からない無数のクッションがベッドの上三分の一を占拠しています。


その美しさは評価する一方で、毎朝これをきちんと整えるこだわりようと、泥のついた靴でそのまま室内にあがれる、その大雑把な土足文化の衛生観念とがなかなか結びつかないのはわたしだけでしょうか。そしていざ眠らんとする時、その美しいクッションたちをぽんぽんぽーんと、さっき外から帰って来て靴で踏んだ、まさにその床に投げ捨てている様子を見ていると(結局使う枕はひとつかよ!)ただただ、「これ、いる?」と問いかけたくなるのです。

このベッドメイキングの懲り様は、日本以上のような気がします。はじめて凝り選手権で負けた気分です。ホームセンターなどにいくと、「ベッドメイキング」8点セットのようなものが、あたかもアメリカの主流であることを証明するかのようにあらゆるバリエーションが積んであり、あのホテルで見るなんだかよくわからない帯みたいなものや、びらびらしたやつなどが入っているようです。アメリカ人らしからぬ、「非実用性」にここまで力を注げてしまう謎のベッドメイキング。聖書に「ベッドに宿る神」についての言及があるのではと思ってしまうくらい!





ニューハンプシャー州はロブスターの特産地メイン州に隣接しているため、ロブスターがとっても美味しく頂けます。魚屋さんに行けばまるまる販売しています。しょっちゅうお召し上がりになるのか、家庭にロブスター専用蒸し器だってあるのだ!
ニューヨークジャーナル 137_a0028990_8361674.jpgまるごと蒸す。今までで食べたロブスターの中で一番おいしかった!ニューヨークジャーナル 137_a0028990_8363568.jpg


小さな街、Portsmouthを散策。のんびりとした、かわいらしい街でした。小さくて落ち着いているためか、上品で洗練されている雰囲気がありとても好きな街になりました。


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海が歩いてすぐ側なのでサーフショップもある。普通に寒いけど、サーフショップっていうだけで、なんだかご機嫌な気分になるねぇ。満潮時と干潮時で海の様子がまったく違うので、天気予報を見るかのごとく、潮の満ち引き時間を毎朝チェックする生活を横目で見ていてとても新鮮。

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by akiha_10 | 2012-12-18 08:56 | NY Journal
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