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ニューヨークジャーナル 124

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先輩から教えてもらったDashwood Booksのレセプションにおじゃましてきた。

NYタイムズなどにイラストを描いているイラストレーターJason Polanのイラスト作品集A LOT OF PEOPLEの発売記念イベント。


作品のほとんどは地下鉄や道で見た人をさささっと描いているもの。数ページ、ふらっと歩いていて見かける著名人のパパラッチイラストがはさまっている。一筆書きのような芸術的なまでに抽象的なものもあり、いい意味でへんてこでゆるい。しかし一目で彼が描いたとわかるアイデンティティがある。イラストの横には「傘をさした女 地下鉄6番線プリンスST」など走り書きがしてあり、イラスト集というより彼の行動日記のようだ。たぶん6番沿線に住んでるな。いつもペンとノートを持ち歩いて癖のように描いているのだろうと推測させる。日常の一コマを書き留めてピースが連なるとNYのニオイを感じさせるに充分。この街を離れる時思い出すのはロックフェラーセンターから見た夜景でなく、何気ない日常のNYなんだろうなぁ。日々鮮やかにおもしろい。歩行者の表情や早口、開口一番「awesome!」、くたびれた、または気合いをいれた、極端にふれるファッション、街のグラデーション、すぐに「I like it」と褒めあうところ。


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ニューヨークジャーナル 124_a0028990_6384516.jpgレセプションには本人がいらっしゃって当日限定似顔絵を描いて頂けるということで、描いてもらっちゃった!「ちゃんと丁寧に描いてもらってる!」とスタッフの方もお墨付き、時間をかけて描いていただけました。わーい。似てるかなぁ?


ニューヨークジャーナル 124_a0028990_6391570.jpgYOKOさん、
描き得ている。





YAYOIさんも。
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抽象的にキャラクターとして際立つことができる、ということはそれだけ特徴があるということですね。もし似顔絵を10秒くらいで描いて頂いたら、え。となりそうですが、デフォルメ描写はちょっと羨ましかったり。





ごはん。先輩に「きっとYOUR TASTE(あなたごのみ)」と教えてもらったウエストヴィレッジのMarcket Tableがとてもよかった。ガラス張りの開放的なワインバーで料理もおいしい。どういうわけか「かぼちゃポタージュ」がたこやきの味。とてもダウンタウンらしい空間です。
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ミッドタウンは大手チェーンレストランや大規模なものが多く、アップタウンになるとクラシックで老舗だったりという、ひとりで本を読みたくなるようなしぶめな場所が多い。ダウンタウンと同じく好きなブルックリンにはいかにも文化系のいい雰囲気のカフェやバーがたくさんあるが、ダウンタウンは、よりこなれている気配がある。ブルックリンは学生や、自称から超プロまでアーティストやクリエイティヴな人がより多く、ダウンタウンには出版社や、メジャーなファッション系、金融系や堅めなビジネスマンの中でもアート愛好家、といった大人感と安定感が漂っているように感じる。

わたしの住むダウンタウンイースト周辺はかなりパトロールしたので、ダウンタウンウエストをディスカバーするのが最近楽しい!
by akiha_10 | 2012-10-11 06:47 | NY Journal
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