![]() ビョーク、「biophilia」のライヴ。 宇宙、音楽、自然、テクノロジーが交差するマルチ・メディアを探求したアルバム。 ライヴセットは観客が360度に囲んだ円形のステージに、 映像を映し出すモニターがぐるりと設置されていて、 まるで実験室のような空間! ビョークがこのツアーのために発注したという巨大な振り子の楽器はモニュメントとしても美しいが、 中にハープがはいっていて、振れることによって糸が引っ張られて音が出るという。 重力という自然現象と音楽構造の関連性を結びつけたパフォーマンス。 発想が好き。 「音楽」をスタートとして→で繋ぐ式をたてると、 いろいろな要素に続き、おそらくつまるところ最後の答えは「宇宙」だとわたしは思っているのだが、 それに至るまでの、わたしたちが日々日常で囲まれているサークルを 音楽的に表現していてアートとしておもしろかった。 最近小川洋子さんの「科学の扉をノックする」という本を読んで、 宇宙や鉱物、DNAや自然の仕組みに触れて胸を高鳴らせていたが なんだかその流れとその時の感動とも繋がる。 え、こんなにコンパクト?と会場に入って驚いたが、 今回は特に親密感を重視してあえて2000人以下のキャパシティの会場を選んでいるらしい。 24人のアイスランド人女性の合唱隊、コーラスワークも圧巻。 サウンドはまるで古代伝統音楽のようなミニマルさなのに、宇宙的広がりを感じさせる。 ああそうか、削いでこそ大きな世界がつくられるのかなぁ。 ビョークは「創造者、表現者として」と勝手に評価していたが、 一寸のくるいもないヴォーカルに、シンガーとしての一流を感じた。 アナログに発せられる人間の声というものがまるでデジタルにプログラムされているようで、 自然とテクノロジーのインタラクティブな関係性、 本人こそがまさにそのコンセプトを体現していた。 アンコールで「最後はスタンドアップよ!」と観客を立ち上がらせたが 変拍子に次ぐ変拍子の錯乱したリズムに観客も 「こっ、これは…!」と少々困惑気味。 あれだけノリのよいアメリカ人がいまいち乗り切れずぽやんとしている様を見てニヤリとしたのだった。
by akiha_10
| 2012-03-08 13:53
| NY Journal
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瓜生明希葉/INFORMATION
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