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page i-6  「いいもの」の存在

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引っ越しした時に愕然としました。
忙しかった一週間を、段ボール3つくらい開けただけで、
あまり不自由なく乗り越えられたのです。
パックされたままの、残り10以上の段ボールは、
すこーしずつ開けられていいきました。
つまりは、生活のメインアイテムなんてほんの僅かで、
ほとんどが、サブアイテムかゴミ予備軍だったということです。

「本当に要るものだけを買おう」と思いました。
でも、好きなものに囲まれる事、気分を変える服やバッグを持つ事、
癒される絵や本、大事な紙切れをたまに眺める事、
とっておきの食器を使う事、
そういった事が生活の小さな幸せを運んだりするものです。
突きつめて、無駄を全部省いてしまえば、
映画「キャストアウェイ」になってしまします。

昔、姉と「いいもの」を競って集めていました。
学習机の一番下の、収納力のある深い引き出しが「いいもの」の貯蔵庫です。
たまに「そっちの「いいもの」最近どうよ」と見せあいっこをします。
「いいもの」という言葉は、二人のなかでは何か特別な共通する意味も含んだ、固有名詞のようでした。
「宝物」に近いけど、ちょっと違うんだな。
少し大人になってそのネーミングが、「良い物」からきていることに気付き、
その単純さに笑ってしまいました。
それほど、「いいもの」はワクワクする特別な言葉だったから。

さて、「いいもの」とは。
かわいいノートやシール、膨大な量の鉛筆、消しゴム、筆箱、メモ帳など。
主に、お小遣いで少しずつ集めたものと、誕生日という大ボーナスでためたものです。
そのほとんどが驚くほど実用品ですが、それらが使われることはあまりないのです。
あくまでも、鑑賞して、幸せになるものが「いいもの」なのです。
大事なものほど、綺麗にとっておきたい。そうか、コレクションということか。

しかし。サンタの不在を知る年頃になると、昔の「いいもの」は輝きを失います。
ケロッピの筆箱も、キティの財布も、キキララシールも、あの時使っておけば良かった!!と。
宝の持腐れに終わることもしばしば。
「また食器買ったの!?」
と仲良しケミィに言いながら、この食器を次に見るのは何年後だろうと思います。
時間は速いよ、とっておきの日は「今日」なのだ。
なるべく、使おう…、使おう…。

すばらしき無駄な「いいもの」集めは、やめられない。
しっかしカワイイな、北欧雑貨。これは使わないで、飾っておくんだ。
あ。
by akiha_10 | 2004-12-27 00:57 | item
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