博物館にてその土っぽい、いにしえの探訪を満喫したわれわれは、 じゃあ、メキシコの新しいものってなに?という観点で街に出てみた。 シティで一番繁華街と呼ばれるローマ、コンデッサをひたすらぐるぐると探訪。 昼間は空いていなかったので入れなかった謎のTOKYO POP CLUB(絶対TOKYOと関係ないと思う。) があったり、「メキシコのDEAN AND DELUCA」と名付けたDELIRIO (よい素材と厳選食材を美しく、のコンセプトも似ている)を見つけたり。 バスの中がエキシビジョンになっている面白い空間と、犬の護衛を発見したり。 このバスがどうやら立山黒部ダムから来たらしい。どうやって!? そしてシティで一番おすすめといわれるセントロにある サロンコロナでタコスをいただく。 漬け込んだ豚肉をぐるぐると焼き、削いだ身がはいったパストール。 これはかなりおいしい! タコスといっても、中身の種類はたくさんあり、肉でも種類や部位も様々、魚介まで。 「タコス」は寿司、と同様総称で、あのコーンでできた皮、 トルティーヤに巻かれていること自体をタコス、と呼ぶようです。 夜はメキシコ在住で建築をやっている佐永子さんのお友達に 看板のないバーに連れて行っていただきました。 秘密めいて妖しくていい。 足が棒になるほど街をクルーズしましたが、 飲食店は比較的新しいモダンなものから、地元の居酒屋的なものまで数も多くジャンルも幅広いですが、 ただひとつ顕著なことは、びっくりするくらい洋服や雑貨のお店がないこと。 半日歩き回った中で、繁華街と言われる場所で気になるブティックの路面店は 片手で数えるくらいしかない(本当に実用的な衣類店は除いて)。 みんなお洋服や雑貨は少し郊外にある複合施設、モールのような所に行って買うのでは、という推論。 そういえば、ハイファッションの通りも見なかったので 先輩と「欲しい人はきっとアメリカに買いに行く」という推論を立てていたのですが、 今調べてみるとメキシコシティのロデオドライブもありました。 Polanco(ポランコ地区)というところで、観光でまわるスポットからは少し離れているように見えますが 今グーグルマップ上でPresident Masaryk通りをひと通りお散歩してみたらちゃんと おなじみのブランドが建ち並んでおりました。 ここら辺りはユダヤ系富裕層の人々や企業駐在員が居住している高級地区だとのことです。 メキシコに求めていたのはまさに自然に近い色とりどりの彩色であり、また土っぽさであり、 ぐるぐるとした街と人のカオスでありますから、その期待に存分に応えてくれたのでありますが、 そういった所でふとツルツルとした清潔で新しい都会的な空間に身を置く時間は 「ああ、やっぱりちょっと安心するね」とシティボーイとシティ(になりたがり)ガールの、 エクスプローラーとしての若干の軟弱さを浮き彫りにさせるのでありました。
by akiha_10
| 2011-11-06 08:00
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瓜生明希葉/INFORMATION
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