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page t-141         土のかほり、メキシコの彩り 4

オアハカからすこし車でドライヴしたところにある、エトナという街に行く。

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前日にルームメイトからおすすめされたという、
佐永子さんも未だかつて行った事のないという、有名らしい「おばちゃん」の食堂を目指す。
バスやタクシーを乗りついでふらふらと「本当にここかしらね〜?」という食堂へ。
ここだということにしよう!とふわっとした確信のもといざ。

彼女の同級生である都会派先輩が「なんで住所とか行き方とか調べないの?」とつっこむと
佐永子さん自身も「ナイズ」されてしまったとおしゃっていたメキシカンとは、
「あまり確実に調べたりせず、計画性はとくになく、目の前のことを対処していくかんじ」らしい。
それがメキシコ、のんびりと、ケセラセラ。
これが、わたしが受けた印象でも、
やれシエスタだやれヴァカンスだのというヨーロッパを軽く越びこえてしまった
メキシコののんびり加減、メキシカンスピリッツの心の在り方なのね!!
「なんかごめんね〜計画性がなくって〜」とお茶目な佐永子さんですが、
もやっとしたそのムードが充分楽しい!
どこに辿りつかなくたってもいいのさ、道すがらの毎分毎秒がいつも本番。

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多分ここだろう「おばちゃん」の食堂で食べたのは
トルティーヤがグリーントマトのルウに浸かっているオアハカの伝統料理や
モレといわれる、カレーのようなもの。
モレはカカオと唐辛子、野菜などを煮詰めたソース。
カカオの香ばしさがあって、とても好きでした。
そしてどこに行ってもよく飲まれているショコラータ。
チョコラテ、つまりココアのようなものです。
びっくりするのは、このショコラータ、
スペイン征服前(1519-1521年くらい)より飲まれていたとこのこと。
チョコレートドリンクというと、寒いパリにはやっぱりショコラショー!(同じくホットチョコレート)と
フランスはじめ、ベルギーやスイスといったヨーロッパのイメージでしたが、
カカオの起源は古代マヤ族。カカオは征服前は通過としても使われ、
征服後スペインによってヨーロッパへの伝播されたとか。なるほど。
ここだということにした「おばちゃん」の食堂は素朴で、
長方形の懐かしいキッチンが印象的で美味しかったのです。


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パンももりもりあるよ。
by akiha_10 | 2011-10-18 05:28 | Trunk
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