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page t-140          土のかほり、メキシコの彩り 3

オアハカの夜。浮かびあがるサントドミンゴ教会。
天井を見上げると隙間がないほどに聖人の像が入り組んでいます。本当に見事。
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メキシコ人の大多数が敬虔なキリスト教信者で、その信仰ぶりは街のいたるところにある教会で
うかがえます。どこに入っても常にお祈りや礼拝説教がされており、とても真剣な眼差しです。
他の国のどこの教会に行った時よりも、お祈りの「唄」を唄っていたのが印象的です。

週末の夜、広場でメキシコの踊りが繰り広げられていました。
こういうのは幼少期からステップを習うらしいのですが、
男女で踊る「ダンス」の文化ってつくづくドラマがあって素敵だと思います。
日本にそれがないのが残念。


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地元ローカルのお店に連れていっていただきました。
わたしたちが思い浮かべる日本やアメリカにあるメキシコ料理とは、
テックスメックスと呼ばれる、テキサス州から広がったアメリカ化されたメキシコ料理のことだそうで、
わたしもメキシコ料理といえば、タコスとワカモレとチップ、
という乾きスナッキーなものを想像していたのですが
実際はもっと優しくて、もっとちゃんとしている(というのも変だけど)というのは発見でした。

クレープのようなものは、オアハカでよく食べられるトラジューダ。
日本で「飲んだ後のラーメン」のように、深夜によく食べられるものだそうです。
実際この日、夜の11時くらいに到着したのですが大盛況。
トスターダに豆、レタス、チーズ、そしてお肉、ラードなどなどが挟んであるようで、
メキシカンピザ、といったところ?香ばしくておいしい。
そして、メキシコのお店の半分くらいでそうだったのですがコーヒーがデフォルトで甘い。
これは「鍋コーヒーCafé de Olla(カフェデオジャ)」と言われるもので、
鍋でコーヒー豆を沈殿させ煮出してあらかじめシナモンと砂糖を入れてつくるものだとか。
「お、さとうきびの味!」と当てたのは、
一時期ブラウンシュガーやはちみつに凝っていたからなのだ!ふふ。
そう、砂糖といっても、さとうきびなので優しい甘さです。

こっちでよく飲まれているビール、インディオ。
メキシコといえばコロナがナショナルアイコンなイメージですが、
現地ではインディオがよく飲まれています。
前日隣の人が飲んでいた、レモンの果汁と混ぜて飲む飲み方が美味しそうだったので
試してみました。ミチェラーダと呼ぶそうで、グラスの淵にはソルトを。
ソルティードッグのようなイメージですね。
とにかく甘みと酸味、塩見をミックスするのがお得意なメキシコ料理!!


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忘れてはなりませぬ、小麦サーベイINメキシコ!
トングとプレートでっかい!!
佐永子さん情報の「高いけどおいしい」のPan&Coは連日通ったくらい本当においしかった。
その店構えからして、文化的で洗練されていてフレンチナイズされたパンなので
これが果たして「メキシコのパン」であるかは謎、というか否。
「わあ、フランスみたい、東京みたい!」と喜ぶ自分を自分でいぶかしがる。
なんのための旅だろう、はは。
この後メキシコシティでもすこしいい感じ空間を発見しては、
先輩(NY歴12年)と「わあ、NYっぽいね」と結局「新しいもの」に興奮している軟弱な我々に一言、
「それならば都会に帰れば?」と終始つっこんでいた。
古いものに学びつつ、なんよ…?
by akiha_10 | 2011-10-09 09:16 | Trunk
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