玄関のドアを開けた。
ふぅっと風が舞い込む。 お。冬の匂いがする。 冬用ケースからマフラーを引っ張り出す。くるり。 若干スースーしていた首らへんは、これでもう大丈夫。 手荒れの季節がくるね…冬のことを思い出していた。 目的地まで行くにはまだ時間があるので、あそこに寄って行こう。 そこはマンションの一室。 流れる空気が大好きな小さな本屋さん。 古本も新刊もあって、独自の視点でセレクトしてあるのだけど、 そのセンスが、いい。日本から世界まで、昔から今まで。 その本に共通している「なにか」の条件があれば、そこに並ぶみたい。 絵本や写真集が多い。「読む」本より「感じる」本が多い。 雑貨も置いてある。 その空間そのものが、本の中にあるみたい。小さな旅に出かけたみたい。 気になる本 ・「続チーズ散歩」…チーズ!「続」ということは、一巻があったのね?チーズをテーマに、こんな小さな字でこんな分厚い本!おお、著者は明治生まれではないか。生涯チーズを追求して、世界を巡り、その熱き思いを孫世代の私がながめています。なんてハイカラな人生。 ・「銀座百点」…昭和30年ころの雑誌。細長い形と、毎月共通して綺麗な表紙が目にとまる。 内容はファッション、カルチャー、情報。当時のモガが大活躍。 ・「ゴリラの季節」…春→夏→秋→冬→ゴリラ→春→夏→秋→冬→ゴリラ→(くりかえし) 使い方「もうすっかりゴリラの季節ですねぇ」 ほんとの中身は、ゴリラと過ごす600日観察記みたいなの。 ネーミング賞! ・「牛乳キャップの本」…関東の小学校の時は、給食牛乳は瓶でした。ちょっと親指の爪が伸びてないと、 キャップはあけにくい。イラストの上の紙だけ剥がれたりして「チェッ」って思う。 「女の子」になってゆくと、飲んだ後に口まわりが白くなるのもちょっと気にしながら飲むのです。 転校して、ストローで飲めるパック牛乳を見た時は、「いいぞ九州!」と思いました。 でも美味しさを追求したら、やはり瓶なのかしら?今の給食牛乳事情はどうなのかな。 いろんことを思い出させてくれる、古今東西、牛乳キャップ写真満載の一冊。 ・「婦人画報」230円! ・「平凡パンチ」50円! 昭和30年代。当時のトレンドセッター達が大活躍。つっこみどころは満載だけど… 今を創っている私達も、宇宙服が大流行するころには、笑える題材になるんだろうなぁ。 こうやって、繰り返していく。 @本の中にある本屋さん 「ユトレヒト」
by akiha_10
| 2004-11-14 17:50
| Art
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瓜生明希葉/INFORMATION
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