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ニューヨークジャーナル 48

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今日は勉強気分!と意気込んでインターナショナルセンターに向かおうと地下鉄に乗ったら
どういうわけか逆方面に乗ってしまい、ぬーん、でもまあこれもひとつの啓示だわ!(←なんの?)、
それならそうと本日は古着屋巡り!プラン変更、晴耕雨読臨機応変デタトコ勝負ムード至上主義、
そのまま乗ったら着くブルックリンのウィリアムズバーグへまたもや出向く。




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becon's closet
BuffaloEXCHANGEは定番のコース。
アメリカのセカンドハンズの価格設定はお財布にやさしくて、
品数も多いので「買う可能性」の現実味を持って
掘り出せるのでとっってもたのしい!
古着がたのしくって、セレクトショップなどの新しいお洋服は
そりゃあもう素敵だけども
ひとつケタが違うのでとても高ーく感じる。
サテンやキュブラやシルク、好んでよく着る
クラシックな艶生地が皮膚にはり付くような湿度になったので
サラサラコットンやリネン、ガーゼっぽい生地などがきもちい。
その日買ったベビーピンクのらくちんワンピースは10ドル!
しっしっし。
にしてもパッキングのことを極力考えないようにしているのは問題だ。




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街で見かける一言もの申したいシリーズ。
地下鉄コンコースで世界中の
「都市」を看板にしたアメリカンエアラインの看板。
他にローマやミラノ、パリ、ストックホルム、
など20都市くらい並んでいるのですが、
他の都市は、ちゃんと、
あくまでもその国ではなく「都市」を象徴する写真。
だけどこれは「TOKYO」じゃなくて、
「JAPAN」やろ。広義すぎやろ。
富士山も、明らかに京都っぽい庭や、
町家なんだか白川郷なんだか謎ですが、
東京やないやろ。これTOKYOちゃうよ。
ま、これでいっか的な、チョイスが雑やない?
(その先に「OSAKA」もあって、
大阪城と道頓堀だったかな?これは正しいのに!)



そう考えると「TOKYO」を一見で描写する時になにが象徴的かと言われても
難しいなあ、と地下鉄に乗って考えていた。
東京タワーやスカイツリーはエッフェル塔とアイデンティティが被るし、
雷門とかかな。
「TOKYO」を一枚の広告にするとしたら、なにをモチーフにすべきであろう。


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まあ、だからといってこれを「JAPAN」とするのものねぇ。
もちろん抜きん出たカルチャーの特集という意味での
「JAPAN」ですが。
ショーウィンドーに手をつきその極端さに笑ってしまった。
こうして外から眺めてみると、真似上手とも言われる中で
しっかり日本はオリジナルカルチャーを自国で生み出し、
独自の進化を遂げているとても個性的な国だと、誇らしくなった。
昔からそうであったように。






この対比は改めて興味深いね。
舞妓さんもギャルも、はたまたコスプレも、
厚い仮面や非日常をまとうことによって、自分とはまた違う何ものかになる、
「変身」という共通項がある。
その深層には、自己を表現、文化を創作する情熱を持ちつつも
本心や本当のお姿は障子の向こう側へとひた隠す、
決してのぞいてはいけませんよ、の鶴文化、
奥ゆかしさや恥ずかしさ、秘密、
誰も立入ることのできない自分だけの楽園があるということの顕われであろうか。
本心をチラつかせない人はまったくもってつまらない、
しかし秘密を持っていない人は色気に欠ける、最近そのように思う。
by akiha_10 | 2011-04-30 06:16 | NY Journal
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