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page s-6  薬膳しじみうどんで、ほっこり

讃岐うどんが関東でも定着してなにより。
お出汁に関しては西風味で育っているから、
こちらのお汁の黒い色には、そりゃびっくりしたもんさ。
ドンベエのおうどんでさえ、お湯を注いだら黒くて、たまげたもんさ。

さて、最近は京風うどんが大好きで、よく行くお店がある。
京風出汁は、なんというか、料亭のお吸い物みたいなお上品なお味。
上質なカツオや昆布でしっかり味を出す。
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そのお店で、最近私のブームは薬膳しじみうどん。
出汁は透き通っていて、うどんから立ち昇る湯気が
惜しみ無くしじみ香を鼻孔へと運ぶのだ。
そのお味は、今までに食べたことのない、身体が喜ぶ優しい味。
コシのある麺とその汁はとても仲が良く、夢中で最後の一滴まで飲み干すほど。
ああ、早速また食べたくなってきたよ。

そこのお店はうどんをメインにしながらも、
他にも私好みの小料理が品数豊富に揃えてある。
夜、ゆっくり飲みながら味わい、シメにうどん、という楽しみ方ができる、
ちょっと大人空間。
だし巻卵は、錦市場を思い出す、甘めでやわらかいもの。
               おろし大根とつるっといただく。
秋なすの田楽。香ばしく焼いたなすに、お取り寄せの赤味噌がたっぷり。
この味噌としじみ汁を交互に含むと、いわゆるポテトチップスとチョコの関係。
お互いを欲して、どんどん進む。
忘れてはならぬ、絶品わらび餅。
プルプルのわらび餅に、自家製きな粉がたっぷり。
ひんやりしていて、喉を流れるようにして入って行く。
きな粉だけでも、おやつになってしまう私は最後のきな粉まで、
なんとかスプーンにのっけて、有り難く頂く。

肌寒くなると、温かいものの美味しさは倍増する。
胃の中では、京都消化祭りが繰り広げられ、お腹まわりはすっかりホカホカだ。
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by akiha_10 | 2004-10-11 01:31 | Stomach
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