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page d-239             ハウイズハマム?

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近頃は夕方に涼しさの片鱗を感じますね。
久々に近場の温泉に行って思い出しました。
モロッコでのハマム体験。




ハマムとはイスラム諸国における銭湯のような位置づけで、
スークの中にももちろん、街中に点在しています。
銭湯といってもバスタブがあるのではなく、
スチームサウナといったところです。
男女が交互に入るので、ミントティーを飲みながら女子待機。
雰囲気もわくわくエキゾチック。


ただハマムに入って汗をかくだけ、というサウナ的利用もできるし、
マッサージがついたり、ゴマージュがついたり、とオプションやコースも色々。
雰囲気も庶民的なところからホテルに併設されているスパ的なところまでさまざまです。
わたしはツーリストの定番、とお勧めされたミントエキスで発汗させた後
クレイ(泥)パックで仕上げるハマムコースに、
アルガンオイルマッサージをつけて挑戦!



わたしの他に3人の女性と1グループになってスタート。
恥じらいご無用!はい、つぎっ!と言わんばかりの迫力のあるおばちゃんから、
オートマティックにミントエキスをベタベタと全身にぬられて
洞窟のようなハマムに閉じ込められます。
乱雑といってもいいほどに勢いあるモロッコおばちゃんのさばき方に、
各々そそくさとハマムに逃げこむように入っていきます。
おそらく四名皆ツーリストであろう我々はハマム内石段に座って一息、
互いに目を合わせてにやりと苦笑。
「ほほう、これが、はまむですか…」
その時我々は国境なき意思を通わせている、という確かな手応えがあった。
自分が番号、もしくは匿名になって、まな板の鯉にされるこの感じって…、
韓国の汗蒸幕垢擦り体験とも似ている!流れるままに、されるがままに。
程よくじわっと発汗した頃ミントを流すため、再びおばちゃん隊長から、流し場集合!のお呼びがかかる。
桶に張ったぬるま湯を、順番にばっちゃーん、ばっちゃーんと勢いよく頭からかけられ、
さわやかなミント香に包まれながら家なき子の主題歌が脳裏で流れる。
ステップ2は、顔もふくめ全身に真っ黒なクレイ(泥)を雑にぬられて、再びハマム仲間と洞窟へ。
泥まみれの女性が四名、洞窟に佇む。
その異様さといったら…。
言葉はなくとも、わかるよ。ええ、ええ、どう考えてもおもしろいよ。
というか、ちょっと恐いね。でも一番恐いのはあのおばちゃんやろ。
と皆で目配せして、二度目のニヤリ。
その時我々はすっかり国境を越え一丸となった、という確かな手応えがあった。
ハマム仲間結成の瞬間だった。



その後のアルガンオイルマッサージは、さすがにオールハンドで施術してもらえたので、
最後にやっと束の間のリラックス。
アルガンオイルはモロッコ南西部の砂漠地帯にしか生育しない
アルガンツリーから採れたオイルで、アルガンツリーは七年雨が降らなくても枯れない生命力があるらしい。
コースが終わった頃にはお肌トゥルトゥルだったので結果オーライだけど、だいぶ面白い体験!
ぜひともお上品ハマムより、激しめのハマムをレコメンド。
by akiha_10 | 2010-08-12 00:24 | Daily thinking
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