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page t-109     アトリエの跡、空腹の後(のち)幸福 12

プロヴァンスの小さな村めぐり
<アルル>

サンレミに戻る。今日はホテルのあるアヴィニョンに戻ってアルルは明日にしようか、とプランを練りなおしていた。ちょうどサンレミで停まっていたバスに「これはアヴニョン行き?」と運転手に尋ねるとそれがたまたまアルル行き!!
本日決行!拾う神ここにあり!

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浮世絵に影響を受けて描いたといわれる、
ゴッホの「アルルの跳ね橋」。
アルルにあるヴァンゴッホ橋は
復元されたもので
絵と同じというわけではないが、
灼熱の太陽と長閑なアルルの風景に、
暗く寒いパリを抜け出して、
心新たに意気揚々と
色彩鮮やかに色を置いていく
ゴッホの息づかいを重ねる。















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アルル中心フォーロム広場に、
「夜のカフェテラス」のモデルとなった
カフェ・ヴァン・ゴッグがある。
強い光に負けぬ、ひまわりに通ずる黄色、
目にささるほどの鮮烈さでこの街を印象付ける。
円形闘技場やローマ遺跡があるからか、
小ローマと言ってもよいほど、
ローマ時代の残り香がする。
のんびりしているのに、
押しが強い、光が強い、男性的。


有名なゴッホの耳切り事件もこのアルルにて。
この事件後、
サンレミの精神病院に入ったといわれている。

力強く迫る激しい光は、
同時に狂気的な闇もはらんでいる。







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ちなみにこのアルルの光に負けて
わたしは日射病に!
真っ青になってふらっと倒れ、
おまけに蕁麻疹も出るという、
気持ちとは裏腹、
意外な繊細さをみせてみたり。
ふふ。
by akiha_10 | 2010-07-11 05:52 | Trunk
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