5月12日リリース 5th Full Album「In the souk」ライナーノーツ
5「ボンヌママンを持って」 作詞&作曲:瓜生明希葉 編曲:山口彰久&瓜生明希葉 ストリングス編曲:斎藤ネコ ![]() 「プロヴァンス物語」を観た後の叙情的な空気を音楽に起こしました。 ルノアールの絵画のように印象的な城(シャトー)と船(バトー)。 色褪せながらもそこに息づく建築や、緑や水、川、海といった、 その場所の過去と現在の架け橋となっている自然。 旅先でもたまにそういった場所に出逢うのですが、 わたしの考えるに到底及ばない普遍的な空気に取り込まれて、 そっと背景としてそこに居続けた風景の、 謙虚さと寛大さに、しばしぽつんとなるのでした。 ここでどういう人たちが、なにを思い、なにに歓喜し、なにに哀しみを抱いて去っていったのだろう。 しかし景色目線でいえば、去る人、生きる人、も悲しいくらいにあっさりと客観的で、 ただただ、過ぎ去っていくだけなのです。 遠い過去に想いを馳せ、圧倒的な永さと抱えきれない想像に疲れてしまうのでした。 普遍性という線を前に、考えてしまうのは点となる、生と死です。 これは、思い出のfuneral(葬儀)の唄です。 長年に渡って昇華(葬儀)されていく人々の想いが、 その場の空気感となり、 あくまで風景はひんやりと、しかしあたたかく、 見届けながら今も草花を揺らしているのです。 フランスでとても親しまれているジャムメーカー 「ボンヌママン」をバスケットにいれて。 「高鈴」のアッキー(山口さん)の映像的なアレンジと、 ネコさんの、叙情的な弦のライン。お気に入りです。
by akiha_10
| 2010-05-04 19:13
| Daily thinking
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瓜生明希葉/INFORMATION
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