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page d-202        「In the souke」解体新書 4

5月12日リリース 5th Full Album「In the souk」ライナーノーツ


4「合間のくちづけ」
作詞&作曲:瓜生明希葉 編曲:斎藤ネコ

家族にしろ、友人にしろ、恋人にしろ、
人との想い出というのは、
おっきいもの、こと、イベント、その客観的な事象の大きさにほとんど関係なく、
自分にとって刺さった、その時の些細な会話や表情が、結局は一番長く心に居続けると思うのです。



わたしは周りに居る人たち、または初めて会う人たちの、
センスある哲学や、愛おしい本音の一節に運良く触れることができると、
そういうこと言うかあ、そういうこと感じるかあと、感心してしまい、
これだから好きなんよー!!とすばらしい観劇ぶんくらいの感激をします。
これは読み物と同じです。
全体が破綻してつまらぬものでも、
ひとつ深く射られてしまえば、善きおともだちになれます。


恋も、いっちばん愉しい、
バーやディズニーランドやプレゼント攻撃という特別マジックを越えて、
その考え方に、その感性に、そう言えることに、恋をしているなぁ。
という段階に来た時に、マットでごろごろ転がりながら、
ため息のように、ほんっと出逢えてよかったー!と心で呟き、伸びをするのです。
独り感が幻のオブラートに包まれる瞬間。
何事も「日常的に結構好き」は意外と力がありますね。


「フレングランス」の少女から。
日常の恋を讃えられるようになった。
唄えるようになった。


真っ向から湧いた歌が柱になるように、見事に縫われたネコさんの、すっとしたアレンジ。
すばらしいミュージシャンの方々のセンスにも注耳です!
by akiha_10 | 2010-05-02 23:42 | Daily thinking
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