「セ… コンビアン?」 『twenty.』
「あ…アン カッフェ エ クロワッサン シルヴプレ」 『anything else?』 前世のミシェルは完全に勘違いのようだ。 基本フランス語会話はあまりのカタカナ発音に、虚しく英語で返され、 それでも、それっぽく言ってみて、カプチーノをゆっくり飲んでみる。 「それっぽい」感じを楽しめれば全然いいのよ。 今や日本でも、カフェは街中のあちらこちらで見かけるけれど、 なんだかやはりファッション感覚が抜けない。 「なーに小洒落れっちゃって。」とつっこまれそうな。 そう言いながらも、テーマがあって完全に演出された心地よい空間は、 やっぱり落ち着くし、たまに行くといいよね。 食べ物が美味しくて、コーヒーにこだわりがあったりすると、さらに良い。 でもね、パリのカフェは、やっぱりもっと身近な存在で、シンプルスーツのパリジャンが、カップを片手に、ルモンドを広げている姿は板に付いている。もちろんオープンテラスで。 そう、カフェの概念が違うと思うのよ。 オドレイトゥトゥのファンとしては、モンマルトルのカフェは当然押えとくべきよね。冬ソナ韓国ロケ巡り並みにミーハーだけど、ちゃんとやったよ。 アメリと同じ、クレームブリュレのカラメルをスプーンでパリっと割るやつ。 そして、上目遣いでニヤリと笑ってみたよ。 店内にはアメリポスターも貼ってあった。 そういえば、ジャケ借りした「ヴィーナスビューティー」という仏映画に、 若めのトゥトゥが偶然出ていました。 ドキドキするような大胆な役だったので、エンドロールで名前を確認したほどです。 モンマルトルは若手アーティスト達が多く住む街。 どこかしら文化的な風が、丘の向こうからやってくるような。 しかしそう浸ってもいられない。 怪し気な絵書きさんが「こんにーちは こんにーちは」と話し掛けてくる。 相変わらず、ここでも基本仏語も話せない現地民を出来る限り装おってみた。
by akiha_10
| 2004-09-10 18:05
| Trunk
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瓜生明希葉/INFORMATION
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