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ニューヨークジャーナル 147

今日はNYにやっと春っぽさがおいでになった!!
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先週東京駅と姉妹駅提携を結んだマンハッタンの中心駅、グランドセントラル駅。
その週は駅構内で日本の駅弁を販売するなど、日本関連イベントがありました。



日中5℃で春とは言えませんが、気温というより、陽射しが春っぽくなった。同じ晴れでも、冬の晴れと春っぽい晴れは全然違う。陽射しの当たり方が違う、空の高さが違う。街がいっきに動きだすのがわかる。ストリートではミュージシャンが圧倒的に増え、ファッションフォトを撮りだすフォトグラファーが増え、カフェで知らない人同士が声を掛け合い、ぐっと街の気運が高まる感じがする。



先日、日本から友達がはじめてNYに来て、少しがっかりしていた。それは極寒であることがひとつ、ヨーロッパのように荘厳で優美な建物もなく、たしかに忙しく汚い街で、NYの人の陽気さや会話やアートや作品、そのクレイジーな「エネルギー」に触れずして、なにが見所といえよう。冬はそのエネルギーがなかなか街に反映されていないのも残念だ。みなやや冬眠中。



曇天で極寒の汚い街を日中歩き回り、NYの魅力挽回に最有力なミュージカルや音楽も観るつもりはないと言う。わたしとしては「もったいない!」と思うのだけど、今回は買物とNYの雰囲気を楽しみにきたらしい。その最大目的の雰囲気もいまいちで、しょんぼりしていた彼女は、NYのハイライトともいえる夜のレストランやクラブ、バーホッピングで元気を取り戻した。「これが描いていたNYよ!!」と。日中のマンハッタンには、映画や海外ドラマで描かれるようなお洒落な人はほとんどいない(スタイリッシュな人はもちろんいるが、それより圧倒的におかまいなしな人が多いので、街の印象はごちゃっと見える)事にも失望した彼女は、夜になって華やかさを取り戻したNYに「この人たちどこから湧いてきたん?」と機嫌をよくしていた。ジャージとドレスを極端に着こなすのがニューヨーカーだ。個人的には、お洒落な人を見るなら東京、センスのいい人を見るならパリ、クレイジーな人を見るならNYに尽きると思う。








最近よく料理をしています。

しばらく住んでいたローワーイーストサイドのおうちでは仕切りがあるものの、ルームメイトのお部屋とキッチンが繋がっていた。なんとなく臭いや煙を気にして簡単な麺類やさっとできる炒め物しか作らなかったが、今住んでいるところはゆっくり料理ができるので楽しんでいる。



で、そうして色々つくりはじめると、たくさんの気付きがあるんよねぇ。例えば、単位。 重さはオンスやポンドなので肉屋でも野菜売り場でも、計り単位で買う時にはイメージをつかむためにグラム置き換え計算が必要となる。またレシピを見ては、いちいち「ということは〜」と計算雲を頭上に浮かべてひとりごちている。

ちなみに大さじ小さじなどは、テーブルスプーン、ティースプーンと呼ばれている。日本ではご存知の通りスプーンすりきりで計りますが、アメリカのスプーンは

ティースプーン”山盛り”にのせて「ティースプーン1」。。。。って!

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「山盛り」にも色々あるんじゃ?
適当すぎない?
山の高さはどんくらい?
計れてなくない??


アメリカっぽい!!

というわけで、いいものを見つけた。
ちいさいグラスにメモリがついたもので、これはとても正確で実用的。
わたしも几帳面ではないので別によいのだけど、なんか、この発想がアメリカよね。


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日本から持って来たブラウンのバーミックスはほぼ毎日使っています。
フルーツをたくさんいれて、朝スムージーにして飲んでいる。
これはミュージシャン友達の井内ちゃんから頂いたもの。
料理好き、料理ガジェット好きの井内ちゃんの暮らしのセンスは
わたしより遥かに繊細で、天然生活を謳歌している。
大活躍だよ、ありがとう。











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NYのレストランで、バーニャカウダくらいどこでも頻繁にあるメニューは以前にも話した「ビーツのサラダ」、続いて「芽キャベツのフライ(炒めたもの)」。
よく見る。スーパーでもどーんと売っている。
英語ではBrussels sproutsと言って、
自分でも簡単に再現可能な一品(炒めるのみ)。






a0028990_640222.jpg意外と手に入りにくいのが、パンプキン(かぼちゃ)。ほとんどのスーパーでパンプキンのポジションとして一般的に売っているのはスクワッシュ。パンプキンもあるにはありますが、ハローウィンシーズンやお菓子に使われるもののようで、どこのスーパーでも必ずある野菜ではありません。スクワッシュもおいしいけど、かぼちゃ慣れしているわたしとしては、コクや甘みが足りない。あのほっくり感がないんですね、スクワッシュ。だから、作ったスクワッシュの煮物も、スクワッシュスープもいまいちピンとこなかった。そうした経験を経て、今は日本食スーパーにかぼちゃを求めて買いに行くことにしている。




ん?
スクワッシュっとパンプキンの違いってなあに?
スーパーでよく売っているスクワッシュの見かけは、かぼちゃが、ややスタイリッシュになって皮の緑色が薄いもの。試しにアメリカ人の友達何人かに、違いを知っているかという質問をしても皆首をかしげるばかり。色んな説があるようですが、スクワッシュはカテゴリーであって、その中にパンプキンがあるという説が。つまり、パンプキンもスクワッシュのひとつなんだね。アメリカではかぼちゃの事をスクワッシュと呼ぶ、という、言語的観点からの説明も。じゃあパンプキンは一体…


でも味は絶対違うよ、スクワッシュとかぼちゃ(パンプキン)は!!




案外困るのは、こちらでは細切れ肉(薄切り肉)が売っていないこと。こちらはどーんとステーキサイズの一塊が一般的。アメリカの肉料理といえば基本焼くだけだからね。あの薄いのが欲しいのに!

というわけで、日本のレシピで何を作るにも、肉の様相がおかしい。肉じゃがを作って、「肉じゃがってこんなやった?」と自問自答。だって肉が小さく切ったブロックなんやもん。ニクニクしい。でも、もともと肉じゃがは東郷平八郎のイギリス留学時の経験をもとに、ビーフシチューを再現しようとして(間違って?)できたものだと知っていましたか?元祖肉じゃがはこんなブロック肉やったかもしれんよ。


一般的にスーパーに豚肉が少ないのも特徴。宗教でもない限り豚肉は食べることは食べるようだが、明らかに鶏肉、牛肉コーナーがあって、豚肉は端っこに少しあるだけ。ないスーパーもある。あまり家庭の食卓では食べないのかな。ぶた人気なし?生姜焼きとかおいしいのにね。
by akiha_10 | 2013-03-28 07:07 | NY Journal

ニューヨークジャーナル 146

今日も雪が舞っている。未だ冬のNY。
最近の関心ごと。


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地下鉄などで大プッシュしているアニメ、
OUT THEREのキャラクターがなんか気になる…。










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仲間だってすてき!
みんなちょっとだめそう。













わたしが持っている薬のパッケージや、日本食品店で買ったお菓子や食料のパッケージを見て「なんで日本製品のパッケージには必ずアニメーション(マスコット?)がついているんだ?」と聞かれる。親しみやすさだろうと思うのだが、改めてアメリカのパッケージを見てみると子ども用品以外、アニメらしきものはまったく描かれていない。さすがアニメ、キャラクター産出国にっぽん!この日常に溢れる可愛らしさや幼稚さが、女性の「kawaii」に繋がるのだろうか。


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去年映画がヒットしたtedも、もし日本でこの人気だったらキャラクターがすぐスターバックスやファミリーレストラン、デパートなどとコラボレーション(tedはやんちゃだからなしかな…。)しそうなのだが、これといってキャラクターがひとり歩きする様子もなければ、街中でバッグにミニtedをぶらさげている様子は皆無。





わたしも高校生の時に、身体がいつの間にか落ちてしまった首だけのミニバービー(不評)がぶらさがっていたが、「バッグにキャラクター」は他のどの国でも見ることができない、日本の突出した文化だと思う。くだんの首バービーだが、数ヶ月後にわたしの机にそっと身体パーツが置いてあったのだ。なんか、こう、いろいろ膨らむよね。こわいっ。





「ぬいぐるみとかって興味ないの?」と聞くと、そういうわけでもないらしい。定番はテディベアらしく、幼少期には男女ともに持つ機会があるらしい。女性は大人になっても、このふかふか、かわいい、への共感?は一応あるらしい(日本の男女共にあるキャラクター熱に比べると、とても淡白)。




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ちょっと気になったのが、ベルモントテディベア、というぬいぐるみ。

とにかく大きさで勝負。

でかい。

顔が大味。そこに愛はあるのか。



で、なぜかCMには薄着のセクシーなお姉さんが登場、というアメリカのすべてを凝縮している世界観を放つこのCMにいつも釘付けだ。










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ともだちのデイヴと兄弟のマイクがよくメディアに出ている。できればカップルで行くことが慣習となっている結婚式に、一緒に行ってくれる女性をクレイグスリスト(なんでも掲示板)に投稿したところ2600通以上の応募があったとのこと!デイヴとマイクの相手なので姉妹、できれば双子という条件を載せていた。




ふたりの気の効いた投稿画像や美人が多数応募という結果が話題になって、昨日はついに海を越えオーストラリアのメディアにも出ていた。実際にその応募の中からdates(結婚式に連れて行く異性のこと)を選んでいくとのこと。コメディ映画のアイデアになりそう。出会いもアイデア次第なんだね。なんでもありの、おもしろい時代!

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by akiha_10 | 2013-03-20 01:30 | NY Journal

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ウェディングドレスを通販で探すことは一般的なのだそうだ。アメリカでは返品システムが徹底しているのでいくつかのサイトから一度購入して試着し、気に入ったものを手元に残してあとは返品する、という方法でお気に入りの一着を探すのだそうだ。大の仲良しの義理のお姉さんからのスピーチの中で「ギャビーは10着以上のドレスを返品して、今日のために準備していた」というエピソードが印象的。方法は色々あれど、結婚式の”準備”を疲れるほど楽しむのは洋の東西を問わず女性の特権!そして、欧米では新郎は新婦のドレス姿を式まで見てはいけないという縁起もののような決まりがある。「これどう?あれどう?」などと一緒にドレス探しをすることもある日本とは異なるカルチャーですね。


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アメリカではご祝儀の代わりに新郎新婦が事前に用意した「ウィッシュリスト(自分たちの欲しいものを挙げたリスト、購入場所も指定していたりととても具体的)」を頂き、その中から自分の予算に合わせて購入してプレゼントする事が一般的。なるほどなあー!と思ったのが、最近のシステム。


ふたりの結婚式情報のホームページ内にある”ウィッシュリスト”のページ。その中から自分の予算に合わせて選んだモノをオンラインで買えるような体になっていて、実際はアイコンをクリックすると、そのモノのお値段をネット上でペイパルで支払うようになっていたのです。つまり、モノをプレゼントする体でオブラートに包みながらも、結局はご祝儀(結局日本と同じ?)をプレゼントするということですね!


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実は参列前にユダヤ式結婚式について調べていたのですが、本来ユダヤ式は日本と同じご祝儀スタイルのようです。ウィッシュリストを通してのご祝儀、ひょっとしたらこれは折衷案かもしれない。ただ同じご祝儀でも、オンラインでお渡し(お支払い?)するより、綺麗なご祝儀袋に包んで、滅多に使わない筆ペンで名前を書いて、というほうがまだ風流なような。喜んでもらえたらなによりだけど、なんともいえぬ不思議な気持になった、オンライン送金(笑)!これがペーパーレスの時代でしょうか。










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パーティーでは、ベストマン(新郎側の立会人の代表、新郎の親友や兄弟が務める)やご両親からのスピーチがあったり。しっとりとファーストダンスがあり。アメリカにはこの結婚式の”ファーストダンス”のための、カップルで通うレッスン、スクールまであるのですよ!めんどくさっと男性方の声が聞こえてきそうですが…。









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ユダヤ教の結婚式ならではの「ホラ」と呼ばれるダンス。新郎新婦の座った椅子ごと持ち上げて、上下させながらくるくるとまわります。どうしても「みこし」がよぎるのはジャパニーズ発想。








ギャビーの叔父さん(以前NYでお会いしたことがあった)が「ゲストにシンガーがいます!」と。アメリカにも余興があるの?なんて思いながらメインのお肉を口いっぱいに頬張っていたら、「Akiha!」と!自分が呼ばれるとは思っておらず、「ふぇ?」とリスなみの頬の膨らみで驚いたさ!






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若干の無茶振りに「アカペラ?独唱系?」と戸惑ったが、友人のiPodにわたしのアルバムが入っていた。「それ貸して!」と繋いでもらって、「Anniversary」に合わせて唄う。あきはとデュエット。堂々日本語だけど、とても喜んでもらえました。よくわからん歌詞にも関わらず「素敵!!」と拍手を頂きました。貴重な機会をありがとう!!マイアミの空の下で唄えて光栄でした。







a0028990_14182439.jpgそして、最終的にはやっぱり、踊り狂う。老若男女、踊る。嫁だってあばれる。NYに一年以上いて思うけども、きっとここ数年のアメリカの音楽のメインストリームは、間違いなく踊れるダンスナンバーだと思う。音楽好きが集うNYには、実験系やノイズ系やエレクトロ、もちろんジャズ、ともっとジャンルは多岐に渡り、深いけども。つい最近現地のラジオ関係の方とお話する機会があって「じきにこのトレンドに人々は疲れてくるとも思うよ」と言っていた。しかし、このみんなで楽しい高揚感、がアメリカなんだよね、きっと。







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わたしも多くを学ばせてもらっているアメリカの、ひたすらにおばかに盛りあがる空気感。「盛り上がらないと罪」といったような、半ばテンションを強要される大学サークルの芝居がかった共犯関係を一瞬思い出す事もあって、ああそうか、アメリカって全体のノリが”生涯大学生”なんだな、とそのエナジーはめでるほかない。一生フットボールとビールで愉快なのだ。かなりの大人の男性がスポーツバーなどで「あの女、イケてんな」と生涯、現場ハンターであることも。そんなノリの人種のくせして、たまに人生を哲学的に深く語る事なんかも好きだったりして、それも含め、彼らは永遠の青春感に包まれている。彼らの会話に頻繁に”Life”という言葉が出てくる。暮らし、活力、命、生涯…。”Life”は我々の最大のテーマだ。”Life”という英語の言葉には、普段の日常生活から人生という意味まで、深みに幅がある。だからその言葉を気軽にも使うし、またその延長で人生をも見つめたりする。日本語で「人生」とだけするとニュアンスが重くなるから、わたしたちは「人生」について語るのをためらいがちで、その深刻さを恐れ、その機会を逸する。いっそLifeと言ってしまえばいいのではないか。


わたしは着るものや食べるもの、心地よい暮らしについて考え楽しむ、といった衣食住に関わる生活そのものがとても好きだ。言ってしまえばI love my lifeなのだが、これは「わたしはわたしの生活が好き 」とも言えるし、「わたしはわたしの人生が好き」とも言える。「自分の命が好き(大切にしている)」というニュアンスでも。命ある生活という「点」が「線」になったものが人生なのでどれも同じことなのだが、”Life”にはこの幅があるのだ。Loveが愛であるのもそうだが、日本語のほうが口にするには慎重になる文語的なものが多い。だから日本語は美しい。誰かが言っていた。英語というのは口語的で、最大の目的は意思疎通なので、できる限りシンプルにつくられた言語だと。









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ギャビー、とーっても綺麗!
お幸せに!
素敵な経験をさせてくれてありがとう。
by akiha_10 | 2013-03-17 04:31 | Trunk

page t-167       ギャビーのウェディング  マイアミ 2

マイアミにて、ギャビーと旦那様スタンのウェディング。
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前回ギャビーとNYで会った時「スタンがユダヤ教に改宗してくれるって言って…」と大きな瞳に涙を浮かべながら話してくれた。八百万の神派(すなわち無宗教)が多い日本ではあまり馴染みがないけれど、アメリカでは結婚相手の宗派が違う時、そのままお互い違う宗派を持ち続けることもあれば、スタンのように自分の信仰を捨て、相手の宗派に変えることもある。この「改宗」がまるで愛のバロメーターのひとつのように語られることも多い。「そこまでして」という、まるで相手への愛の深さの指標のように聴こえるからだ。自分の信仰を支持し共に歩んで行きたいというパートナーからの理解と覚悟めいたものにギャビーは感激し、言葉をつまらせていた。ユダヤ教への改宗は、ラビ(カトリックでいうところの神父様)と共にユダヤ教について学習し、テストに合格をする必要があるのだとか。熱心な取り組みが必要とのこと。





デート相手やパートナーを探す際お互いに一般的な条件をマッチさせるにも大変なのに、さらに大きな「宗教」というものが関わってくるというのは、マッチングの難易度をかなりあげそうだ。加えて移民だらけのアメリカでは、付き合いが真剣になってくると、相手がどこの出身(これは福岡だとか北海道出身という規模ではなく世界のどこの出身かということ)なのか、またアメリカ人の大半であるドメスティックで保守的な思考の方だと(NYの国際感覚はアメリカのそれとは言えない)デート相手の条件としてCitizen(アメリカ市民)であるかどうかを、毎回こだわって聞いてくるという母親を持つ女性も多いのだとか。


わたしもここでは外国人なのでよく分かるが、アメリカには、移民がどんな立場で存在しているのかというステイタスのヒエラルキーが幾重にも重なって存在していて、アメリカで人として認めてもらうには長い道のりがある。ビザや権利、住む事に関して苦労をさせたくない母親達はつい、デート相手がたとえアメリカ人でなくとも、アメリカ市民(グリーンカードを持って5年経つと市民権が得られる)なのかを聞くのだそう。


他にも、デート相手に求めることとして、熱狂的ベースボールファンの多いアメリカでは、同じ野球チームを応援しているかが大前提条件という人もいる。「彼ってすっごく素敵でね、申し分ないんだけど、、、、レッドソックスファンとか、もうっ、まじ有り得ない!そのセンスが彼のすべてを物語ってるっ!」とまで言い放ちデートを断ったヤンキース狂の女友達が身近にいる。阪神ファンの方でそういう話を聞いたこともあるね。クレイジーに聞こえるけど、自分のこだわりポイントに置き換えるとすんなり納得だ。


式場はギャビーとスタンの住むマンションの屋外共有スペース。すべてデザイナーの友達とセッティングし、什器やお食事はケータリング業者を手配、というあったかい手作り結婚式!


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仲良しのコーリ、マイアミが似合うおんな。
レセプションで振る舞われるドリンクは「ふたりがパーティーで出会って初めて一緒に飲んだ」モヒート。
どこをどうとってもおサレ。ふたりの兄弟と共にヴァージンロードを歩くギャビー!お人形さんみたい!ユダヤ式の結婚式では、男性ゲストは皆、宗教に関係なくキッパ(お皿のようなおぼうし)着用だそうです。「ユダヤ式」ラビによって進行するお式はヘブライ語で行われるため、まったくチンプンカンプンですが、度々出てくるまじないのような唄が驚くことに、お経の響きににている。ひょっとしたら、神に通ずる言霊のようなものは、宗派に関わらず音の周波数や帯域が似ているのではないか、とスピリチュアルなことをずっと考えていた。お決まりの宣誓で「誓いますか?」に対し、「Yes, I do(はい、誓います)」の代わりに「Absolutely!(もっちろん!)」と弾む声で宣言したギャビーがとてもチャーミングだった。





さて、アメリカの結婚式で女性はなにを着ているの?

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やはりほとんどの方がドレス(ワンピース)です。パーティー文化が日常的に根付いてるからか、女性はドレスを着ることに慣れていて、また見慣れているからか、結婚式だからといって日本のお式で漂う特別感は薄いように感じました。バカンス風のリラックスした装いの方もいれば、サタデーナイトのクラビングのようなセクシーな出立ちの方も多いです。

日本では日常的にパーティー風のおめかしをする機会が少ないので、結婚式となるとここぞとばかりに、一日集中であれこれ工夫したり盛ってみたり、という愉しみ方がありますよね。だからなんとも言えぬぎこちない七五三感に遭遇する事も多いのですが、間違いなく日本の結婚式ゲストのほうが気合いが入っていますよ。


ただ、これはなにも海外比較などではなく、日本にいる時からずっと思っている疑問なのですが、なぜこんなにすばらしいセンスを持った日本人女性の多くが結婚式のおよばれとなると、わたしもふくめ、なんだかやぼったくなるのだろう、ということ。盛れば盛る程コスチュームになる。そしてショップには「結婚式用」とうたった過度にフリフリキラキラがついた服が多すぎる。ドレスをさらっと着るということのお手本を日常的に見られないのは仕方のないところ。張り切らないくらいがいい。もし張り切るならば、一日のためのデコラティブなドレスを探すことよりも、日常的な健康維持や精神面から来る肌の艶などに関してであって、ドレスはクリスマスツリーの上に最後にのっける星のようなものだと思う。「そもそもドレスは西洋のものですよ」なんて絶望的なお達しがチラりと脳裏をよぎるが、着こなしやその立ち方次第だ。確かに多くの日本人女性はお着物をきちっと着た瞬間に、年齢に関係なく、わお!というほど洗練されるんですよね、やっぱり。

それなりに華やかな洋服を着る際、アメリカ人特有の「厚かましい自信」が見えないコルセットになっているのでしょうね。体型や外見はまったく関係なく、みな一様に謎の自信を持っている彼女たち。だから姿勢がしゃんと伸びて、かっこよく見える。ただでさえ、ドレスを着こなすには謙虚な日本人、さらに普段着慣れていないものを身につけるとなると、やはりおどおどした空気が出てしまいます。おそらくドレスを着るにしても、シンプルにして姿勢を正すだけで、随分美しくなると思う。その点、お着物という服の特質は、日本人の謙虚さや奥ゆかしさの内面と自然とマッチしており、オリジナルの美しさを引き立ててくれ、違和感なく素敵に見えるのでしょう。わたしも油断するとすぐ姿勢が悪くなるので、せめてしゃきっとしようと心がけています。




しかしセンスやベクトルはともかく、日本人女性のお洒落魂を誇りに思っています。NYの地下鉄で日本人女性を見る度「お洒落だなぁ」と感心します。「お洒落」と連呼していくうちに、だんだんと「お洒落」の定義を問いたくなってくるのですが、日本の場合、着飾る気力と清潔感のことでしょうか。余裕がある。そして全部の持ち物が単純に綺麗(ヨレっとしていない)です。NYにいる、お洒落で小綺麗な人は観光をしている「日本人」。長く滞在していると、人が自然とこぎたなくなっていくようにできている危険な街、ぬーよーく。



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さんざん言っておきながら、
じゃらじゃら貴金属、
ザ・「盛り」。




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つづく
by akiha_10 | 2013-03-09 06:10 | Trunk