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page d-12 いとしイーニド

スカーレットヨハンソンの出ている映画は好きなのが多い。
とくに「ロスト イン トランスレーション」と「バーバー」が好き。

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「ゴーストワールド」には、
今よりも若いスカーレットが出ているのだが、
これまた好き。
つるっと観れば、シニカルなティーンズコメディです。
ただ、主人公イーニドと少しでも共通項のある人ならば
彼女が次第に愛しくなり、
また、この映画が良き理解者になってくれはず。




無力で頑固なこだわりのために少し生きにくい感じ。
保守派に馴染んでいく親友レベッカとの溝。
どこにゆくのだ、どうしたらいいのだ、なにがやりたいのだ、という孤独。
決して重くないテイストの映画に、とても敏感なテーマが描かれているのです。
感じ方は人それぞれだけどね。

イーニドとレベッカの会話にも注目。
その会話は完全な二人のワールドの中ですこし小生意気に展開されていきます。
彼女達の場合は、人間観察から入り、辛口の想像の世界で遊ぶのです。
思えば、この二人のようなフィーリングで話す友達が私にもいたなと。
私とその友達の場合も、箸が落ちたとか、ささいな観察からサツマイモ式に笑いを導く会話をするのです。
ウィットと言えるまでの上級な会話ではないけれど、二人にしか分からない笑いを畳みかけていく感じ。
その友とサヨナラすると、結局何も残っていないのに、妙な充実感に浸ります。
そして思い出し笑いに気をつけます。
その時に集中しすぎて、笑いとともに内容は飛んで行くのかな。ストレスも便乗して。
でもさ、笑いの感覚って大切で、そこでフィーリングがはかられたりするものよね。


原作はコミック。
早速ながめてみると、映画の印象と同じく、ださだるい。
よくあるキラキラ目の子より、つきあいやすい。なんか愛しいイーニド。
by akiha_10 | 2005-03-30 23:28 | Daily thinking

page i-10 ちょっと自慢させてね

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去年の掲載を見た時からずっと欲しくて、入荷連絡もお願いして、
サンダル貯金もして、手にしたサンダル。
身分不相応なリッチサンダルだけど、
ここまで欲しい気持があれば、買ってもいいよね、
と言い聞かせて手にしたビーズサンダル。sosuてゆう店よ。

足が大きいので、足コンプレックスを持っているんだけど、
結構好きなのね、くつ。
もし私が華奢でスラリ足美人だったら、
靴マニアになって破産するから、
神様がそれを防ぐために、ビックフットにしたんだな。
と前向きに考える。



恥ずかしながら、おしゃれピープルというアイデンティティだけを追って
流行に翻弄されていた時代を経て、
「物に頼る私って、ひょっとして、いけてない?」と思い
ジーンズ、Tシャツで勝負しようと、物を買わないストイックな時代を過ごす。
そして現在。わかったのよ。
もうミエとかよりも(といいながら自慢もしてるけどねぇ^^)、
好きなものやお気に入りの近くにいることが、単純に私のモチベーションを上げるのだと。
一緒にいて気持いい服とか、小物がやっぱり好きなんだね。
だから春になったら春らしい色を着たいし、心地よい素材だとなおよい。
そして歩きながら「春ニットでセレカジ(セレブカジュアルらしい)」なんて
電車の雑誌の吊り広告のようなコピーを唱えて、ささやかに幸せになる。
なんて単純な私。

だから、すっごく気に入ったものは、買うからね!
もう、こればっかりはしょうがないよね。
だって女の子ですもの。がんばろ、って思えるんだもん。
こんな具合に甘やかしてばっかりなので、
明日からスタバのラテは控えると決めた。家で飲んで出る。倹約!
by akiha_10 | 2005-03-20 18:45 | item

page i-9  唄のコロモ

祖母は洋服をつくる。
デザインから縫製まで、器用につくる。
そのデザインも、かなり斬新で、
要らなくなったネクタイをつなぎあわせたベストなど、発想豊かにつくる。

私が小さい頃から「リメイク」というのをやっていて、
着なくなった着物や洋服を、新しい洋服に生まれ変わらせる。
田舎に帰れば、新しいお洋服のお披露目会は恒例なのだ。
ついには、ファッションサークルをつくってしまい、デザインから縫製までを指導している。
長閑なところでの活動とはいえ、
「ショーと展示会に、おわれとるんよ」という多忙な祖母はかっこいい。
紅葉京都旅行の時には、紅葉背景に合わせて全身コーディネートするなど、
そのお洒落魂もハンパじゃないのだ。
写真を見ると、紅葉よりも鮮やかなのは、おばあちゃんなのだ。

一年前にお邪魔したところ、今まで見たことのなかった魅惑の着物タンスの中を見せてもらった。
成人してタンス拝見のパスポートを手にした。
大切に畳んである着物の一枚一枚をひろげては「かわいい〜きれい〜」
と、いつのまにやら真夜中のフッションショー。
そこでちょっと、甘えてみる。
「いいないいな、これさ、まさに宝の持腐れじゃんよ、一枚欲しいなー」
鏡の前で、ぞろ引く着物をヒラヒラさせながら顔色をうかがう。
「おばあちゃんもね、若い時、お給料が入った時に貯金して一枚ずつ集めていったんよ。
だから、貴女がそれなりになった時に、譲ってあげよう。」とおっしゃる。
むむむ…「それなり」とは、どんな成りであろうか。
やはり、それだけ思い入れがある宝物のようで、祖母もやすやす手放せない。
それに、わたしも着物に着られるようじゃダメだ。
譲り受けるパスポートは年齢ではなく、祖母のいう「それなり」認定をもらわなければ、取得できぬ。


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たまに、作品をプレゼントしてくれたりして、
去年はワンピースを頂きました。
展示会用につくったというが、おっと、サイズも合う。
惜しみながら裁断したという紋付の布に、お花もようが散らばっている。
「あなた、好きと思うよ」という祖母の言葉通り、おっと、好み。
というわけで、先週のライブで着てみました。写真は後ろみごろ。








未熟なライブでしたが、1フィートずつ高度をあげていくからね。
今いる、空の様子とか、雲の形も、楽しみながら悔やみながら
いつか七色ドリみたく、うたえますように。
来てくださった方々、ほんとにありがとう。
by akiha_10 | 2005-03-17 00:49 | item

page a-7  今がシャッターチャンス

写真を眺めるのは好きみたいで、
写真を勉強している友人の作品展などにふらっと行くことも結構ある。

そういえば、メトロポリタン美術館のポートレイトコーナーが興味深くて
昨年、若干バテ気味で先へ先へ行こうとする同行者ケミィの腕をおさえながら鑑賞した。
直立不動でならんだ家族、夫婦の写真がただひたすら続く。
カメラとまっすぐ向きあう表情には、ごまかしがきかないようで、
一枚の写真で不思議とその人物達の生活や関係、ほんの一部だけど内面が伝わる。
時間の瞬間を切り取った絵だけで全部を決めつけてはいけないけど、
その一枚が微笑ましい気分にさせたり、じんと心痛む気持にさせたり、
写真には瞬間だけにおさまらない過去と未来を感じさせる力があると思う。
きっとこうだったんだろうな、これからこうなるのかな、と。
現実には、人も環境もその時々で驚くほど変わることも多いけど。
でも過去の分量が多い老夫婦の写真ともなれば、単なる想像ではない。
いろーんなことが刻まれた顔が、ごまかせない証拠。

気になっていた「森山新宿荒木展」に行ってきた。
日本を代表する写真家の森山大道さんと荒木経惟さんが新宿をテーマに撮影。
こうして改めてみると、新宿は「日本の東京の新宿」というよりも、
なににも属さない「新宿」という一つのワールドだなあと思った。
どこにもない独自の文化を持ち、
街も人間も感情も入り交じっていて、エネルギーがある。
新宿特有の猥雑さ、早朝のだるささえ、この街を鮮やかにしている。とても人間っぽく。
でもさ、同じ新宿でも、いろんな偶然が作り出した、
この写真と同じ新宿はもう見ることはできないよね。
ここに映っている女の人と、この自転車の人は多分二度と擦れ違わない。
写真のおもしろさは、こうゆう偶然性とか瞬間美にあると思う。
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いろいろ考えてみたけど。
いつもと同じではないのね
おもしろいことは細部に宿るのねと、しみじみ。
少しあったかくなってくるので、ちょっと歩いてみようかね。マスクマンになってね。
ね。
by akiha_10 | 2005-03-08 22:49 | Art

page t-12 香港をくいつくせ  ラスト

「ツウの香港ナイトに御案内しよう。」
偶然、知り合いの香港ツウの方と旅の日程が重なっていることが判明。
好奇心旺盛な私と友人は、ラッキーな偶然!と御好意に甘える。

異国の地での待ち合わせは、なんともワクワクするものだ。
香港マスターと待ち合わせて連れていってもらった、男人街の屋台。
大通りから一本入ったところ。確かに、初心者は行けないところね。
無造作に外に用意された机とテーブル、現地民の賑わい、リアル香港が味わえる。
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もう何十年と通っている香港マスターは、女店主と親し気に挨拶を交わす。
慣れた手つきで、屋台に並ぶたくさんの魚介類から、素材をチョイスする。
「好きなのあったら選んでね。」と言われるが、
見たことのない食材にただ、圧倒される二人。
へんな色の蟹…へんてこ貝…なんだこりゃ。
最初にこれを食べようと思った人はすごいな、と思うような。
今でこそリッチな牡蠣とかさ、サザエとかさ、最初の人、だいぶチャレンジャーだもんね。
「あ。君たち胃は丈夫だよね。」と言う言葉に少々ビビるが、
大丈夫、日頃鍛えてますから、とハテナだらけの香港フードに挑む。

a0028990_1992615.jpgボイルされた海老やシャコ、蟹を、ひたすらムシャムシャ食べる。
いつも思うのだが、親睦の席に甲殻類は大敵だ。
必死に皮むきに専念してしまって、しんと静まりやすい。
やはりこの場においても、ひとしきり皮むきタイムとなった。
こんなに身のある大きなしゃこは初めて。うんうん、おいしい。
続いて運ばれてきたホタテ貝や、なんちゃら貝やなにがしの貝、某貝も、
よく分からなかったけど斬新だった。
ニンニクがたっぷりのっていてシンプルな味だが口に合う。


いい具合に胃が満足した後、近くの露店でお買い物。
凝った刺繍の壁掛けやビーズのバックやミュールも、
あんまり安いので嬉しくなってしまう。
香港マスターはお買い物上手で、値段交渉のお手本を見せてくれた。
「それじゃ買わないよ。ぷいっ」という態度を演じることが重要。
逃げれば追うのよ、恋の駆け引きのように。
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亀ゼリーで胃を休める。
「これを食べると、ちょっとまたお腹が空くのよ」と香港マスターは言う。
薬膳の力を、不純な動機でお借りする。
むむ、これがフードファイター上級者なのか。
ほんと、食道から胃のあたりがスーっとして、まだいけそうな気がしてきた。
プラシーボ効果によって胃がひろがるのを感じる。

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シメは飯。
お粥と、麺類も美味しかったけど、注目は土鍋御飯。
あっつあつの土鍋の中の御飯はホクホクしていて美味い。
おこげを争奪して、紹興酒にいい気分。
気付けば、結構な時間!
最高にディープな香港ラストナイトは、ほろ酔い満腹で幕を閉じた。


帰国後、お土産の中国茶が胃に染みる。
しばらく、優しくしてあげなきゃよ。
旅はやっぱり愉しいね、香港は深い、まだまだ食べつくせてない、また行くよ。


香港マスター御一行様、ありがとうございました。
by akiha_10 | 2005-03-01 19:55 | Trunk