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page s-10 パンシリーズ3 <京仏ベーカリー>

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目からウロコのパンのオンパレードでした。
もっちりパンの中に、柚子風味のずんだ、
ほどよい甘さの、かぼちゃあん。
生クリームあんぱんは、淡雪のような生クリームに、
ほっくりこしあんがたっぷり。
とろけるような口当たりに一同声をあげて感動。
それらを包むパン生地も申し分なし。
パンの粉は当然に美味しく、中身は和風にアレンジしてあるものが多い。
まさにフランスと京都のいいとこどりパンだ。
京仏折衷のパンのみならず、基本パンや、デニッシュもとても美味しいのです。


田園都市線沿線は、パン屋が充実している。
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しかも、グルメな金曜日の妻たちが集うこの界隈は
とてもレベルが高いのです。
新しく出来たパン屋は、外観も素敵、中もまた素敵。
フランスを意識しているようで、アトリエのようなつくり。
パンが密集しているこの辺では、美味しいのは当たり前。
プラス、トータルセンスとウロコも落ちちゃうこのパン屋、
きっと田園マダムの心を掴むはず。


想像上、京都とフランスにゆかりのある私は、もちろんがっちり射止められました。
by akiha_10 | 2005-01-26 16:11 | Stomach

page i-7  海底時計とエトセトラ

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時間に縛られたくないくせして、腕時計が好きなわたし。
なぜだかは分からない。
でも祖父がやっぱり好きだったと聞いた。
ここはDNAのせいにしてしまおう。
値段よりも、例えば世間でいわれる価値よりも、
個人的価値観を優先して選んだ
愛着と思い出のある時計は、かわいい。

何年か前、遊びに行った鹿児島で出逢った腕時計は
若手時計職人が丹誠込めて作った手づくり。
アンティークっぽく作っているのですが、
ほんまもんに負けない趣き。
文字盤の裏に、作者の名前とthanksの文字。
どこかで生きているナオミさん、あなたの時計、私が買ったよ。
一点ものだもんね。とてもドラマのある時計です。
それを身に着けていると、
「年期はいってるねー」とか「なにそれ」と言われる。
気になってくれる人には
冗談で「海の底から拾ってきたんだよね」と言っている。
沈没船の部品みたいなフレームに、深海色の文字盤がおさまっています。


オメガのアンティークがとっても魅力的で、ガラスケースにへばりついては、
「買おう、いや諦めるべし」といったりきたりの時期がしばらく続いた。
そんな中、ちょうどロンドンに行くことになる。(行くことにした。)
「モノなんていらない」と思いながら…心は密かに骨董市に期待を寄せる。(まったくの矛盾…)

期待以上にいっぱいある!
なるほど、みんなここから買い付けて売っているのね、というルートが分かった。
ほほう、あとはバイヤーの交渉の腕次第ってとこね。
と思いつつも、なかなかピンとくるものがなくて、
気まぐれ通り雨に打たれる頃、雨宿りで偶然入ったお店で出逢いは訪れる。

スティーブの営む時計屋のガラスケースは偶然にもアンティークオメガが勢揃い。
しかし、メンズばかりが並んでいたので、レディースはないかとお尋ね。
あ!と急に思い出したように、上の棚から段ボールのようなものを取り出す。
そこから出てきた華奢なオメガは、日本で検討していたものとそっくりだ。
やった。こぼれる笑みを隠しつつ、しぶるフリをする。
そして二人で値段のさぐりあい。
「君に出逢うための時計だね」なんて歯が浮くような商売文句も
ロンドンでは絵になるのだ。
今までのどこよりも安くなったので、このへんでいいかな、と思いつつ。
最後のひと押しのところで「ここがお互いに気持の良い値段だよ。」
と言われて、妙にその言葉が心に染み入った。
「気持の良い値段」とは、売る人と買う人両者の満足メーターの一番上で、
これ以上いくとバランスが崩れるっていう具合。

帰国してみんなに見せると
「ほんもの?ちゃんとしたやつ?」とかゆう。ひどい。

オメガ時計とその思い出は、保証書と、なにより自分の価値観で証明されるのだ。
by akiha_10 | 2005-01-19 00:24 | item

page s-9 ぐまちゃんとランチ

幼馴染みのぐまちゃんとランチに行く。
ぐまちゃんも食べるのが大好きで、よく笑うので
よく会っては二人で畳み掛けて笑う。
彼女が私のことを「ウリュウさん」と呼ぶのが、既におもしろい。
幼馴染みなのに。

行ってみたかったオーガニックカフェに入るが、
ちょっとチョイスミスかもしれない。
しっとり空間に、大笑いと方言はマズくないかい?
「隅の方がいいねぇ」と言っていた矢先、案内されたのはちょうど真ん中の席。
「今日は、しっとり系で。」と打ち合わせるが、次第に大きくなる声は誰にも止められない。
ぐまちゃんとご飯を食べると、味より話に夢中になってしまうから、実はあまり覚えていない。
ただ、野菜と蓮根がシャッキシャキだったのは確か。

ちょうど、何周年かのキャンペーンをやっていて、
オーガニック野菜や、グッツが当たるくじをやっていた。
当たる気がしなかった私は、案の定ハズレたが、ハズレ賞の愛媛無農薬蜜柑をひとつ頂いた。
そして、ぐまちゃんは、5等賞を見事に引き当てた!!
「なんだろね、なんだろね。」と期待に胸をふくらませて待っていた。
見事な5等賞品は「子どもがすくすく育つ本」。
「へぇ〜や、やったぁ」と言いながらも、残念顔を隠しきれてない。
さすがはオーガニックカフェ、オーナー執筆の本であるが、
ラッキーぐまちゃん、どうも納得がいかない顔をしている。
実際食べ物を期待してたからね、グッツならまだ良かったね、てゆうか子どもいないしね。
ぐまちゃんの心の声が手に取るように分かった。
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6等賞が、その店自慢の「ごま塩ふりかけ」だと知って、
ますますぐまちゃんは苦笑いになった。
たしかにテーブルに常設してあるごま塩は美味しかった。
分けた小蜜柑をむきながら、「ごましお!」と呟いて惜しんだ。
くじ引きの賞品の順位なんて、人それぞれ。
商店街のくじ引きで、
老夫婦が一等のスノボセットを当てた時のように。




そのうえ、ぐまちゃんは小さなオシャレバッグで来ていたので
もらった本が入らない。
最後にぼそっと「ウリュウさんコレ要る?」と言ったのが忘れられない。

ちゃんと読んだかな。
by akiha_10 | 2005-01-12 10:57 | Stomach

page d-10 ヴァン エ ネージュ

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「雪は音を吸収するんだよ。」
そう言われて耳を澄ましてみると、ほんと、
遠く聞こえる電車の音が全く消されている。
そうだそうだ、雪が積もった日の帰り道は、
靴のキュキュッていう音と、足が雪に埋まるフカフカした音が強調されていたな。
深深と雪が降るってこういうことか、
と窓の外を眺めた。

南寄りで育った私には、雪の日はやっぱり特別である。貧乏性なので「これは撮っておかねば」とカメラを出す。結果セレブな一枚が撮れたので、少々気取ったショットで新年のスタートをきる。

毎年、大晦日とお正月が、なんていうか「普通の日の、ちょっとしたイベント」になっていく。大人になったなあ、としみじみ痛感。
むかし、いつまで起きていてもよしとされる、
大晦日はすっごいファンタスティックだった。


2005年、みんな安らかでありますように。
明けましておめでとう。
by akiha_10 | 2005-01-06 01:53 | Daily thinking