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page d-7  アキのお便り

ほんとに食べてばっかりだね、と半ば呆れ顔で言われる。
否定はしまい。
でも最近は、順調に食べつつも、ひそかに「キャメレオン」を育てている。
「キャメレオン」。そいつは一作目のアルバム。

色々、いろいろ、入るみたい。
とりなおすか迷いながらも、あえて若かりし16の声を軌跡として残した「SFW」。
むかし、地元のニュースのバックで、こっそりインストとスキャットで鳴っていた「suggest game」。
お蔵入りするところだった、新曲のようで掘り出した曲。

細い針に糸を通すような、人との出会いやタイミングが重なり合って、形になるものです。
秋空にありがとうと唱えつつ…
巣立ちの予定日は12月2日。
おおきくなあれおおきくなあれ。


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by akiha_10 | 2004-10-23 05:50 | Daily thinking

page s-7  ふらりカフェランチ

小生意気にも、いわゆるカフェ飯には、あまり期待していない。
古くてボロっちい店構えで結構。
おっちゃんが作る頑固ラーメンや、こだわりタコヤキのほうがずっと興味がある。
でも空間を味わいたい時もあってさ、
友達と近況をまったり話したり、ゆっくり本を読んだり、考えをまとめる時、
ふらりと立ち寄りたくなる。
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同じく食いしんぼうの、ルカティと訪れたカフェ。
都会を忘れるような静寂を保ち、風に揺れる木々の葉と、日光に近い場所。
一角だけ見たら田舎の祖父の家を思い出す。
さてさて、問題のフードは??
カフェっぽくパスタとか、ライスボールが並ぶ中で、グリーンカレーをオーダー。
置いてある雑誌をペラペラめくりながら、ルカティと談笑すること数分。

白くて大きなお皿には上品な色のグリーンカレーが。
その味は、いい意味で私を裏切ってくれた。おいしいじゃんか。
ココナッツの甘さと香辛料の深みで、全体的にはマイルド。
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「このカレー食べに来てもいいくらいだねー。」てなくらいに、
合格カレーだったのです。
もうカフェも、お洒落、落ち着き空間の提供だけじゃやっていけないものね。
グルメ人口が増えた今、フードレベルも上がってきていると感じました。

グリーンカレーというと、ヘキサゴンカフェのもスキ。
お昼の時間帯を少しずらして、
混んでいない時間に陽のあたる席をゲットする。
置いてある雑誌が私好みなので、あっという間に日は沈む。

同じくルカティに誘われ、足を運んだのは青山の京系カフェ。
最近増えました。「SADEU」や「TORATA CAFE」などをはしりに続々できて、
甘味マニアの私も攻略が追い付かない状態。
喜ばしい傾向よ。
茶そばと茶飯が食べれて、甘味が充実しているそのお店は、
お茶の葉が展示品のようにお洒落に並んでいた…
お茶の葉でさえ青山マジックにかかれば、こんな風に見えるものなのね。
一番感動したのは、抹茶豆腐チーズケーキ。
抹茶、豆腐、チーズ、プラス白玉、メニューの写真だけで私はK.Oだ。
食べてみても、その味は間違いなかった。
健康ブームに乗って、ちょっと豆腐を使いました、ていう手のものではなくて、
ほんとに豆腐の味。だから、食後でも全くもたれることなし。
豆腐の自然な甘みに、さっぱりチーズ味で、ほんとに大満足でした。

カフェ、なかなかやるね。
秋冬はまったり、身体と心に美味しい時間を自分で作って、楽しみたいな。
そういうのって、とても贅沢。
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by akiha_10 | 2004-10-19 01:47 | Stomach

page s-6  薬膳しじみうどんで、ほっこり

讃岐うどんが関東でも定着してなにより。
お出汁に関しては西風味で育っているから、
こちらのお汁の黒い色には、そりゃびっくりしたもんさ。
ドンベエのおうどんでさえ、お湯を注いだら黒くて、たまげたもんさ。

さて、最近は京風うどんが大好きで、よく行くお店がある。
京風出汁は、なんというか、料亭のお吸い物みたいなお上品なお味。
上質なカツオや昆布でしっかり味を出す。
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そのお店で、最近私のブームは薬膳しじみうどん。
出汁は透き通っていて、うどんから立ち昇る湯気が
惜しみ無くしじみ香を鼻孔へと運ぶのだ。
そのお味は、今までに食べたことのない、身体が喜ぶ優しい味。
コシのある麺とその汁はとても仲が良く、夢中で最後の一滴まで飲み干すほど。
ああ、早速また食べたくなってきたよ。

そこのお店はうどんをメインにしながらも、
他にも私好みの小料理が品数豊富に揃えてある。
夜、ゆっくり飲みながら味わい、シメにうどん、という楽しみ方ができる、
ちょっと大人空間。
だし巻卵は、錦市場を思い出す、甘めでやわらかいもの。
               おろし大根とつるっといただく。
秋なすの田楽。香ばしく焼いたなすに、お取り寄せの赤味噌がたっぷり。
この味噌としじみ汁を交互に含むと、いわゆるポテトチップスとチョコの関係。
お互いを欲して、どんどん進む。
忘れてはならぬ、絶品わらび餅。
プルプルのわらび餅に、自家製きな粉がたっぷり。
ひんやりしていて、喉を流れるようにして入って行く。
きな粉だけでも、おやつになってしまう私は最後のきな粉まで、
なんとかスプーンにのっけて、有り難く頂く。

肌寒くなると、温かいものの美味しさは倍増する。
胃の中では、京都消化祭りが繰り広げられ、お腹まわりはすっかりホカホカだ。
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by akiha_10 | 2004-10-11 01:31 | Stomach

page d-6 ラブ・オータム

高い空と、全身の細胞に澄み渡るような、ひんやりした空気。
秋、大好き。

運動会の朝を思い出す。
決行を知らせる早朝の花火の音を、よーく耳を澄ましてキャッチする。
競技は適当にやるタイプだったけど、
なんかイベントの朝って、やたらはりきって起きたりする。
自分の出場競技よりも、好きな人が出る競技に蛍光ペンライン。
そんな、そわそわした朝を包むのは、ちょうどこんな心地よい空気。

金木犀が立ちこめる道のベンチで、流れる景色を眺めるのもよい。
お風呂のお湯が少し、じーんとする具合。よい。
ホットココアで、ふぅってなる具合。よい。

そして、食べ物が美味いもんね。
食欲は年中あるけど、やっぱり秋は秋らしい食材を食べたいもの。
風味のよい松茸御飯、ジューシーな秋刀魚、うまさを増したエリンギ。

そういえば、秋らしくキノコみたいな髪型の時代があったね。
パー子みたいだね、ヘルメットみたいだねと
みんな言いたい放題。ぷんぷん。


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by akiha_10 | 2004-10-07 01:34 | Daily thinking

page t-7 フランス初上陸 最終章

ラッキーの連続。
パリが迎え入れてくれているのか、前世ミシェルのお導きか。

特に日程を合わせていたわけではないが、ルーブル美術館も凱旋門もオルセー美術館も、
訪れた日が偶然月一回の無料開放デイ。うひひ。
なぜか私達がレストランやパン屋に並ぶと、そこから列が出来始め混み合う。
単なる勘違いなの?でも、あまりにそういったことが続くので、
友人と共にパリの幸福の神様の存在について認め合った。

よく聞く話ではあるが、美術館はオープンと同時に入場するのがベスト。
私みたいな初心者は混み合う前にささっと巡るのがよい。
一日では到底鑑賞しきれない美術品が所狭しと並ぶ。
これら全てに、歴史的背景やアーティストの強い思い入れがあるのだが、
よく分からない私には直感でピンときた作品をじっくり鑑賞するのがちょうどいい。
また、キャンバスの大きさが半端じゃないからそれだけで圧倒される。
まさに、絵の前で立ちすくむ、という経験をした。

上野で開催される美術展もたいしたものだけど、決定的に違う点は、宝物を入れておく宝石箱。
つまり美術館の建物そのものだ。ルーブルはもともと12世紀に城塞として建てられたもの。
もう、歴史が違うよね。敵わんよ。
細部に施された彫刻、天井の壁画、なんちゃら様式の柱、などなど、
建物そのものが美術品だから空間にまず感動する。
修復工事は行われているにしても、未だに頑丈に構えた建物、高い天井を彩る色褪せぬ絵画の数々、
人間ってなんでもできるじゃんね、と思う。
この感動、鎌倉の大仏鑑賞や京都のお寺巡りのときと同じもの。
でも2、3時間圧倒され続けると、目の慣れと疲れで、もう全部すごいねってまとめに入って早足になる。
美しいものは一度に見過ぎるのは、あまりよくないのかもね。

パリ最終日に昇った夕暮れの凱旋門。放射状になった道路が遠くまでよく見える。
真下ロータリーのごったがえす車にも驚く。相当のドライバーズテクが必要だ。
なんだか、いろんなラッキーに恵まれて、最高によい気分で、なんかドラマチックで、
そんな自分達に酔ったりもして、「いいねーいいねー」とひたすら浸ってパリの夜は更けた。
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が、しかしお話にはオチというものがあって。
今までのラッキーは帰りの便で相殺されたのだった。
着陸体勢の際、もう、最強に揺れた。映画のような乗客の悲鳴が飛び交う。
子どもは泣くし、隣のおじさんは目を瞑って耐える。耳を澄ませばなんかお経なるものを唱えているではないか。
頭上の荷物入れから荷物がボトボト落ちてきて、なにかの液体が漏れてポタポタ流れてきたときは、
一瞬家族の顔が浮かんだ。
フランス人機長の「シートベルト締めてください」という言葉は、もはや幻聴に近い。
蛸に振り回される船体みたいで、身体的にも最悪な状況、心はこんな時だけ神様仏様をただただ信じる。
そんな自分達は完全に酔った。
30分以上の最悪なデッドコースターは、人生嬉しかった事マイベスト10を振り返っている途中に着陸したようだ。
機内は勇敢なサバイバーとしての連帯感が生まれ、盛大な拍手が起こる。いや、その時は必死だったからさ。
青ざめた友人は「サ、サイアク…」という言葉を吐いてトイレに駆け込んだ。

ラッキーの後のアンラッキー。プラマイゼロ?
いや、今となっては最高の思い出、笑いばなし。
メルシー、フランス。
by akiha_10 | 2004-10-03 00:31 | Trunk