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page t-143       土のかほり、メキシコの彩り 6

メキシコシティに到着!
セントロ(中心地)に繰り出して、一通り探検。
メキシコ国旗の赤、緑、白の鮮やかな装飾は街のいたるところに施されています。
どうやらこれに金色を足すのがお好みらしいのですが、
それがネオンとなると特に、どうしてもクリスマスになる。年がら年中クリスマス。

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メルカートはどこに行っても賑やかで、人々の血が通っています。
野菜を◯◯さんのところで買って、その後タコスは◯◯さんのところで食べていこう、
なんていう、日常生活の中で挨拶をしたり近況を話したりする、
小さなコミュニティの中の繋がりってちょっといいよね。
わたしは東京でいうと商店街の中にあるクリーニング店と靴リペアとパンやとお惣菜やと八百屋と歯医者とヨガ、くらいがそのコミュニティにあたるのですが、NYでの地域疎遠型ボヘミアン生活からすると、
そういったちょっとした些細な繋がりが恋しい。
今ソーホーでは毎日行くコーヒーショップくらいかなぁ。


今までほとんど感じたことのないことですが、引越を繰り返すことは
いろんな環境を知ることができる好機であると同時に、やはりエネルギーも要りますから、
生活を調えるだけでクリエイティブだなあという気付きがあるのです。
誰に見せることがなくても、毎日機嫌よく、普通に丁寧に暮らすだけで生活の創作なんですね。
この定まり知らずの生活もとても楽しんでいますが、旅から、より「住む」に比重を置いて
滞在以上のなにかを始めるにはやはり定住しないと落ち着かないなあ、というのが正直なところ。
いつでも旅立てるようにトランクを半分閉めたまま、今日のみを生きています。
「誰も自分を知らないって一番強いよ」っと尊敬する友が言っておりましたが。

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街にあったトルティーヤ工場などを横目に見ながら、お昼ご飯にセントロで行きたかったSanbornsを訪問。Sanbornsはメキシコのチェーン店でファミレスのようなところらしいのですがセントロにあったサンボンズはタイル張りのイスラムタイル建築!!大好きだ。スーク再び!
メキシコはスペイン領だったということもあり、スペインアンダルシア地方に見られるような
イスラム建築をところどころに見る事が出来ます。




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シティで宿泊した個人でやっていらっしゃる小さな宿も、どこかモロッカンの雰囲気。
イスラム建築の精巧で緻密で優雅、豊な色合わせの模様や幾何学的な彫刻にわたしは魅せられ、
これはまた、ウィリアムモリスが繰り広げる布上のデザインと通ずるところがあり、
この「模様」にどうやら引きつけられるのだった。


かわいらしい素敵宿は結局滞在中お湯が一切出ることがないという、
どこまでもラヴリーな宿で、お願いしようとも、
とても感じのよい個人オーナーのおばちゃんはチェックインと支払いのチェックアウト時しか
お目にかかることがなかっという自由放置プレイ、これぞ「メキシコ」を存分にたのしんだのだった!
支払いの時すらいらっしゃらないのではないか、と冗談を言って笑っていたが
ミニースピリッツで徴収時にはしっかりとおばちゃんは現れたのである。ふふ。

佐永子さんに教えてもらった「Aquí está así」という言葉。
英語にすると「Here is like that」的なところで、ここはこういうところだからさ!という、
愛情を含んだ諦めと許し、というニュアンスで使っているようだった。
これひとつで気持が軽くなる、魔法のような言葉である!
ちなみにAqui(アキ)はスペイン語で「ここ」という意味。
わたしのことをAkiと呼ぶ人も少なくないこちらで、なにかあったら「Aki está así」と言って
Akiはそういう人だから、といって愛情を込めて諦め、許してもらうことにしよう。なーんて!




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最大級規模のパンやさんへ。
未だかつて見たことのない規模とパンの種類で、お客さんが買っていくパンの量もハンパない。業者用のケータリングスペースなどもある。隊長といえど見慣れぬ異国のパンランドでこれほどまでに多くのパンを一度にフレーミングしたことはなく、押し寄せるパンらの大群にまったく太刀打ちできず途方に暮れていると一人の定員さんが「二軒先に同じ系列のちょっと高めだけど落ち着いたパンやがあるわよ」的なこと言ってくれて、おお!これはいわゆる、普段着のパンやと特別日のパンやね!つまりこれが瓜生の言うところの(まったく浸透せず)コッペ堂とブーランジェリーね!とひとりでほくそ笑んだのであります!
そういったわけで、軟弱隊長はすぐさまブルジョアきどりの(実際はそうでもなかったが)
「落ち着いた」ほうへと移動してメキシコパンをかじったのでありました。(味は、普通においしい。)

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by akiha_10 | 2011-10-20 05:02 | Trunk

page t-142       土のかほり、メキシコの彩り 5

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エトナの街で見つけた、かわいい教会。
かわいい、という表現は適切でないのかもしれませんが、
教会でも様々な建築様式があり、装飾が絢爛なものから素朴でほっこりした(←それこそ教会の描写ではないが)ものまであります。お供えされたキャンドルまでもかわいい。
ミルキー色のロザリオが可愛いように、何気に宗教グッズってかわいらしいのですが、
おそらく日本の半分以上の人にとってクリスマスもファッションであるように
ほぼ無宗教にして、こういった取入れ方って本気の信者の方からしたら
やはり浅はかなのかなぁ、と少し考えてしまう。
もはやクロスはアクセサリーのトップとしては意味を越えて浸透していると思うのですが
宗教色の強い方々と会う時にそれをするのに、今日はやめておこうかな、と若干躊躇することがあります。
実際聞かれることもあるしね。どうなんかねぇ。

聖人サンペドロさん、頭に思い切り斧が突き刺さっていて衝撃的。



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その後製紙工場へ。なんだか嘘みたいな建築物。
現在は展示スペースなどとしても使われているようです。
ここで作られているペーパークラフトのアクセサリーがとても可愛い!
紙だからこそ出せるふわっとした色合い。
SIWAのトートバッグを買おうかと迷ったことがありましたが、紙の質感って独特で好き。
そういえば、ソーホーのKate paperieでも取扱いされておりました。

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オアハカ出身のアーティストFRANCISCO TOLEDOの作品の
展示がされているようですが、この日まさかの休館?
で入れないのは口惜しかった。
彼の作品の空気感と色使いは
オアハカの土っぽさそのものだと思う。






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近くのメルカートにて。
パンももりもりあるよ。




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夜行バスでメキシコシティへむかう。バスたのしい!!
ほとんどのメキシカンの乗客は
腰を下ろすタイミングと同時に眠りに落ちて行ったが
メキシコの夜景に興奮して
その高鳴りを鎮静させるのに苦労した。
by akiha_10 | 2011-10-19 06:08 | Trunk

page t-141         土のかほり、メキシコの彩り 4

オアハカからすこし車でドライヴしたところにある、エトナという街に行く。

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前日にルームメイトからおすすめされたという、
佐永子さんも未だかつて行った事のないという、有名らしい「おばちゃん」の食堂を目指す。
バスやタクシーを乗りついでふらふらと「本当にここかしらね〜?」という食堂へ。
ここだということにしよう!とふわっとした確信のもといざ。

彼女の同級生である都会派先輩が「なんで住所とか行き方とか調べないの?」とつっこむと
佐永子さん自身も「ナイズ」されてしまったとおしゃっていたメキシカンとは、
「あまり確実に調べたりせず、計画性はとくになく、目の前のことを対処していくかんじ」らしい。
それがメキシコ、のんびりと、ケセラセラ。
これが、わたしが受けた印象でも、
やれシエスタだやれヴァカンスだのというヨーロッパを軽く越びこえてしまった
メキシコののんびり加減、メキシカンスピリッツの心の在り方なのね!!
「なんかごめんね〜計画性がなくって〜」とお茶目な佐永子さんですが、
もやっとしたそのムードが充分楽しい!
どこに辿りつかなくたってもいいのさ、道すがらの毎分毎秒がいつも本番。

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多分ここだろう「おばちゃん」の食堂で食べたのは
トルティーヤがグリーントマトのルウに浸かっているオアハカの伝統料理や
モレといわれる、カレーのようなもの。
モレはカカオと唐辛子、野菜などを煮詰めたソース。
カカオの香ばしさがあって、とても好きでした。
そしてどこに行ってもよく飲まれているショコラータ。
チョコラテ、つまりココアのようなものです。
びっくりするのは、このショコラータ、
スペイン征服前(1519-1521年くらい)より飲まれていたとこのこと。
チョコレートドリンクというと、寒いパリにはやっぱりショコラショー!(同じくホットチョコレート)と
フランスはじめ、ベルギーやスイスといったヨーロッパのイメージでしたが、
カカオの起源は古代マヤ族。カカオは征服前は通過としても使われ、
征服後スペインによってヨーロッパへの伝播されたとか。なるほど。
ここだということにした「おばちゃん」の食堂は素朴で、
長方形の懐かしいキッチンが印象的で美味しかったのです。


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パンももりもりあるよ。
by akiha_10 | 2011-10-18 05:28 | Trunk

page t-140          土のかほり、メキシコの彩り 3

オアハカの夜。浮かびあがるサントドミンゴ教会。
天井を見上げると隙間がないほどに聖人の像が入り組んでいます。本当に見事。
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メキシコ人の大多数が敬虔なキリスト教信者で、その信仰ぶりは街のいたるところにある教会で
うかがえます。どこに入っても常にお祈りや礼拝説教がされており、とても真剣な眼差しです。
他の国のどこの教会に行った時よりも、お祈りの「唄」を唄っていたのが印象的です。

週末の夜、広場でメキシコの踊りが繰り広げられていました。
こういうのは幼少期からステップを習うらしいのですが、
男女で踊る「ダンス」の文化ってつくづくドラマがあって素敵だと思います。
日本にそれがないのが残念。


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地元ローカルのお店に連れていっていただきました。
わたしたちが思い浮かべる日本やアメリカにあるメキシコ料理とは、
テックスメックスと呼ばれる、テキサス州から広がったアメリカ化されたメキシコ料理のことだそうで、
わたしもメキシコ料理といえば、タコスとワカモレとチップ、
という乾きスナッキーなものを想像していたのですが
実際はもっと優しくて、もっとちゃんとしている(というのも変だけど)というのは発見でした。

クレープのようなものは、オアハカでよく食べられるトラジューダ。
日本で「飲んだ後のラーメン」のように、深夜によく食べられるものだそうです。
実際この日、夜の11時くらいに到着したのですが大盛況。
トスターダに豆、レタス、チーズ、そしてお肉、ラードなどなどが挟んであるようで、
メキシカンピザ、といったところ?香ばしくておいしい。
そして、メキシコのお店の半分くらいでそうだったのですがコーヒーがデフォルトで甘い。
これは「鍋コーヒーCafé de Olla(カフェデオジャ)」と言われるもので、
鍋でコーヒー豆を沈殿させ煮出してあらかじめシナモンと砂糖を入れてつくるものだとか。
「お、さとうきびの味!」と当てたのは、
一時期ブラウンシュガーやはちみつに凝っていたからなのだ!ふふ。
そう、砂糖といっても、さとうきびなので優しい甘さです。

こっちでよく飲まれているビール、インディオ。
メキシコといえばコロナがナショナルアイコンなイメージですが、
現地ではインディオがよく飲まれています。
前日隣の人が飲んでいた、レモンの果汁と混ぜて飲む飲み方が美味しそうだったので
試してみました。ミチェラーダと呼ぶそうで、グラスの淵にはソルトを。
ソルティードッグのようなイメージですね。
とにかく甘みと酸味、塩見をミックスするのがお得意なメキシコ料理!!


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忘れてはなりませぬ、小麦サーベイINメキシコ!
トングとプレートでっかい!!
佐永子さん情報の「高いけどおいしい」のPan&Coは連日通ったくらい本当においしかった。
その店構えからして、文化的で洗練されていてフレンチナイズされたパンなので
これが果たして「メキシコのパン」であるかは謎、というか否。
「わあ、フランスみたい、東京みたい!」と喜ぶ自分を自分でいぶかしがる。
なんのための旅だろう、はは。
この後メキシコシティでもすこしいい感じ空間を発見しては、
先輩(NY歴12年)と「わあ、NYっぽいね」と結局「新しいもの」に興奮している軟弱な我々に一言、
「それならば都会に帰れば?」と終始つっこんでいた。
古いものに学びつつ、なんよ…?
by akiha_10 | 2011-10-09 09:16 | Trunk

page t-139           土のかほり、メキシコの彩り 2

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オアハカで一番行きたかったテキスタイル博物館。
なにはさておき、布もの!!
オアハカ(メキシコ)のテキスタイルはカラフルで美しい凝った刺繍を特徴とし、
柄も様々でその民族ごとにストーリーや信仰を刺繍で示したものもあるようです。
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スモック型のお洋服をよく見かけるのですが、
ここに展示されているものは本当にかわいい。
普通に、ほしいなぁ〜!!

これは刺繍ものではないけど、すばらしいデザイン!

多くのテキスタイルに見られるカラフルな色合わせのルーツは
街を歩いているとわかるように、
普段から目にする自然界の
花や植物の色であるように思う。

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南国から来た友達がよく色鮮やかな洋服を身にまとっているように
音楽や思想も気温や湿度に深く関連している事と同じく、
色彩感覚も風土の影響をかなり受けているのではないでしょうか。




一説によると、メキシコの色合わせは日本の着物に影響を受けているとか受けてないとか…?





そういえばこちらでアメリカ人と「日本女子ファッションの色合わせや工夫度合い」について話した時、
日本女子の衣服に関する色彩感覚、立体的把握能力は、
多くの色が一枚に共存していて、場所によってテーマが違ったり模様があったり、
帯の結び方や着用のパターンが幾通りもあったり、
という着物的センスを遺伝子レベルで持っていて、
また後天的にもどこかしらで目にすることが多いことに由来するのではないか、
と自分で言ってみて自分でいい感じに納得したんだけど…どう??

大都会NYに居てもつくづく日本女子はかわいくて、ハイメンテナンスで組み合わせの達人、
本当にお洒落だなぁと思います。
パリ、ロンドンあたりはまた違ったお洒落さんの宝庫ですが、
NYは「ニューヨーク」その華々しい響きのイメージから妄想するより
はるかにお洒落人口は少ないように思います。
皮肉っぽくとらえると、お洒落に現をぬかすよりやるべき事、考える事がある、ということでしょうか。
わたしも紛れもなく、頭でっかちに思考するものの、
起きている時間の95%は居心地のよい衣食住についての妄想に没頭していて
下手すれば「パンがないならケーキを食べればいいのに」も言いかねない、
温室育ちの平和ボケにっぽん女子代表だから耳が痛い。
外側も楽しみながら、内側も両方磨けていければいいですよね!


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オアハカの街のいたるところにメルカード(マーケット)があって、
ここもまた、色彩豊かでギラギラ、色彩のカオス!
原色のオンパレードで、歩くだけでサンバ小躍り気分です。
所狭しとならんだスパイスや茶葉、a0028990_541486.jpg
たしかに、メキシコの料理はスパイスがよく効いている、
そしてなにかと、よくチリとソルト、ライムを絞って食べる。
一番好きだった、路上で売っているマンゴー、
これにもチリとソルトにライムです。
お、これってチェンマイで好物だったソムオー(ザボン)に
唐辛子ソルトをかけて食べるのと同じ感覚だ!
これ、すごくはまるんよ。むしょうに食べたくなるんよ。
自分でも出来るんだけど、帰ってやるとなんか違うんだな。
(場所込みで気分で食べてるってこと!?)




女の子が店番をしている店で売っていたのは
来る11月2日メキシコの「死者の日」(日本でいうお盆のような日)の祭壇。
祭壇、といっても、リカちゃんグッズのような、ドールハウスのような、グリコおまけのような、
ミニチュアのテーブルにミニチュアの食べ物が盛られている、とってもかわいらしいもの。
これを飾るのが伝統らしい。

まんまるいバレーボールのようなものはオアハカチーズといって、
かわいたモッツァレラな感じ。一番近いのは「さけるチーズ」。
いつまでも飽きの来ない淡白なお味でいろいろな料理に入っておりました。



a0028990_57514.jpgメルカードで天井を仰ぐと、おびただし数のシュールな人形が吊り下がって我々を見下ろしています。
これは誕生日会やパーティーで使うくす玉のようなもので、中にはお菓子が入っていて、
子どもたちが棒で叩き割るらしいのです。
そのお姿はキティちゃんやお姫さまなんだけど、
これを吊るして複数人で菓子が腹から出てくるまで叩き割るって、絵としてはだいぶ激しくなあい?
PTAから苦情こない?
佐永子さんいわく、「メキシコって、国も人も芸術も、基本、シュルレアリズム」らしい。
って、シュールすぎるなー!
by akiha_10 | 2011-10-08 05:52 | Trunk

page t-138           土のかほり、メキシコの彩り

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メキシコに行って帰ってまいりました!
ニューアーク空港から約4時間半、あっという間にメキシコシティです。
日本から持って来たスーツケースで周遊する気になれず、
自分の心に手をあて、本当に要るものだけを厳選するという
究極のミニマリズムに挑戦したらエコバッグひとつ半に荷物がまとまり、
ひとときの間、女子的洒落っ気は中断!エコバッグパッカーとして
海外旅行一週間をこれで済ませてしまうという断捨離トラベラーにトライしたのです。
ノープロブレム!
(季節の読みに若干失敗し、長袖を借りるという事以外はほぼ成功したといえよう、やったぞ、わたし!)
本当にいるものって、かなり少ないよね、
さすがに旅仲間からは、その荷物、なめてる、と言われたのですが…ふふふ。

この春NYでお部屋を貸してくださったオーナー(なんとなく「先輩」と呼ばせて頂いている)と、
先輩の同級生でメキシコ在住16年!の佐永子さんの旅の仲間入りをさせていただきました。

メキシコシティからオアハカの乗継ぎを待つ間、すこし時間があったので、
せっかくだからと先輩と空港でピニャコラーダとマルガリータで上昇気流に。
ここまであまりに順調で「メキシカーナセニョリータ!!」の気分で小躍りうきうきだったのですが
この後色々あって(書くだけでぐったりしそうだから省略)、手短かに言うと
乗継ぎがうまくいかず結局この日はメキシコシティに急遽一泊。


空港では色々と分かりにくい上に、空港職員でも英語があまり通じず、
言った通りにやってみても「あそこに行って聞いてみて」と基本的にたらい回しの洗礼、
ああ、初日にして、おもしろハプニングに遭遇!!
ここにてメキシカンののんびり具合、若干てきと〜な感じをよくよく思い知るのでした。
佐永子さんいわく「メキシコ人は基本的に、なにをやるにも時間がかかるし、分からないのに適当な答えを返すし、でもなんか憎めないんだよね〜」とまさにその通りだったのです。
ひとつの質問は5人に聞いたほうがいいらしい(笑)オーディエンス式?なんだそりゃ!
いいえ、メキシコはまったく悪くないのです、わたしたちが合わせる、のスタンスで、
追々メキシコHOW TO LIVEのコツ(話半分で聞く)を習得していくのです。


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大勢に影響なし、むしろ学び多き初日に感謝、
旅程より一日遅れ佐永子さんの住むオアハカに到着。
オアハカはメキシコの南に位置し、美味しい食と、刺繍やファブリック、
彩り豊かな伝統的な手工芸品に溢れる街!!
おいしいとかわいい、それは、まさにわたしの旅のメインよー!!
その味わい方はチェンマイの旅路と重なったのであった。

さっそく連れて行ってもらったランチは、モダンなレストラン。
リュウゼツランを原料とする蒸留酒、メスカル(テキーラもその中の一種)が食前酒として運ばれてきます。
パパイヤ水やレモン水など、ケミカルでないトロピカルなジュースもよく遭遇しました。
ここではパパイヤ水。
メキシコの定番デザート、アロスコンレチェ。(ごはんをミルクで甘く煮たもの)
おお、これはNYのソーホー道中のおやつの定番、RICE TO RICHES的なものですな、
こちらがもとだったのですね!
在住歴の長い佐永子さんですら「なかなかおいしいアロスコンレチェはない」というくらい、
なかなか斬新なデザートです。
でも「おはぎ」が米+甘あんこorきなこだという組み合わせを考えると、
米スイーツは馴染み深い、長い歴史のあるおやつやねぇ。

メキシコの主食となる、とうもろこしを潰して作るトルティーヤ(しっとり)と
トスターダ(薄くてさくさく)もよくレストランで出されます。
ん。小麦はいっているのかしら…
どうやら店によって小麦配合かオンリーコーンか、違うようです。
これは小麦隊長の管轄なのか難しい見極めですが、粉ものという括りで調査対象に認定!

旅は続く!
by akiha_10 | 2011-10-05 13:53 | Trunk

page t-137       うみやまツーリズム 12(完)

アテネ夕暮れのカフェ、実は主役は後ろのおふたり(焦点がね…)、の図。
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サントリーニ島から本土ギリシャ、アテネへ。
地下鉄がかなり近代的で清潔!
パルテノン神殿でツーリスト欲もおさえつつ、
アテネの街並。ギリシャ文字が街をエキゾチックに。
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アテネは、ヨーロッパというには誇示するほどの華美さはなく中東というには独特のカオス感に欠ける。
(中東はイメージだけども)
ヨーロッパという括りだけども、
地理的ポジションがそのまま見事にこの街の文化ミックス度合いに反影されています。
そういえば、「カオス(空虚、混沌)」とはもともとはギリシャ語らしく、
ギリシャ神話にでてくる、はじめの神なのだそうです。

なーにもないカオスという所から
大地の神ガイア、冥界の神タルタロス、愛欲の神エロスという神が生み出されます。
帰国して少しだけギリシャ神話についての本を読んでみたのですが、
日本神話と類似点が結構あってなかなか興味深いです。
多くの美術作品はギリシャ神話が題材になっていて、そのあたりも面白い。

カオス(空虚)というところから大地が生まれたというならば、
わたしたちが生まれ帰るところは大地、ひいてはカオス(空虚)かと思うと
なにをしに生まれ生きているか、それは分からない、と考えぬいた末おっしゃたお釈迦さまの言葉も
出どころ違えど(神話は宗教ではないが)合点がいくというものです。

空虚、といえば、
「空庭」という曲を書いたとき、「空」というものについて考えたことがあります。
空(ソラ)とは遠く四方八方、無限に広がる空であり、その終りを把握することができません。
それはわたしたちの頭上に「在り」ながらも、
終りがないものはそれは同時に空(カラ)ということでもあるのです。
空(カラ)が「在る」とはどのように捕らえたらいいのでしょう。
これは例えばヨガの瞑想時にもいえることです。
「無」になれといわれても、わたしはいつも脳裏に「無」という漢字が浮かんでしまうのです。
無が「在る」ことを感じてしまうのです。
時には10畳くらいある半紙に身長より高い筆を持って「無」と書道するためにたったと走り回る
ねじり鉢巻の自分さえ浮かんでしまうのです。
これにはいつも、フフ、フフフフフ、と心の奥底で笑ってしまいます(全然集中しておらん!)、
もしくは、残念なことに完全に寝てしまっています(ひどい)。寝てしまっては無意識の世界なんよね、
意識が在りながら、無かあ。朦朧状態ってこと?きもちよさそうやけど危険な香りやね。
本当の無ってなんだろうなあ。

わたしたちは、たとえば空を仰いで指で額をつくるようにしてその把握範囲を
定めて、はじめて安心して「空」を認識することができます。
自由というのが、ただ永遠に何もしなくていい時間には存在しないように。
改めて空という漢字はよくできているなぁと思うのです。


それにしても「カオス」の意味が「空虚」でありながら「混沌」で在るというのは
一見矛盾しているようで、なんとも奥行きのあるふっくらとした豊かな言葉ですね。
つまり、なーにもない「カオス=無」は同時に混沌だって、それってすごくおもしろい!
ある時友人が悩みがないという悩みが一番つらい(スーパー平穏無欲状態、贅沢な!と思うけども)
と言っていましたが在る悩み(悩みの根源は欲です)のほうが少なくとも明確で、
そういった明確な事に心を砕いてる状態よりも
ただ漠然と漂うことがいかに難しいかは、なんとなくわかるような気がする。
あれがしたい、これがしたい、もっとこうなりたい、
が無くなった時がそれこそ無、すなわち混沌へようこそである。
混沌の渦中にただ静かに腰をおろせる、それが悟りというものでしょうか。

そんな「カオス」を生みの親として、大地と冥界(死後の世界)と並んで愛欲の神が生まれるとは、
人間の本質は「生と死と愛欲」であり、それらに翻弄され躍起になった挙げ句、空虚に帰すという、
あーあ、もうそれ言っちゃったらさぁ、といった感じに先にオチを提示されたかのような気分ですね。
だから、なんだか考えれば考えるほどバカバカしくって、
宇宙だかなんだか、空虚やら混沌とやらから気まぐれで天文学的な確率で選出された(されてしまった)
カオスツーリストとしてはこの不思議なツアーに積極的に参加して、
できれば感謝しながら、一生懸命ドラマを味わって、笑っちゃって過ごしていければもうけものやね!
(難しい時もね、それもね、きっとツアーの見所なんよ。)



頭がギャラクシーの彼方へ寄り道してしまいましたが、アテネに戻りましょう。

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期待以上にごはんが美味しかったのが印象的!
フェタチーズがもりっと乗ったグリークサラダ。
日本では「ケバブ」でおなじみの味、
ラムをミンチにしたギロス。
ズッキーニのフライ、
タコのマリネ。
さすがに海産物はとても美味しい。
味付けも思っていたよりも合う!




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街にあったイケアのエコポックス。
みんなペットボトルなどを入れていました。
イケア家具の不親切な取説にも出没する
一筆書きみたなキャラクター(イケア人?)
て実は世界的な知られざる有名人よね。
サブリミナルキャラやね。






ギリシャの財政危機、緊縮財政によるストライキの旗が
シンタグマ広場を中心に掲げられていました。
ギリシャにとどまらず、自然も含めて、世界、それこそ地球がいろんな意味で変動していることを感じます。
なにが起こってもおかしくないもんね、でもこれって、本来はそうなんですよね。
もとはといえばカオス(無秩序)の中で、人間が知恵を出し合って組み立てた秩序らしきものに、
有り難いことに勘違いさせて頂いたままここまで来れていますが、
ここから目に映るものは一体どういったものなのでしょう。

ひとまず今、生と死の間の束の間、
大きな愛と欲を持ちながらあらゆる事を感じられる
健全な身体と心と周囲に感謝、それが許される範囲で旅は続きます。ありがとう!
わたしはきっと笑っているでしょう。
by akiha_10 | 2011-07-31 23:55 | Trunk

page t-136         うみやまツーリズム 11

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アクティブ派クルーズも夕暮れになるに従い、やっと、うたい文句通りの「ロマンチック」の兆し。


船上ではちょっとしたフィンガーフードやワインが振る舞われる。
泳ぎ火照ってはらぺこなもんだからなんだかとってもおいしいよ。
「ロマンチック」も山場、先ほどまでパイレーツ並みにアクロバットに帆を張っていた
たくましい男が、あなたですか!といわんばかりに突如サックスプレーヤーに転身。
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昨晩に続き、 崇めるように誰もが太陽に集中。それはとても自然だった。
海へちゃぽんと沈む太陽を、想い想いにその光景になにを照らして行方を見届ける。



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映画「その男、ゾルバ」でもおなじみの「ゾルバの踊り」が船上に流れると
パイレーツ男たちが独特なステップを踏みはじめ、ひとり、ふたり、と増えて輪になる。
この踊りがギリシャ人は大好きで酒場などで盛り上がるのだそう。
はじめはチャララ〜チャララ〜ンと小馬鹿にしたようなねむた〜いテンポなのだが、
だんだんとテンポがあがり、まるで音楽のロデオマシン、
音楽に振り回され音楽に振り落とされる凶暴なテンポに。
足のステップさばきも見えなくなるほど速くなるもんだから、
「オレ、デキルし!」と男たちはそのステップの精度を競ってムキになって四拍目に強く足をならし、
その輪はバターになっていく。





海から見える断崖に建つ家々が、博物館にある鳥瞰した模型のようだ。
たしかに自分の瞳にうつしながらも、嘘っぽく、それほどトリップ感のある瞬間であった。
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by akiha_10 | 2011-07-22 00:12 | Trunk

page t-135      うみやまツーリズム 10

サントリーニ島。
ホテルに置いてあったインフォメーションを見て、現地の船クルーズに参加してみることに。
ホテル受付でそれぞれのクルーズの違いを聞いていたら、
お姉さんがとあるクルーズを「このサンセットクルーズはほんと〜うにロマンチックよ、
サンセット、サックス演奏、ワインを飲みながらね!」とやたらロマンチックロマンチックと推してくるので
この乙女ちっくなツアーに参加してみることに!

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がしかし。
これが、思わぬ体育会系ツアーだったとは!
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無人の火山、
ネアカメニに行くことは知ってたけども、
まさかトレッキングするとは知らんやった…よ…?
ふぇ!のぼると…?
ケミィとふくみ笑いでアイコンタクト。
岩ごつごつの荒野に
うかれたビーチサンダル、
健康系ツボ押しですか。
ガシガシと足裏を攻撃。
石がしっかりと太陽光を吸収して
上からも下からも熱気がモワンモワンくるよ、
ロマンチック…
ぢゃない!!
あついよ〜

だけども、とぼとぼと一時間ほど登った甲斐あり、綺麗!!
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続いて、ホットスプリング(温泉)のあるパレア・カメニ山へ。
温泉と聞いて、ああ、ゆっくりできるね、リラックスやね、
と思っていたらこれまた…、ちがうんよね。クルーズ船は山の前でとまり、
「山に近づく程温度があったかくなりますから、ここから泳いでいってくださいね〜」
とあくまでも野性味あふれるアクティブ派!
温泉といっても、あったかい、海なんよね。
ジャンプする者もあり、思い思いに海へと身体を投げ出して行きます。
ケミィは「ええ、ほんとに〜??」と戸惑いながらも
こうなったらいくでしょ!とわたしの飛び込みに続き、
アラ60ケミィ、ついにエーゲ海へ旅立ったのでした。
温泉エリアまで足がつかない深さなので、本気泳ぎ、マジ泳ぎ。
温泉といってもね海だからね、あったかくなったぁ、ふーん。
とその過ごし方がいまいち掴めない感じ。そして復路もマジ泳ぎ。
とりあえず言えることは…
ロマンチック…
ぢゃない!!

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だけど、とっっても気持よかった!!



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山登り、海泳ぎ、
いつからこんなにアウトドア派!
ロマンチック乙女ツアーはどこへ?


「しっかし…鍛えられるねぇ…」と
くっくくっくと
肩を震わせながら笑ったのです。
by akiha_10 | 2011-07-18 10:11 | Trunk

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サントリーニ島。
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断崖頂上から海までを上り下りしてくれる、めんこいロバタクシー。
サントリーニ島はクロワッサン型に浮いている。
街の中心、フィラから、島の北、クロワッサンの巻きの上部、イアへ。
夕陽を眺めるために、おのおのがポジショニングし太陽が海に浸かるのを待つ。
太陽が昇り、沈む。
こんな壮大な事が、なんと毎日!超ロングランオートモードで行われているなんて。
自分を塵以下にズームアウトしたマクロな世界につい想いを馳せる。
大勢で数時間、太陽の動向をただじっと見つめる。
どこかで少年が弾いていたバイオリンの音色がたよりなく響き
太古には当たり前にそうしていたかのような儀式みたいに感じた。


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暮れ。
街中あまりに白過ぎて
白昼太陽に反射して
とんでいた色が
やっとまともな色彩を取り戻す。


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ながいながい、サントリーニの夜。
by akiha_10 | 2011-07-16 23:06 | Trunk