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page t-153 うみ、そら、おひさま!3  〜フロリダ〜

ラスベガスのテーマホテルのように、すべてがつくりものっぽいマイアミの繁華街。
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マイアミでこれといって美味しかったという印象はありませんが(きっぱり)
アメリカーンなフレンチトーストを食べ




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浮かんでみたり



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飲んでおしゃべりしたり(わたしの焦げようといったら…!)



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ドライブしたり。
こういった街のためにオープンカーってあるんだねぇ。



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ここは最高ってことじゃよ。

塞ぎこんだら、最後の力ででも、
底抜けに明るく、
底抜けに自分を甘やかせる場所に行くのも、
ひとつの手だと思うんじゃよね。



ありがとよ、フロリダ!
by akiha_10 | 2012-06-16 09:33 | Trunk

page t-152      うみ、そら、おひさま!2  〜フロリダ〜

マイアミから車で北上、ノースパームビーチへ。
マイアミビーチのパーティ感から一変、ぐっと落ち着いた雰囲気。

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夜は再びマイアミの街中へ。
その開放的な気候と年中バケーションの雰囲気からなのか、
マイアミのナイトライフは熱く、若者の楽しみとして有名らしい。
マイアミに行くというと「どこのクラブに行くの〜?」と聞かれるほど。


夜になると「今日は◯◯というクラブに行こう!」とどこからともなく招集がかかり、
本日のドレスコードのチェックをしている女子たち。
しっとりとしたお洒落をしていくラウンジ系なのか、
がっつり踊るところなのか、ジーンズでもokなカジュアルな場所なのか。
「今日はslutyで!」とまわってきたメール。
よく聞くこのsluty、まったくもってお上品ではない言葉、「かる〜い女」を現すslutの、
若者オリジナルの形容詞化のようです。
日中バリバリと勉学または働きに励んでいる彼女達が「スラティー!スラティー!」と
とキャッキャ言いながら夕暮れから楽しそうに粧しているのを見ていると、
わたしはなんだかおかしくって、いとおしくって、女でいるのがたのしくって、
それは数年前に聞いた「エロなんちゃら」みたいなニュアンスで使われているのかなぁなんて考えながら、
ちょっぴり下品スレスレ?な色気を演じるのを積極的に楽しむ彼女達に混じってみたのであります。
「セクシー」の中でも、上品セクシーの「ファンシー」ではなく、
どうやら「スラティー」はもっといかにも挑発的であらわなやつらしいよ。
日本のモテのメインストリームである幼めのプリティ感やキュート感はどうやらこの国ではマニア受けらしく
女性の魅力といえば品はともかく、どう転がっても「セクシー」なしには語れないようです。


真面目な人は遊びが保守的、不真面目な人は遊びが開放的、といった線引きではなく
勉強も仕事も遊びもめいっぱいやる、といった層が厚いような気がするアメリカ。
というか、彼らの生きている意味のメインは楽しみや遊びであって、
時々働く、くらいのバランスで生きているのではないかと思うことすらある。
ちなみにキリスト教では働く事は罪とされているらしい。
「働いて働いて働きぬいて 休みたいとか遊びたいとか
そんな事おまえいっぺんでも思うてみろ そん時は そん時は死ね」
(武田鉄矢さん「母に捧げるバラード」より)と真逆なんですねぇ。
武田母式でいくと、わたし、もう何度も死んでる。ちーん。
でも、役割や責任感が間違いなく一番、人間的に成長させてくれますよね。
そして何ものにも代え難い充実感がある。


アメリカ人の彼らは遊びやパーティーに関しては最高のエンターテイナーであるし
「人生は楽しむためにある」哲学には1000%賛同だけども
一部の野心家やきちんとした人ももちろん居る一方で、
プロフェッショナルでないワーカーたちがあまりにも多いし、
そのやる気のなさには消費者としてはフラストレーションを感じることも。
ガムをくちゃくちゃしながら昨日の野球について熱く語る前に、
レジ前の長蛇の列に気付こうよ、っていうやつだ。並んでいるとぬぅーってなるのだ。

在住歴の長い方が興味深いことを言っていました。
「アメリカでは雇われる側としては楽だけども(あまり多くを求められないから)、
サービスを受ける消費者としては戦うことが多い。
日本では雇われる側としては戦うことが多すぎるけど(多くを求められるから)消費者としては天国だ」と。
一長一短というやつですね。

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さて、旅中の数少ない手持ちの服の中でなんとか見繕って
連れ出してもらったチャラ〜いクラブ、CLUBSPACE
特に大学生に大人気らしい当クラブ、すこし(だいぶ?)大人の我々は
若さに圧倒され、半ば社会科(動物?)見学のようでしたが
「酒がはいればきっとノープロブレム!」とショットで気合いをいれて
マイアミナイトを大満喫したのでした。

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スラティーのプロフェッショナル!
(基本はボディコン!)
by akiha_10 | 2012-06-15 05:30 | Trunk

page t-151     うみ、そら、おひさま!  〜フロリダ〜

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アメリカの携帯会社と銀行のワーッツ?な出来事と想像力のなさ、あまりのいい加減な対応に
ここのところ不本意ながらクレーマーとしての腕を上げている。
そうそう、そもそもわたしは、うまくいかないことを積極的にやりに来たんだ、
とよきレッスンを前向きに受け取りつつも
こうしてワイルドな勘と知恵をつけて逞しくなるのかしら。。。。と遠い目。
ちょうど悶々としている同時期に、最近大きな買物をした事もあって
日本のクレジットカード会社からセキュリティチェックのため電話がかかってきた。
(実は昨年わたしの番号で高額不正使用されたのですが、この電話のおかげで防ぐことができたのです)
その対応の良さったら!!!スタンディングオベーションなみに感動的!
「お客様は海外にいらっしゃいますからすぐにかけ直します!」には本当に涙が出そうになった。
嬉しくなって、いつもより感謝の意をアメリカ人なみにオーバーに表現しちゃったよ。
ああ、窓口のお姉さんや、ひとときの癒しをありがとう。
このギャップたるや。それが仕事の顔であれ、あっぱれ日本のプロ意識!
ジャパンクオリティが恋しいなぁ。

アメリカで裁判が多い理由はトマト裁判(トマトは野菜かフルーツかの争い)のように
訴訟対象が「ここで?」というポイントの幅広さ、というのはある一方で、
単純に争いになりそうな日常的な「いい加減さ」という火種が多すぎるのも理由ではないか。

フラストレーションでむう〜!!!!と沸騰しそうな時は
無理矢理でも鏡の前でニッコリしてみるととてもいい感じ。
さらにわたしはパンのことや、いつか見た美しい景色を思い出してみます。
楽しいことを想像する(と空を飛べる)、ってそういえばティンカーベルの教えだよね。お試しあれ!
人生に悩むほどの価値のあるものなど、なにもないのです!

ちょっと前に行ったフロリダを思い出してニヤニヤするしかない。
友達が住んでいるマイアミへ行ってきました。
NY育ちの彼女が「もうあそこ(NY)には帰れないわ」とマイアミで就職を決めてしまったというのもわかる。あまりにも快適すぎる気候。うみと、そらと、おひさま!

ビーチでごろんとなって、波の音を聴きながら風に吹かれていれば、
その一瞬、他になにも要らないと心から思う。
考えてみればとてもシンプルでエコだよね。
都会にいれば、やれどこに住んで、何を着て、
エンターテイメントは…と装いや人間関係と情報採集に大忙し。
もともとある大自然を感じてこれだけの充足感があるんだもの。
モロッコの砂漠でひとりっきりで感じた「なにも無いのに、全て有る」という感覚に近い。
ライセンスを取りつつも放ったらかしになっているスキューバダイビングでもいいし、
いつもやってみたいと思っているサーフィンでもいいし、
自然に包まれることを生活に取り込むと、煩悩だらけのわたしもおっとりとして、
もっともっと身体も喜んで視点や視野が広がるだろうなぁ。


マイアミビーチはツーリスティックで学生に大人気。
YoYo!ノリのビーチパーティーの気配が多分にあるけども、
少し離れたビーチにいくとずっと静かなピースフルなビーチになる。
好奇心の飢餓感が続く限りしばらく、わたしは新しいものと文化に浸ることのできる「都会好き」から抜け出せないだろうけど、いつか「気候」や「自然」を優先して居住地を選ぶのもひょっとしたらありなのかもしれない。

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NYはアメリカとは言い難い特殊な「NY国」といえるので、レストランでのお料理の量については洗練され国際感覚のあるところが多い。「アメリカ」であるフロリダでの大収穫祭のような量を前にすると「Welcome to America!」と皿が両手をひろげて声をあげているように見える。
2時間はもちそうな巨大マルガリータが2for1(1つぶんの値段で二つ飲める!)らしいが、
半額以上払うから普通にひとつがいい。
ひとつでも飲めないYo!


飲んで、酔っぱらって、何時間もおしゃべりして、風と太陽に当たって、時折泳いで、踊って、天国じゃ。
しかしながら「ずっと居たら頭が空洞になりそうだな〜」と
頭を動かす作業がなにやら意外と恋しくなり、都会中毒な自分を省みるのであった。
したがって、「銀行」とか「携帯」とかの文明によってもたらされた問題とも
うまくつき合っていかなくてはならないのは仕方なし、なのかなぁ〜!
by akiha_10 | 2012-06-08 10:31 | Trunk

page t-150                シカゴ記 3

シカゴレストラン事情。
もちろん、キッシュまがいのピザだけじゃなかったんよ。
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街の中心地には東京青山を彷彿とさせるような美しく整然と並ぶヒップなレストランがたくさん!
NYはレストランの宝庫だと思うけど、道が綺麗なせいかシカゴのほうが
街全体が沈着していてお行儀がよいイメージ。

PURPLE PIG、紫ぶたちゃんという、店名通りの豚専門レストランに行きました。
ここの店内の可愛らしさといったら!
NYのミートパッキングにありそうなギラギラとしたファンシーなお店も面白いけど、
これはまさにロウアーイーストサイドにありそうな、
カフェの延長の雰囲気で、ごはんはカフェ以上のこだわりがある、空間としては等身大!




その雰囲気の良さにすっかりごきげん!
このお店、豚料理の豊富さもさることながら、
豚料理とマリアージュさせるべく「ワイン」の提案にも力を注いでいる。
そのため、グラスでもたくさんの種類から選ぶことができ
バーカウンターではワインバーとして利用している人も多くいるようです。


a0028990_434260.jpg頂いたのは、ビーツのマリネ(そういえばアメリカではビーツをよく食べる)マスカルポーネ和え、
芽キャベツのフリット、
ほぼ豚の角煮。
はじめて食べて面白かったのが豚の骨髄の空洞部分に溜まった油を掘り出してパンにつけてハーブと召し上がる料理。
バター感覚?こってりと濃厚でおいしい。
こんなところまで食べるんだ!と驚いたけども、
今までわたしがホルモンや魚の内蔵の煮込みや
ロブスターの味噌(忠告されたにも関わらず平らげ、後にその産地のものは身体に有害と判明)
などをもりもりペロリと食べては「ほんとにアリエナイ…」とアメリカンから冷たい視線を浴びていたっけ。
アメリカと比較すると、そのジャンルの多さもさることながら、日本のほうが命を頂く際には放ることなく、豊かな(?)食文化を繰り広げているようです。そうえいばホルモンと呼ぶのは昔はほうるもん(捨てるもん)だったから、という語源は本当なのかなぁ。



店内の壁の黒板には誰かが言ったらしいワインにまつわる格言?がチョークで書き連ねてある。
ワインジャンキーたちのワイン好きをエクスキューズするような理屈っぽさがあっておもしろい。
だってね、だってね、しょうがないじゃん、の正当化。
わたしも大いに賛成するけども!
耽るのにちょうどいいものを。

A man fallen on hard times sold his art collection but kept his wine cellar. When asked why he did not sell his wine, he said, "A man can live without art, but not without culture"
困窮した男は美術品を売ったがワインセラーを売らなかった。なぜだと聞かれこう答えた。
「男は芸術がなくとも生きられるが、文化なしでは生きてはいけない」

What though youth gave love and roses, age still leaves us friends and wine.
青春は愛とバラを与え、年齢は友とワインを残す。

The truth is in the wine.
真実はワインの中に。



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ワインってしあわせ!
「サイドウェイ」が観たくなってきた!
by akiha_10 | 2012-02-01 09:14 | Trunk

page t-149                シカゴ記 2

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シカゴ川クルーズしながら眺める建築ツアーへ!

シカゴは1871年の大火によって街は廃墟となるほどに甚大な被害を受けたのですが、
それが契機となってシカゴは空前の建築ブーム。
建築家がこぞってシカゴに集まり、都市計画の実験的都市として栄えていった。
人類生態学を当てはめ、都市地域は商業地域を中心として、その外周を5つの層のグラデーションで同心円的に膨張するという「同心円モデル」という考察もこの時期の都市計画と共に築かれたらしい。


住環境とそこに生まれる文化、住環境とそこで育っていく人、は密接であり
もっと身近に言えば今このカフェと、そこに来ている人達、この駅とこの周辺に集まる文化、のように
都市社会学のような事を考え出したら楽しくて仕方がない。
よく健康意識の高い方々の界隈でYou are what you eat.(あなたが食べたものがあなた自身を作る)などと聞くことがありますが、同様にYou are where you live.ということが言えると思う。

わたしは転勤族の家庭に育ったので小学校を3回変わったりと小さい頃から引越が多かったからか、
自然とその土地の雰囲気や傾向みたいなものを知らず知らずに観察していたように思う。
自分自身の振る舞いも環境にアジャストさせるべく最適な仮面を見つけようとしていた。
輝きに満ちた青春の輪に没頭するというより、時に空気を読むことに疲弊してしまって、
ちょっと失敬、と退席して本当の自分とは一体なんだろう、よほど一人のほうが楽チンだなぁと、
窓際でそっと自分の気持を確認し陶酔していた暗くて面倒くさい子だったなぁ。くふ。


話は戻って「NYの土地と文化」を照らし、
マンハッタンはどうしてマンハッタンたりうるのか、というのを考えても、
あの島の地理的特徴も「NY」を形成している大きな要素だと思う。
これ以上に分かりやすく簡単な都市はない。
縦横に伸び、番号によって整理された数学的な道や、頑張れば歩けてしまいそうなコンパクト感、
それぞれのマンハッタンの地図を脳内に焼き付け、NYを常に自分の中で持ち運んでいるポータブル感。

そこは差異と衝突に溢れた街だが、ただ地理というのものだけにいたっては誰にでも平等でシンプルで、
外部の者を迎え入れるにはとても親切であり、それが人を引き寄せ、そこに留まらせる。
すこし長めに滞在し街に興味があるならば、
ほとんどの人が住所を聞いたら「ああ、あの辺りか」と浮かべることができるような、そのミニマルさ。
ここに限っては容易に脳内GPSを仕込めるという、
(おこがましい言い方だが)その掌握感がまるで「NYしている」気にさせ、
偶然が多発する都市の可能性に期待させてしまうのだろう。


マンハッタンという土地が、多くの人にとって手早く容易に馴染むことで
人はそれ以外の、競争や許容、創作などにパワーを注ぐことができる。
ちなみに東京に来た事のある外国人に聞いた所、これだけの世界的都市なのに道も入り組んでいる上、
大きな通り以外はストリートに名前がないなんて!と東京は地理的には超難関都市らしい。



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さてシカゴ。ユニークな建築が目白押しな中でも、
個人的には「とうもろこしの穂軸」の愛称で呼ばれるマリーナ・シティーが気になるところ。
19階までは駐車場になっていて、続く61階までは住宅、
店舗、レストラン、ジム、ヘルスセンター、
コンサートホールなどがあり
居住者はすべてとうもろこし内で完結できるという
「市の中の市」"city within a city"
というコンセプトでできている。



今でこそ、日本の新築マンションにはジムやコンビニやバーまであるという話はよく聞く話で、
モールのような商業施設に併設して巨大なマンション郡が建つというのは
ここ最近のモデルのような気がしますが、これが出来たのが1967年というのは驚きではないか!

このご近所完結型って、ドラえもん的でいかにも効率・便利産業超大国、肥満大国アメリカ。
そういった効率至上主義が視野を狭くし身体を怠慢にさせる、などという事は耳にタコで推して知るべしだが
それでもまあどうして、こうも「便利」って魅力的なのであろう。

どこまで人が楽になれるか、という事に懸けてはアメリカに及ぶところはないだろう、
と思っていたがロボット掃除機の「ルンバ」の写真をアメリカ人に見せてこれ便利だよね、
と言うと「すごく日本の発想っぽい」と言われたのは意外。
フランス料理がバター、バター、そしてバター、と言われるならば
テクノロジー、テクノロジー、そしてテクノロジー=日本らしい。

ルンバはあなたのお国発だと訂正しておいたが、
考えてみると両国のこの凄まじいテクノロジーの発達の根源は日本とアメリカでは少々違うような気もする。
アメリカはもっと欲望に忠実というか、
動きたくない、面倒くさい、というわかりやす〜い素直な怠惰さが突き動かし発展したテクノロジー。

一方日本では、よりいい製品を、他者より速く静かで見た目もよし、といったように、
企業同士、そして消費者からの比較という競争で発展するテクノロジー。
「洗濯が自動的に完了する」という同じゴールにしても、それに辿り着くまでのあれこれ、
節水、時間、音、電気代、といった些細なミクロな差異で競争をしていく。過程までもが大事。

また、例えばわたしがそうであったように、洗濯物を自動乾燥までさせてしまう事で干さなくなるという、
怠惰という悪の手に堕ちてしまう罪悪感みたいなものはアメリカ人の彼らからはあまり感じられない。
これは手足を動かしてなんぼ、の古来の農耕民族魂なのか様式美崇拝からくるのか、
日本には「これくらいは自分でやります」という事への美しさ、
そう、ベースにはアナログ信仰があるように思えてならない。
だから、便利だったらなんでもいーじゃーん!!
というアメリカの欲望直結型と比べテクノロジー発展の根源のなにかが違う気がするのです。


そういえば母にiPadの使い方を教えていて、
「面白いねー」とその便利さを実感したばかりでありますが、
「経済成長時代はこういった続々と出てくる革新的な「便利」によって将来、人は自由な時間が増えて豊かになる、という事をなんとなくみんな思っていて、社会全体が共通の指針を持って向かっていたよね」
というような話をしていました。


さて、便利になって、豊かになったのか、自由になったのか。
まず、時間が増えたという人をあまり聞かない。
たとえ時間が出来たところでその余暇で一体なにをしているのだろうか。
そもそも、普通の、住む、食べる、話す、笑う、着る、寝る、の丁寧な生活を省略してまですることって
本当にあったのだろうか、と
ルンバくんと全自動洗濯機をフル活動させながら、一番言う資格のないどこかの誰かの戯言。
あくまでツールとしての「便利」さには肯定派なわたしといえば、
まったく説得力に欠ける中途半端な立ち位置。


学生時代から家庭教師をしていた生徒さんとの付き合いで今でも中高大学生と話をする機会があるのですが、スマートフォンやipadを巧みに駆使してたくさんのお友達と繋がっているはずの彼らが
半分冗談でも皆、口を揃えて「お先真っ暗」だとか「鬱」だというのは、なんだろうなぁ。
「便利」って一体なんだったんだろうか。

いつの時代の著書を読んでも懐古と警鐘はつきものなので、それでも地球は廻って行く。
(また宇宙に逃げるのかい?)
ならばこの違和感すら興味深く、そもそも今生まれているこの超ラッキーさにメイン焦点を当てて、
大変に便利で豊かな、このせわしない、恐ろしく饒舌な時代の中で、
何が起ころうとも、
台風の目のようにおっとりとした静けさと微笑みを大事にしていきたいと思います。

ああ、宇宙って、やさしくて、「便利」。そしてこの包容力たるや。






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ところで、シカゴ名物、シカゴピザ。
キッシュのように、厚さが3cmくらいあって、
中の構造もほぼキッシュ。

………





じゃあキッシュでよくない?
by akiha_10 | 2012-01-28 16:03 | Trunk

page t-148                 シカゴ記

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シカゴに行きました!
シカゴで思い出すのはブルースやジャズといった音楽はもちろん
映画「アンタッチャブル」や「スティング」の渋さ。
なんといっても麻薬、ギャング、腐敗警官で重く沈んだ街、
ゴッドファーザー的暗黒セピアシティを頭に浮かべては警戒レベルを引き上げて上陸しましたが
なんだなんだこれは、ものすごく綺麗で腰抜け。


空を埋めつくす摩天楼、アヴァンギャルドな建築物、道幅の広い道、
NYのごちゃっとしたカオス感から比較すると、都市としてのまとまりがあって景観のスケールが大きく、
なによりとても綺麗。道にゴミが落ちていない。
どうやら現市長が美化運動に重きを置き、90年代からは
ゴミと共に暗黒のイメージは一掃され街全体が公園のように美しく蘇ったらしい。

NYのあの汚さは一体なんなんだ!と思うと同時に街の秩序が整いすぎて
なんや隠れるてコソコソやる場所がない、なにも生まれて来ない退屈さすら感じるつるつるさ。
もっともこれはダウンタウンと言われる超中心地だけの話で、
そこから少しでも離れればすぐ「アメリカ」がひろがっているらしい。



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1980年年代までは
ゴミの川だったといわれるシカゴ川。
今は清らかに流れ、
その水面とガラス張りの建築物が光を反射させて街をキラキラ照らす。
ベネチアやアムステルダムみたく、
水のある街はいいなぁ。








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ジョン・ハンコック・センターから
望むミシガン湖。さすが五大湖!!
どう見ても海岸に見え、
目を細めても双眼鏡で眺めても
むこう岸を確認することのできない、
延々と続く湖。




a0028990_1354328.jpg街で突如シカゴ出身の女優、
マリリン・モンローのモニュメント!
高さ8メートルもあるドゥドゥッビドゥ。
後方部は見て♥といわんばかりに大胆にスカートがはためいています。
みんなしてスカートの下に行かなくても…
(行ったけど)
ファミリーで行かなくても…
かといっておひとりさまで観察は
もっと微妙だけども…(行ったけど)
そして写真撮影って…
なんだか犯罪のかほり。
面白いが若干躊躇 。
公共の場でのマリリン様は健康的なホットパンツ的なものをお召しになっておりました。
絶対みんな「なーんだ」って思っとる!とスカート下で人々の観察をしニヤリ。
冷えるけんねぇ。(←?)。
by akiha_10 | 2012-01-12 14:15 | Trunk

page t-147       土のかほり、メキシコの彩り 10 (完)

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世界遺産、メキシコシティのテオティワカン。
巨大な宗教都市遺跡です。

その敷地は広く、太陽のピラミッド、月のピラミッド、南北5キロにわたる「死者の大通り」など、
計画的に設計、配置されているのがよくわかります。

ピラミッドの急勾配さにびっくりし、上まで登るにも下るにも終始へっぴり腰。
一番高い太陽のピラミッドは高さ65m、
頂上にある頂点の石?のまわりに人だかりが出来ていたのでなんとなくわらわらと寄ってみた。
どうやらこれを触るとご利益系?
皆我を忘れてクモの糸のごとくおしあいへしあいで直径2cmにも満たない
小さな一点に指をねじりこませる。

なんやしらんけど、ありがたそうだったので参加してみました。
思いあたる人々の顔を走馬灯のようにフラッシュし、
「みんなが幸せでありますように〜」と人差し指に念力。
そしてフラッシュがスローになったあたりで、急にでっかく、そして欲張りに、
「もう、みんな!知らない人もみんな幸せになりますようにっ!そしてわたし!!」
と願いを詰め詰めにしてきた。
佐永子さんも、そのご利益については知らないようで、
誰からともなく、なんとなく、触りはじめたのが広まっただけかも、
なーんもないかも。なーんのききめもなしかも。でもあると思ったら楽しい。
ふふ、そういうのって面白い。
ピラミッドと、合成みたいな写真も撮れたよ。



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最後の晩餐で食べた「ポソレ」というすこし辛みのあるスープ。
野菜や豚肉が入っています。
実はこのポソレの歴史は征服前には人肉が入っていたいう、カニバリズム料理。
神々に人間の心臓を捧げる生贄の儀式の後、残った体の部分をとうもろこしと共に煮て、儀式の参加者たちで食べていたそう。スペインによるメキシコ征服後、先住民にキリスト教を布教しようとやってきた伝道師たちが人肉を禁止したため、人肉に最も味が似ているとされた豚肉が代わりに使われるようになったとか。
え、似ているの??
ちょっと食欲減退しそうですが、そんな歴史のあるポソレのモダンバージョンは、
ハーブももりもり入れておいしい!


翌日食べた「タマル」。
これはコーンをぐたっとさせた生地の中に野菜や肉、または甘いものをいれて蒸したチマキのようなもの。
メキシコ料理で一番気に入ったかも!
コーンはしっとりぽそぽそしていて、ちょっとクスクスに近い。
ズッキーニの花(!)が入ったしょっぱいタマルとベリー系のジャムが入った甘タマルを食しました。
いつも人で溢れていたコーヒーやさんにも最後、寄りました。



メキシコ全体を覆う土っぽさに映える、目の覚めるような鮮やかな植物や装飾や工芸品。
それは旅で感じたメキシコ人の素朴さや質実さの中の、
時折見せる愛らしさや情熱、というバランスにとても似ていると思った。
帰路でNYのネオンを空から眺めたとき、すべての色が混じってしまっているその様は
たった5時間のフライトとはいえ、色彩のコントラストを浮き彫りにさせたのでした。
ありがとう、メキシコ!
by akiha_10 | 2011-11-11 07:16 | Trunk

page t-146       土のかほり、メキシコの彩り 9

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博物館にてその土っぽい、いにしえの探訪を満喫したわれわれは、
じゃあ、メキシコの新しいものってなに?という観点で街に出てみた。
シティで一番繁華街と呼ばれるローマ、コンデッサをひたすらぐるぐると探訪。


昼間は空いていなかったので入れなかった謎のTOKYO POP CLUB(絶対TOKYOと関係ないと思う。)
があったり、「メキシコのDEAN AND DELUCA」と名付けたDELIRIO
(よい素材と厳選食材を美しく、のコンセプトも似ている)を見つけたり。a0028990_7455578.jpga0028990_7461870.jpg
















バスの中がエキシビジョンになっている面白い空間と、犬の護衛を発見したり。
このバスがどうやら立山黒部ダムから来たらしい。どうやって!?


そしてシティで一番おすすめといわれるセントロにある
サロンコロナでタコスをいただく。
漬け込んだ豚肉をぐるぐると焼き、削いだ身がはいったパストール。
これはかなりおいしい!
タコスといっても、中身の種類はたくさんあり、肉でも種類や部位も様々、魚介まで。
「タコス」は寿司、と同様総称で、あのコーンでできた皮、
トルティーヤに巻かれていること自体をタコス、と呼ぶようです。a0028990_750783.jpg
夜はメキシコ在住で建築をやっている佐永子さんのお友達に
看板のないバーに連れて行っていただきました。
秘密めいて妖しくていい。
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足が棒になるほど街をクルーズしましたが、
飲食店は比較的新しいモダンなものから、地元の居酒屋的なものまで数も多くジャンルも幅広いですが、
ただひとつ顕著なことは、びっくりするくらい洋服や雑貨のお店がないこと。
半日歩き回った中で、繁華街と言われる場所で気になるブティックの路面店は
片手で数えるくらいしかない(本当に実用的な衣類店は除いて)。
みんなお洋服や雑貨は少し郊外にある複合施設、モールのような所に行って買うのでは、という推論。



そういえば、ハイファッションの通りも見なかったので
先輩と「欲しい人はきっとアメリカに買いに行く」という推論を立てていたのですが、
今調べてみるとメキシコシティのロデオドライブもありました。
Polanco(ポランコ地区)というところで、観光でまわるスポットからは少し離れているように見えますが
今グーグルマップ上でPresident Masaryk通りをひと通りお散歩してみたらちゃんと
おなじみのブランドが建ち並んでおりました。
ここら辺りはユダヤ系富裕層の人々や企業駐在員が居住している高級地区だとのことです。



メキシコに求めていたのはまさに自然に近い色とりどりの彩色であり、また土っぽさであり、
ぐるぐるとした街と人のカオスでありますから、その期待に存分に応えてくれたのでありますが、
そういった所でふとツルツルとした清潔で新しい都会的な空間に身を置く時間は
「ああ、やっぱりちょっと安心するね」とシティボーイとシティ(になりたがり)ガールの、
エクスプローラーとしての若干の軟弱さを浮き彫りにさせるのでありました。
by akiha_10 | 2011-11-06 08:00 | Trunk

page t-145       土のかほり、メキシコの彩り 8

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メキシコシティの国立人類学博物館へ。
メソアメリカの歴史を存分に楽しめます。
人類学は佐永子さんの専門分野でもありますので、特別解説員つきの贅沢なミュージアムツアー!
まさに彼女が特に専門に研究しているという、
歴史や系図を読み解く、鹿革に書かれている「絵文書」がなかなかヘッポコでかわいい。
歴史的重要文化研究資料にヘッポコとは無礼ですが、
ご研究に尽力されていらっしゃる当のご本人も
「これが当時の一流の絵書きが描いてると思ったら笑っちゃうよね」と
その道の人公認のヘッポコ具合。
その愛らしさも、熱心な研究へと導いた魅力のひとつでもあるよう。

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え、身体付き木?
木がなんやブロッコリーみたいやし。
謎の風船コスチュームをまとった人類たち。
かなり好きかも。





未だメキシコはどこもかしこも掘ればぽこぽこと遺跡がでてくるほど、
メソアメリカの歴史の解析はまさに現在進行形でなされているらしく、
これはなんだったんだろうね?というのがほとんど。
一度ほぼ断定に近く歴史が紐解かれても、それが次なる証拠と研究で大きく覆ることもしばしばあるそう。
その調べ尽くされていないのが、難解なところでもあり、魅力なんだそうです。
そういったことを聞いていると、研究や創作スパンの見地からすると
ひとつの事ですら、なにかを本気で探求するには人ひとりの人生はあまりにも短いと思う。


1790年に発見されたという、
マヤ文明が残した噂のアステカカレンダー(太陽の石)も。写真右下まるいの。
都市伝説的に2012年12月21日(説によっては22-24日)人類滅亡説は耳にしたことはありますが、
滅亡というものを信じるか信じないかはあなた次第だとしても、
このカレンダーからすると、ただ歴史的な区切りであることは確かのようです。
アステカカレンダーは一日365日の太陽暦と260日の太陰暦のふたつの循環史観をもっており
そのふたつが再び同じスタートに戻るのが最小公倍数の1万8980日、
つまり52年目になり、それを一周年として刻まれているようです。
アステカカレンダーからすると、一人の人生、
二周年をむかえられるかどうか、と思うと果敢ないものですなぁ。


さらにアステカカレンダーには5つの太陽の時代が刻まれています。
4つの太陽の時代は既に滅び、現在は5番目の太陽の時代だとされます。

石には2万5640年ぶんの歴史が記録されていて、それを5等分した、5128年が1つの太陽の時代サイクル。現在の五番目の太陽の時代の始まりは紀元前3114年8月11日であり、2012年12月21日が、今サイクル最後の日となっているわけです。
そう考えると、何が起こるか起こらないかは別としても、
果てしない遠い昔から刻み続けた5128年の区切りの終わりにたまたま遭遇するのは、
なんというか、すこし感慨深い気持になりますね。

ちなみに今まで滅びてきた太陽の歴史は
第一の太陽の世界は神の創った巨人が住み、農耕は知らず、洞窟に住んで野生の果物や木の根を食べて暮らしていたが、ジャガーに食われて滅びた。
第二の太陽の世界は人間は嵐のために滅びたが神は風に吹き飛ばされないように人間を四足の猿に変えた。
第三の太陽の世界はすべてのものは火山の溶岩のため滅び、神は人間を鳥に変えて難を避けさせた。
第四の太陽の世界はすべてのものが大洪水で滅び、神は人間を魚に変えて命を助けた。
(この洪水伝説は、聖書の中の「ノアの箱舟」と似ているらしい。)

となっています。
佐永子さんから説明されて、思わず考えてしまいましたが
第五の太陽は「太陽の子供たち(現在の地球上の人類)は、火と飢えと地震によって滅びるだろう」
と刻まれているらしいです。


マヤ文明のカレンダーだけに限らず、
オカルト的なものから事実まで、偶然にも2012年をきっかけとする事柄が他にもあるからか、
歴史的モチーフである数字「2012」は映画にもなりましたが、
なんであれ、個人レベルとしてはだたただ果てしない宇宙空間と天文学的数字から続く線の
たった一点のたまたま現在、宇宙カメラからするとチリサイズとしてですら捉えられない微力さでありながら
思いっきり息ができて、生活を創作でき、考え感じ、人々と交流し笑える
奇跡とこの超ラッキーさに、感動し感謝して、
どこに居ようが、なにをしていようが、
いつ生の光が消灯しようとも「ありがとざんすー!」と
笑って流れ星のように潔く宇宙へと流れていけるように、
精一杯今日を生きようというところに、やっぱり、立ち返るのであります。



博物館を巡回中にやたらと写真を一緒に撮ってください、と子どもたちに言われるので
「あらあら、まさかのメキシコで噂のモテ期?」とふざけていたら、
どうやら博物館に来ている異国人と写真を撮る、というのが社会見学の課題?
だったようで、完全なるぬか喜び。
メキシコの中学女学生(←昭和?)と。メキシコティーンは無邪気でかわいかった!
by akiha_10 | 2011-11-05 06:42 | Trunk

page t-144         土のかほり、メキシコの彩り 7

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セントロのラテンアメリカタワーにのぼって見たメキシコシティの夜景!!
どこに行ったって都会の夜景はわたしをうっとりとさせ、
視界のみならず同時にあらゆることについて俯瞰させます。
窓の灯りひとつひとつに人生があると思うと、その数えきれないほどの息遣いに圧倒させられ
ドラーマドラーマドラーマ!と呟いてしまうのでした。



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シティではタクシーに乗るな、とのアドバイスだったので
(タクシーが危ない、って、、、ああ、モロッコで乗った時に危険を感じたあれか!)
地下鉄によく乗りましたがとても便利です。
LEGO風の嘘のようなオレンジの立方体が連なった地下鉄は若干姿がへっぽこい。

街でよく見たチュロスの屋台。
よく共に行動していた先輩は、はじめこそ「この子ずっと食べてるなあ」
と不思議に思ったらしいのですが、血糖値が足りなくなった時のわたしの
張り付いたどんより顔とだんまりフリーズ具合があまりにも分かりやすいらしく、
ことあるごとに「足りてる?」とブラッドシュガーレベル(英語でも直訳のまま!)を気にしてくださり、
そんな中チュロスはとても実用的でお役立ちアイテムだったのです。
チュロス専門店にも行きましたが、ショコラータにチュロスを浸けて食べるのは
スペインでもおなじみのスイーツですね。
揚げ砂糖菓子にそのうえチョコレート、はげしい!だのに食べられちゃうんだな〜。



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賑わう週末の夜、ごはんはもちろんメキシカンで。
印象的だったのはウチワサボテンのサラダ。
文字通り、うちわの形をしたサボテン(後日、そのものを発見)で、
めかぶのような、ネバコリっとした食感で、とても好きだった。
女性はこういうの好きだよね、と佐永子さんと話したが、
例えば女性ってお菓子とか栗、芋、かぼちゃ、豆とか好きだよね、っていう
この嗜好の性差は一体なんだろうか。
ネバコリもきっと男性より女性のほうが好きだよね?
なんだろう、やっぱりブラッドシュガーレベルによるものとか、
食物への好奇心の強さだとか、健康に良さそうなものを潜在的に欲するとか、
色々あるのかなぁ。
一番のお気に入りはタマリンドのマルガリータ。
タマリンドは豆の一種らしいのですが、味は梅っぽいです。
無印のねり梅の味に似ている。甘ずっぱ大使的に大ヒットのタマリンド!
by akiha_10 | 2011-10-21 03:31 | Trunk