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ニューヨークジャーナル 136

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目の前を通る度に内装が気になって、ずっと行きたいと思っていたソーホーにある「Antique Garage」。
クリスマスも近く、また一段とデコレーションが可愛くなっていた!

NYの"先輩"とソーホー付近で飲もうという時にリクエストをして、ついに行くことができた。ダウンタウンの主、先輩はさすがにこの界隈には詳しく、彼によると、もとはこのお店はアンティーク家具屋だったのだそう。その名残でレストランとなった今もアンティークの家具や照明が美しく、あたたかく店を演出している。


生演奏もしている。
実はこのお店の前に、友人のジャズピアニスト、かよさんが弾いているレストランに寄った。彼女から「今からどこに行くの?」と聞かれ、答えたこのレストランに、彼女の友達のミュージシャンがたまたま今日弾いているということだった。かよさんは演奏をする勤務地のレストランに行く途中の道端でばったりその友達に会って、「今日僕はAntique Garageで弾いてるから遊びにおいでよ」と言われたばかりだったという。「こんな偶然ってあるんだね!」とかよさんも一緒に「Antique Garage」で一杯飲むことになった。NYって本当にせまい。

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先輩が誕生日を覚えていてくれて、「Paris versus New York」のイラスト本をくださった!これにはちょっと驚きのばっちりなチョイス!というのも、このイラストを使って音楽とミックスした映像が好きで、つい最近元ルームメイトのパリジェンヌ、カミールにもURLを送って「わかるわかる!」と笑って話をしたところだった。


パリとNYという二大都市の対比がキュートに可笑しく描かれていてセンスがいい。Vahram Muratyanさんのイラストのタッチも素敵だが、目のつけどころがいい。マカロンvsカップケーキ、シャンパングラスvsプラスティックカップ、下を見下ろすパリジャン(油断していると色々な汚いものを踏むからだと思う)vs摩天楼を見上げるニューヨーカー、ルーヴルのピラミッドvsアップル社のキューブ、ゴダールvsウッディ。クロワさんとベーグルさんもいつか仲間入り希望。チップも笑える。チップの制度があるパリ(ヨーロッパ)では、その額といえば合計の端数だったり、気持の数ユーロというお気持ち程度であることに対し、NYでは有無も言わさず総計の20%置いて行くのが、ほぼ決まりである。この感覚が日常として刷り込まれたニューヨーカーやアメリカ人が「世界のホテルサイトが選ぶ「最もチップの気前がいい」の項目で圧倒的首位になるというのも納得。ちなみに、同じ調査で「宿泊後の部屋の綺麗さ」の項目の一位はジャパンだった。それも納得。







NYで「フグ」が食べられるお店があるとのことで、友人が誘ってくださいました。その名もずばり「日本」。ああ、この空間よく知ってるよ、というNYとは思えない安心感に包まれる。そして、下関直送のふぐ!!ひれ酒!まさかひれ酒がNYで飲めるとは!!にっぽん最高。わたしは多くの時間を下関に近い北九州で過ごしたので、冬になる今の時期、特に年末年始などの特別の日は、物心がついた時からフグが食卓にあがっているとういう、今考えるととても生意気で贅沢な経験をさせてもらいました。門司港市場で買って来た、発泡スチロールに並んだカジュアルな装いをしたフグのお刺身はなにより「ああ、冬が来たなぁ」と思わせるアイテムでした。

a0028990_16175855.jpg「おいしいもいしい!!」と刺身や唐揚げに続き、てっちり、〆の雑炊と楽しませていただいたのですが、次のステップに行く要所要所で、「いかがですかぁ〜」と料理長が声を掛けににやってくる。「おいしですね」から始まり、「NYに何年いらっしゃるのか(40年在住なのだそう!)」なんて定番のトークに続き、「さて、僕は何人兄弟がいるでしょう?」と尋ねてもいないのによくお話してくれるもんだから、フグコースが終わるころには料理長の半生にやたら詳しくなりそうだった。デザートの頃にはお客さんも少なくなり、料理長ものんびりと私たちの席の近くにポジショニング。よーく喋る人やなぁ、と会話を楽しんでいた。
そして名前を聞かれて「瓜生」と答えると、「あら、福岡の人でしょ?」と料理長。瓜生は福岡に多い姓なんですね。で、料理長も(やっぱり)福岡のご出身ということで盛り上ったのですが、しかも、飯塚の嘉穂がご出身という、まさにわたしの祖父母が今現在も居る、母の田舎だったのだ。それには二人で驚いて「麻生スーパー」や「山田高校」という、わたしはよく知らないが、母周りで耳にする地元キーワードを挙げてはNYのミッドタウンでクスクスと笑ってしまった。なんだ、このエンドレストークと非常に親近感のあるこの喋りは、祖母そのもの。飯塚独特の話し方なのかなぁ。


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チーム福岡、柴田料理長と記念写真。40年もいらっしゃるってすごいなー!「じゃあね、瓜生さん、また来ないかんよ」と最後は親戚?のようなお見送りをしていただいて、すっかり胃も心もあたたまり田舎モードに。




レストランの外に出て見上げた狭い空と飛び込んでくる早口の英語は、数分前とまるで一貫性がなく、どこでもドアくらいを開けたかのように唐突だったのだが、デリカシーのないタクシーのクラクションをきっかけに「ああ、そうでした」と脳内にNYが雪崩込んで来たのであった。今日も美味しいものに感謝、ごちそうさまです。
by akiha_10 | 2012-12-16 16:40 | NY Journal

ニューヨークジャーナル 135

NYで過ごしたはじめての誕生日。

かねてからよく耳にしていた日本食レストラン「Morimoto」にアメリカ人の友人達が連れて行ってくれました。NYのデザイナーやフォトグラファーなどクリエイティブ関係の片仮名職業(英語となっては全部カタカナか!)の方から支持されているという印象があります。このモダンアーティスティックな建築物は安藤忠雄氏のデザイン。プロダクトデザイナー ロス・ラブグローブ(Ross Lovegrove)氏が手掛けたという店内の椅子や17,400本ものTyNantのボトルにLEDを使って作られた"光の間仕切り"も一見の価値あり。確かに入った瞬間に「お粧しして来てよかった」という気持をくすぐられる空間でした。「ここはamazingだから!」とニューヨーカーの心をぐっとわしづかみにしているようです。

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豪勢にもTasting menuという、「シェフのおかませコース」を楽しませていただきました。美味しさよりも面白さが先立つ、もはや料理がオシャレ過ぎて味が迷宮入りするという新しい体験をさせていただきました。スターターに運ばれて来た「まぐろパレット」は、ねぎトロのように刻まれたまぐろに思い思いにトッピングをまぜて、もんじゃ焼きで使うミニコテ(はがし?)を使って食べます。ただただ、ざんしん。トッピングは、わさび、マヨ、ごはんですよノリペースト、アボカド、お茶漬けに入っているポンポン、と一体この店はファンシーなのか庶民派なのかわたしを惑わせる。

まぐろカルパッチョピザ。ほとばしるクリエイティヴィティ。薄いピザ生地にまぐろマリネとぺパロニ、カイワレ、パクチーがのっている、後からほんのりタバスコ風味。是非とも彦摩呂さんにコメントをふってみたくなる、奇想天外味。


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なんといっても真骨頂はこの店のスペシャリティ「カキのフォアグラ、うに乗せ、照り焼きソースがけ」。





もう、どうしたらいいんだー!!




侘び寂び皆無に豪華食材を全部のせちゃえ!という大胆さはさすがアメリカ。
「一度に口にふくんでくださいね」というサーバーの助言のもと「ほんとに?ほんとに?」とカキの殻を持っては何度もためらったが、えいやっ!とミラクルワールドに飛び込んでみる。


うーんうーん。気持をどこに持って行っていいかわからないよぅ。それぞれが「おまえとは交じりたくない」と言っとるよぅ。口の中で牡蠣は牡蠣を主張するし、ウニはウニたるプライドを断固手放さないし、フォアグラはといえばジューシーな脂をもって繊細な魚介たちを征服しようと躍起だ。なんにしたって始めから余韻まで一番のインパクトは上にかかったTERIYAKIソースだったという事実。


この後も「季節野菜バーニャカウダ西京味噌アレンジ」や「オリエンタル刺身」など、次の皿が待ち遠しくなる不思議体験が続いた。確かに、amazingである。こんなの食べたこともないし、とにかく楽しませてくれる!食後に「おもしろかったー」という感想がまず出てくるとは新鮮ではないか。確実に、アメリカ人むけの味のような気もするが。友人によるとLAにink.という話題のレストランがあって、そのコンセプトは「見た目と、味や触感が全く違う」というものらしい。つまり、お刺身の上に乗ったぷるぷるしたジュレが、フォークで触れた瞬間、実は固く、口に入れたらコンソメ味ではなくワサビを固めたものだった、というようなこと。その上おいしいらしい。オーガニック無着色時代と逆行してどれだけ化学を駆使するのでしょうか。アートフード、エンターテイメントフード、ということでしょうか。一体どこにいくんだ、アメリカの飲食業会。こんな面白そうな店、これは行くしかない。

友人達よ、たのしい経験をありがとう!!





a0028990_74465.jpgさて。NYでは自分で「誕生日パーティー」を開くことが主流です。気合いをいれた方だと一ヶ月前から計画し出欠確認をするという力のいれよう。そして充実ニューヨーカーたちの週末はというと2,3件のバースデーパーティーをはしごする、なんていうのもよく聞く話。NYには「人気者のわたし、充実したわたし」というパフォーマンス任務を背負っている(特に)女性が多く、そしてそれを自然にこなせるだけのヴァイタリティにわたしはいつも圧倒させられている。




どちらかといえばわたしは親しい仲間とひっそりと食事をするほうが性に合っているので、パーティーについてはまったく考えていなかった。ところが、仲良しのイーシスが全く同じ誕生日ということもあって、イーシスが開くパーティーに途中で交じって合同で祝おうという話に。

というのも急遽開催日二日前に決まったこと。25名くらいの友達を招待したところ10名くらいの「行く、行くかも!」という反応を頂く。ディナーの約束はしていたのでわたしは11時半からイーシスのパーティーに交じる旨を、事前に連絡。

しかし!ディナーの途中でイーシスから、早い時間にも関わらず、そのバーに彼女すら入れないとの連絡が。誕生日会は、ドレスコードもなく誰でもすんなり入れるようなスポーツバーのような場所でやるか、場所を貸し切りの勢いでおさえておくか、というのが確実なようだが、彼女はお洒落なスピークイージーバー(禁酒法時代のもぐり酒場、日本で言う「隠れ家」のようなニュアンスで使われている)をパーティー会場に指定していた。


バウンサー(ドアでIDチェックをする迫力のある人)が年齢IDチェックだけでなく、身なりまでチェック(イケていればOK)する類のところ。週末いくつも開催されているパーティーの中で、いかに魅力的な場所や催しを企画するかということは、予定でいっぱいのニューヨーカーに来場してもらうにも大事なことなので、そのセンスはよかったのだが。


彼女達がドレスコードでひっかかったというより、人数的に収容もできないばかりか、そうした大きなパーティーはお断りだったよう。事前に貸し切りにしていれば確実だったのだろうが、彼女の仲間達もそこで立ち往生となった。

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わたしはというと、場所が変わるということの旨イーシスから連絡が入り、斬新なディナー中も実は気が気じゃなかった。自分でパーティーに呼んでおいて、その場に本人がいないってない!とまったくもって落ち着かない。普段熱心に携帯を見るタイプではないが、この時ばかりは「とりあえずそこには行かないでくださいね~」と焦って友人たちとコンタクトを取ったのだった。



そんな焦燥に駆られたわたしを見るなりアメリカ人の友人達は「大丈夫だって、みんな場所も時間も変わるのなんて慣れてるから!」となだめる。実際、NYで指定された時間にはじまるパーティーなどほとんどない。着いたと思ったら急遽場所の変更なんていつものことだ。木枯らし吹く秋空の下、きっちりと時間通り指定のクラブに着いて、外で1時間待った時には「だいたい予定の1時間後以降がNY時間なのね」と学んだわたしだった。遅れてちょうどいい。パーティーもクラビングの延長で、わたしの予定も未定だから、あなたの予定も未定でOK、というお互いにスーパーフレックスという共通認識を持っている。そういえば学生時代に英語の先生が「アメリカではホームパーティーに呼ばれた時、指定の時間のちょうどや前に行くのは失礼なので、遅れるくらいがいいですよ」と言っていたのが今でも印象に残っている。郷に入れば郷に従え、日本ではちょっと注意しないと友人を失いそうね。



自分がおおいに振り回されるぶんにはむしろ楽しいくらいだが、自分がそうするのは向かなかった。声をかけた友人の中には日本人の友達もいたので「パーティーボーイ、パーティーガールはいいけどさ、日本人の友達の中には11時半といったらきっかりその場所に来る人がいるんだよー!きちっとしてるんだよー」と実感する感覚のギャップ。


結果としては「来れたら来てね」という淡いお誘いの仕方をしていたので、さして問題にもならず。準備万端に「あきはの誕生日!」と胸を膨らませて待ってくれる人もいなくて逆によかった。あれ、誰も気にしていなかった、たいして友人もいなかった、というなんだか自意識過剰のような結果に?あれー?



中途半端な計画はやめる、やるなら徹底的にやる、やらないならやらない、と学び多きバースデーに感謝!




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今年齢も引き続きいつも笑顔で切り拓きます!果敢に飛び込んで、あらたな冒険へ。周りの方々の支えやアドバイスのおかげで今のわたしができています。。日々健やかな自身の心身と、未だ恋をさせてくれるNYと、見守ってくれているあなたへ。いつもありがとうございます。
わたしの人生のモットーを心に刻もう。
Eating Kissing Singing Laughing♥
by akiha_10 | 2012-12-09 08:42 | NY Journal

ニューヨークジャーナル 134

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名だたるミュージシャンの音楽史をつくってきた伝説的なNYの録音スタジオThe Hit Factory(2005年閉)、そのオーナーの息子さんが創ったダウンタウンにあるGermanoStudioをご縁があって見学させていただきました。これが自身のレコーディングだったらかっこいいのだけど!ないプラグインがない、といわれているほどの完全装備、音の鳴り方もダイナミック、しばし音の鑑賞会となりました。そしてリュクスな空間、もちろん使用するにはトップクラスのフィーがかかるらしい。ロビーにはマドンナやビヨンセ、ジャスティン・ビーバー、アデルなどメインストリームスターたちの、ここで録音やミックスされたレコードたちがずらりと飾ってありました。きっとそんなスターたちも一度は座ったのではないかと思われる、スタジオ御用達ハーマンミラー社のアーロンチェアに座ってスターの温度感をたしかめておきました。むしろ秀吉にかわって次に座る方のために明希葉が温めておきました。スタジオはやはりテンションがあがります。落ち着きます、というにはとてもずうずうしいけども、このような、ラボラトリーのような空間はとてもわくわくします!





a0028990_539419.jpgNYはいわずもがなアーティストだらけなのですが、今大変お世話になっている音楽友達といえばこのお二方。紹介の紹介、のように針に糸を通すような感覚でNYにはおもしろい出会いがあるのですが、いまとても仲良しなのが、NYにはもう4年以上になるという音楽家で作家のゆりちゃん。日本で「ナナムジカ」さんとして活躍していらっしゃいました。日本にいる時にお名前をお聞きしたことがあったので不思議な感じ。とても親切にNY生活のことなどいろいろ教えてくれ、仲良くしていただいており、彼女のことを本当に頼りにしています!そして、アメリカで大活躍の音楽家のケンジさん、名付けてケン爺。ケン「爺」なのは長老のように、なんでも知っているからです。音楽だけでなく、あらゆる業種に精通しているという謎の人物。NYにいる日本人は知らない人がいないんじゃないかというほどネットワークが広く「歩くウィキペディア」と呼ばれています。分からないことがあったら、「よし。爺に聞こうかなっ」という調子。爺はボストンの名門音大卒業後いつの間にかNYで仕事をしていた、というほどNYに根付いてご活躍の方で、エミー賞をとったアメリカンドラマの劇版を書いたりと、実は大物なのですが、あまりその凄さを押し出さないところがまた爺。で、3人で音楽の話で弾むかと思いきや、「ミミズクについている耳は実は耳ではない」という話でいつの間にか大討論をしています。事実、あの耳っぽいのは飾りらしく耳の機能はないらしい。しょっく!!本当の耳は顔の横後ろくらいの羽毛に隠れていて、しかも左右で耳の位置の高さが違うとかなんとか!もちろんソースは爺ペディア。(ジイペディア)。



ちなみに。この写真の、ゆりちゃんの右後ろに映っている、パン?をぱくりと食べようとしている白髪の男性。わたしの席から始終よく見えたお方で「なんか、見た事があるなぁ。」とずっと気になっていました。そして目があってしまうなり、彼の「あ、気付かれちゃった?」というセレブリティ独特の反応をわたしは確認。帰り際「あの人絶対役者さんだと思うんだけど何に出てるんだっけなー」と話すと「ただの白人やと思うで」と翁。いーや、いーや、知ってる、この人!と思ってずっと頭の中にあったのだけど、先日友人が見ていたgossip girlを横目で眺めていて一致した!役者さんのWallace Shawnだ!味のある、または際どい役柄でよく映画でも見る。すっきり!Xo!
by akiha_10 | 2012-12-05 08:13 | NY Journal

ニューヨークジャーナル 133

道を歩いていて気になったお店はメモ。
なかなかの嗅覚で美しい空間、おいしさ発見続出!

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おいしいパン・オ・ショコラ見つけた!
Brasserie Pushkinはロシア料理のお店なのですが、アートのようなペストリーやケーキが並ぶ手前のケースに釘付け!。NYではブランチ、ランチメニュー(セットやプリフィクス)を用意しているレストランもありますが、昼夜同じメニューの場所も多く、ランチ時でもアラカルトから選ぶ機会がよくあります。周りを観察していると、特にランチはサラダやスープのアペタイザー(前菜)は飛ばし(または一緒に来た方とシェア)まあまあの量が期待できるアントレ(アメリカではメインのこと。フランス語では「前菜」なので、なんとも紛らわしいよねぇ)をいきなり頼むことが多い。アントレは、しっかりとした肉や魚料理や、バーガーなどのラインナップ。

どうしてもパティスリーコーナーのパンオショコラが気になってパンオショコラとビーフストロガヌフをオーダーしたところ、「ではアペタイザーにパンオショコラ、メインにビーフストロガヌフでよいでしょうか?」とロシア語なまりの英語でウェイターさんが確認、ちょっと苦笑い。前菜ってほどでもないんだけどね、パンオショコラ…。サイドにちょいってある脇役的な謙虚さを期待していたのだが。NYでは提供するお料理の順番を確認するレストランも多いです。順番の哲学があるのかなぁ。

そして運ばれてきた’前菜’パンオショコラ。小さなお皿にパンどーん。ウェイターさんにセッティングされた、皿を挟んでナイフとフォーク…。パンオショコラってこんなに偉そうな食べ物だったけかな。とにやにやしながら手でパクっといかせていただきました。’前菜’の高貴なパンオショコラの皿がさげれる時、「いかがでしたか?」と聞かれたので何様発言「本場パリで食べたようにおいしゅうございましたわよ、おほほほ」と芝居めかして言ってみたところ「そのとおり!パティシエがパリジャンなんだよ!」と誇らしそうに教えてくださったとさ。

……ロシアはどこいった?
店舗は本店モスコ、パリ、NYらしいです。洋菓子に関してはなぜか「パリ」のようです。




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もうひとつ、散歩の途中、ここは絶対行ってみたい!と思っていた素敵空間。One If By Land Two If By Sea。人におすすめする度に正式名称がわからないお店。ウエストヴィレッジという都会にありながら、郊外の邸宅に来たかのような気分。上品なお庭があり、さんさんと陽が降り注いでいます。気品ある小説にでもでてきそうな空間で、わたしは「コネチカットのアンクルピーターの家」(架空)と名付けました。ここはジャズバーでもあり、夜はシネマチックな雰囲気。あとから聞いた話によると実はここ、NYではプロポーズの名所のひとつ、またヴァレンタインデーには予約でいっぱいという、まったく隠れ家的でもなかったオフィシャルにロマンチックな場所なんだそうです。連れていった女友達からは「明希葉は女にモテるレストランリストをいつも持っている」と喜んでいいのかよくわからないコメント。きっとわたしは女性好みの場所が好きでミーハーで、そして誰かさまのお誘いを待つ前に行っちゃう男前さは残念というべきかなぁ。


あくなき好奇心は続く!
by akiha_10 | 2012-11-22 04:29 | NY Journal

ニューヨークジャーナル 132

ついにこの季節、アイススケートリンクが敷かれる季節です。
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このタイミングになるとホリディシーズン到来。
まずはアメリカ中が楽しみにしているサンクスギヴィング(感謝祭)。
アメリカ人に聞いたところ、サンクスギヴィングは気楽で楽しい、同じホリデーでもクリスマスは若干のストレスを感じるものなのだそうです。サンクスギヴィングもクリスマスも基本的に家族行事なので、家族で集うのが一般的なようですがクリスマスとなると家族、または恋人と交換するプレゼントを考えなくてはならい。また宗教色が強いため特にNYに多いユダヤ人との間に微妙に気まずい空気が流れる、と様々な方面に気を配ることが必要とされるため、単純でハッピーなサンクスギヴィングの人気が高いとのこと。ん?感謝祭も宗教行事では?と思うところ、宗教色はほとんど弱まっており、今は食べ物に感謝、家族に感謝、とほくほくとした家族や仲間同士で過ごす連休大イベントになっているようです。


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去年も同じ時期郊外から訪れて、今年もNYに遊びにやってきた、ちいさいお友達(友人の親戚)マーク。昨年はお話をするというよりキャンディショップに行ったり怪獣おもちゃで遊んだり、という文字通り「遊ぶ」お友達だったのがたったの一年で青年に!ちゃんとお話ができるようになっている!昨年同様「キャンディ行こっか?」と提案すると「トップオブザロック(ロックフェラーセンターの展望台)に登りたい」といつのまにロマンチック男に?ノーモアキッズ?いやいや、単純に夜景が見たかったのでしょうが、「花より団子」の自分の子ども時代(今もだったりして…)から考えるとキャンディから夜景、は飛躍的成長!と子どもの一年の成長ぶり、著しい変化に感動。一年という期間のポテンシャルに驚くと同時に自身を振り返り、この青年ほどの成長があっただろうか、一年酸化しただけじゃなければいいなぁ、となんだかドキドキするのでした。a0028990_20391647.jpg去年と今年のマーク。












日本食で楽しいところに行こう!と焼肉「牛角」へ導く。a0028990_20302539.jpg
「牛角」NY店あります。とても人気です。もともとアメリカ人が好きな肉ですものね、大半が地元客です。
そういえば、wagyu(和牛)という言葉はNYにおいてはかなり市民権を得ています。アメリカでは、これまではゴムのようなニクニクしいものが「おいしい肉」とされていて、脂肪のある柔らかいお肉はあまり浸透しなかったようですがここ数年でwagyuは大人気に。ただ、もちろんwagyu=和牛、和の肉、という言葉の成り立ちまでは知らないのでwagyuという柔らかめの肉、または部位と思っているアメリカ人がほとんど。日本(和)の肉だと説明すると皆驚きます。そしてなぜ日本が和なのか、と質問されるとおや?となり、一瞬よぎった漢委奴国王を一蹴、刻一刻とこんがりとしていく育成中の肉を焼きながら、「long storyだよ」とぼやかす流れで。改めて聞かれないと、「それはそういうもんなんだよ」と思っている日本語が多過ぎて発見の毎日です。牛角キャンペーンで日本への旅行券があたるということでエントリー!マークは人生初のハラミや牛タンに舌鼓、デザートは炭火でつくるs'mores(マシュマロを焼いて溶かしてクッキーと板チョコで挟む、アメリカBBQ定番のおやつ)を楽しむ。




wagyu同様何故かNYで肉の種類としてKobe(神戸)も浸透しています。神戸牛のことなのですが、ブランド牛の中でもなぜ神戸牛が市民権を勝ち取ったのかは謎。きっと積極的なアメリカプロモーションがあったのでしょう。ちなみにこれも、日本に旅行した方ならまだしも、ほとんどの方がKobeが日本の都市の名前だとは知らず、Kobeという肉の部位かなんかだと思っています、ちなみにアメリカ人はコービーと発音しています。kobeは日本にある地名のひとつで、wagyuというカテゴリーの中にkobe beefはあるんだよ、と説明すると予想以上の「ほほう!」ポイントゲットだぜ。

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それから、日本人があまり知らないけれどもアメリカで知られている日本料理としてHIBACHIがあります。「やっぱりAkihaは日本でHIBACHIとかによく行くの?」と何人かのアメリカ人に聞かれて謎でした。火鉢?というと七輪のようなもので、ついサンマを思い浮かべますが、HIBACHIとは日本でいう鉄板焼きレストランのことらしいのです。おなじみの、大きな鉄板を目の前に、職人が巧みなトークとともに見事に料理をさばく、というエンターテイメントスタイル込みでアメリカでも人気らしいのです。なぜHIBACHIかは謎ですが、アメリカではバーベキューグリルのような製品そのものをHIBACHIという名前で売っていることもあります。おもしろいねぇ。



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日本食といえば、今年春オープンした大戸屋も。ただ、学生やサク飯ビジネスマンやOLの味方「気軽な大戸屋」ではなく、なんだか洗練おしゃれOOTOYA!ダウンタウンにあるラーメン一風堂もそうですが、NY進出となると気合いでしょうか、お洒落空間となって現われます。価格帯も質もリュクスに。大戸屋は美味しいのですが何を食べてもチップ込みで20$近くなるので、もはや定食にしては高級。一風堂もチップをいれるとラーメン一杯15$近くなるのでやっぱり高級。それでも恋しくて食べることもありますが、いつも人気。ここはNY、美味しくてちょっと雰囲気がよくて、となるとどれだけでも出す人はたくさんいるということですね。a0028990_20353229.jpg










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ウエストヴィレッジにあるもつ鍋やさんの博多トントンもなかなかよかった。アメリカ人にはほとんど理解できない「モツ」を食べるとう大胆行動もその美味しさで少しは伝わったようです。豚足にしろ、ホルモンにしろ、ウェイターさんの説明を聞くにつれアメリカンの友人の顔がまるでスプラッター映画を観ているように歪んでいく様をおかしく見届けた。基本、野蛮にうつったらしい地元Fukuoka。ラーメンにしろ、もつ鍋にしろ、NYで会う日本人の方にしろ、福岡はじめ九州出身の方も多く、九州人のミーハーで野性的な傾向はいなめない。祭の血がどうも騒いでしまうらしい。
by akiha_10 | 2012-11-15 21:16 | NY Journal

ニューヨークジャーナル 131

リュクス雑誌「WORTH」イベントの続き。

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さて女性のみなさん!(男性もかな?)妄想の時間ですよ〜!
あまりにケタはずれな、販売中(期間シェアも可)の
豪華客船Ohana号を今日は張り切って紹介したいと思います!

Ohana号広報の瓜生です!(って誰やねん。)



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こういった船でも充分素敵なのに、
今回の一押しはこちら!どーん!

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地下に4ベッドルーム(すべてのお部屋にバスタブトイレ付き)に
一階に20畳ほどのリビングルームとダイニングルームとキッチン、デッキダイニング、
二階にマスターベッドルームに書斎、
三階にルーフトップバーとジャクジー、というまことにふざけたお船でございます!


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店並みのキッチン!



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マスターベッドルーム(主寝室)のこのリュクス感といったら!
わたしは小さい頃から家の間取り図を見るのが大好きで、大量に広告が投函される土日の朝が楽しみでした。「うんとうんと、ここはわたしの部屋で、ここがお姉ちゃんの部屋で…」と妄想に没頭することが趣味といってもいいほど好きでした。誰にも邪魔されない夢の時間。それが恋人バージョンになったのが「Suggest game」という曲なのですが、これは16歳の時に書いた恋人との同棲妄想の歌ですね。そしてアラサーとなった今、豪華客船で妄想?だいぶ可愛くない!全然かわいくない!いっきにギラギラするねぇ。でも、家族や友人、お世話になっている気心の知れた楽しい仲間をもしお招きできたらどんなに素敵だろう!(主催じゃなくてもいいや、お招き頂くでも充分。)なーんてモクモクするわたし、痛々しくすらあるこの妄想癖。でもこの数ヶ月後、実際に思わぬ方面からクルーズにお招きいただいた事を考えると、妄想力って捨てたもんじゃないね。いや、結構すごいかもよ!


ルーフトップのバーへご案内しましょう!
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じゃーん。
もちろんクルーズする時はその箱だけ買う(借りる)のではなく船長、シェフ、メイド、バーテンダー、ウェイターと最低でも10人ほどは雇わないといけないようです。実際に何ヶ月かクルーズする際の稼動資金を計算されている方がいらしゃって、許可をいただいてメモをパチリ。借りるだけでも一ヶ月で何千万という資金だそうです。「そんなに悪くない数字だ」とご紳士、ぬぬ、一体どんなわるいものを売っていらっしゃるんですか?なーんて。



そんな贅を尽くすならば世界に目をむけて寄付を!と思うところ、特にアメリカではこの規模のクルーズをされる方はほぼ間違いなく、慈善団体や公共施設に何千万、億単位で寄付をされています。日本以上に格差社会が問題とされていますが、富裕層の寄付によって、普段の生活で例えば図書館だったりコンサートホール、美術館の設立、またNYでいうと、アートやミュージックイベントの多くが寄付で成り立ち、誰でも平等に文化芸術に触れられる機会の無料提供などというところで恩恵を受けているのも事実です。

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アメリカの寄付の成熟度はちょっと目を見張るものがあります。この富裕層イベントではもちろん高級グッズや高級旅行の販売もされているのですが、ボランティア団体や医療団体による説明ブースが設けられていて、つまり寄付をする場の宣伝もされていたのです。そして多くの人が時計や船の説明を聞くのと同じ関心の高さでお話を聴いていたのも印象的でした。NYが特にそうなのかもしれませんが、チャリティやボランティアという言葉を聞かない日はないほど、宗教観を越えて「「公的利益や幸福=自分の幸福」という概念が年々浸透しつつあるような気がします。この良いサイクルが本当に上手く循環していけば、どれだけ人がふわっと優しい気持で過ごせる社会ができるかと、これまた妄想するのです。わたしは今のところ、できるだけ日々にこやかでいること、人に優しくいること(ムキーっとなってうまく出来ない時もちろんあって日々修業です)という、自分ができることでよい循環の一部になれたら、と練習しています。

操縦室に潜入!夢があるね〜!!大興奮。もちろん座る。
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妄想海路、おもかじいっぱーい!
完全にテンション高めで調子に乗っていますね。
おほほほほ。







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陽が落ちてイベントも終了。
波止場はとても絵になります。


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老若男女、そこに音楽がある限り踊り出してしまうアメリカ人、こんなチャーミングさはわたしが思うアメリカ人の好きなところのひとつです。



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この日撮影した写真が雑誌に掲載されました。友達もわたしも社内用だと思っていたのでお互いびっくりしたのですが、上手に編集して使ってくださっておりました…いろんな世界を拝見させて頂いたぶん、少しでもお役にたてて嬉しかったです!夏の夜の夢の思い出の1ぺージ。
by akiha_10 | 2012-11-11 06:53 | NY Journal

ニューヨークジャーナル 130

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こんにちわ!先週は自宅も停電、お湯なし、インターネットなしのイレギュラーな一週間でした。やっとマンハッタンはインフラが整い、通常モードになりつつあります。




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しばらくは地下鉄も復旧しなかったので大量の臨時バスで対応、当然どこも長蛇の列。全線バスが無料。バスや地下鉄を運営しているMTAは創業以来最も深刻な被害、と発表し当ハリケーンでのNY市被害総額は500億円にものぼるのだそうです。

友人宅に避難していたため、週末停電中のダウンタウンにお洋服を取りに帰ったのですが、そこには見た事のない風景がひろがっていました。当たり前ですが信号も点かないので交差点のたびに人が交通整理。ここ数日でとても寒くなってきましたので通る度にThanks!と声をかけずにはいられません。


普段は歩くのも大変なほど賑やかなお祭り通りも静まり返ってゴーストタウン、店はほぼすべて閉まっているのでがらんとした貴重な風景。2日まるまる家待機でまともに身体を動かしていないこともあって、ヨガスタジオがけなげに営業していた事は嬉しかった!電気はないのでキャンドルヨガ。同スタジオの通常夜に開催されている「キャンドルナイトヨガ」にも参加したことはありましたが、本当の意味で電気というものが街から消えた本当の暗さや静けさは再発見でした。


通常「静か」と思っている静さかには、実は冷蔵庫や冷暖房のもーんという低温や遠くから伝ってくる地下鉄や車の音、なにかしら稼動している音が存在している。静寂とは、そこに「静けさ」が有るように感じるほど無音。うつくしい時間でした。自分の息づかいが一番近くなるような静寂はレコーディングのボーカルブースやノイズキャンセルのイヤホン、水中や砂漠で体感する以外なかなか味わえない。


ヨガスタジオを出る頃、まさにちょうどその時、3、4日ぶりに街に電気が戻る瞬間に立ち会ったのです。どこも灯りをオンにしたまま突然停電になったので、電気が戻るタイミングで、ぱっぱっぱっと順に建物に光が点くという、まるでショーのような瞬間!人は少ないとはいえ、どこからともなく「ぅいえーい!!」「やっほー!!」と湧き上がる声。路上では通りすがりの人と笑顔でハイタッチをし、窓からは人々がタオルを振って歓喜。携帯電話の電波もダウンタウンは止まっていたので、人々は携帯を取り出すなり同時にピコン!と立った電波じるしに「Wow!」と声が重なってくすりと笑い合う。まるではじめて火をおこす事ができたような、水路が通ったような、一日かけて一生懸命つくった砂山のトンネルを掘る過程で山の真ん中で友達と指が触れ合った時のような、この歓びは一体なんだ!底冷えして曇天だった街に灯がともるだけでこんなにも感動的だなんて!そしてその瞬間を共有する人々の美しい笑顔!涙がでるほど感動的でした。そして同時に、いかに通常の生活で、こうした基本的なことの喜びが分かち合いにくくなっているかということにも気付きます。

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インフラが整わなかった先週は人々が皆で助け合い、SNSなどを通じて「シャワーがなければ我が家でどうぞ」とほとんど被害のなかったアップタウンの方が家を開放したり、ボランティア団体による無料食料提供があったり、他の州から発電するためのトラックが駆けつけたり、たくさんのやさしさに遭遇しました。



そういえば、争いはモノが少ないところより、充分に足りているところ、過剰にあるところに起きやすいのだそうです。それは生物学的にも言われているそうで、例えば昆虫や鳥の世界でも、複数いる中に僅かなエサを与えるとその小さなエサをほとんどの場合、いたわりあって分け合う傾向にあるらしいのです。

次に、まったく同じグループで有り余るほどのエサを与えてみると、まるで性格が変わったかのように、すでにお腹いっぱいであるにも関わらず、自分はより多くより多くと奪い合い、熾烈な争いが起きて攻撃しあうのだそうです。

今回の「足りない状況」で人々は「分け合って、気配りあって」という優しさと感謝に意識が働き、そこに豊かさがありました。街全体がやさしかった。ヨガの帰り道、ひょっとしてこの世に存在できるパワーはいつも一定で、そのパワーを二種類、「物理的なモノのパワー」と「人々の心のパワー」とした時その総和はいつも同じで、最大値が決まっているのではないかと考えたのです。

物理的モノ(食料や衣類、情報、インフラ)が足りないと、それを補うように人からアイデアや活気、工夫や会話、前向きに解決しようとする明るいクリエイティブなプラスのパワーが湧き出る。その反対に物理的モノが満足以上、過剰に増えると、総和は一緒ですから、モノで溢れたパワーを抑制しようと、人の気持は相互に精神を擦り減らすマイナスな方向(争いや足の引っ張り合い)に働く。モノのパワーが勢力を増した今、人が少し疲れているのは当然で自然なバランスなのかもしれません。人がより幸せになるために、人によって生み出されたモノたちが、もし自分たちの心をマイナス方向に誘発しているならばとても皮肉なことです。人は本来「みんな、すこし足りない」状況が本当のところで一番多くの人が幸せを感じられる状態なのかもしれませんね。


だからといって生かされている現代を嘆くのはもったいない。たとえばインターネットで得られる情報を収集して工夫次第で世界を観察できることも、現代に感謝すべきことのひとつです!現代最高!心持ち次第でどの時代、どのような環境でも惑わされず、自分に一貫性を持って豊かに生きて行くことは可能だと思っています。そして本質的に心を打たれる瞬間や素朴な感情を大事にしたいですね。たとえば今回の電気復活のようなとてもシンプルなもの。本質的でシンプルな喜び、底から湧きあがる笑顔にお互いが触れあえる瞬間、そういったものは「発見」と「気付き」次第で日常に見出せるものですが、もっと分かりやすい形でそのような機会をどうしたら創り増やせるだろうかと考えています。



最後に、ハリケーンですっかり飛んでしまったアメリカ国民的大イベント、ハロウィーン、当日はまさに停電中で街はかぼちゃ祭りどころではありませんでしたがサンディ到来前の、直近の週末の街の様子をすこし。個人的にはお色気シスターズがツボ。でかかぼちゃの衣装用意してたのになぁ。家の中で着てクルクルしようかなぁ!

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NYバタバタの中、今日は大統領選!
by akiha_10 | 2012-11-07 03:16 | NY Journal

ニューヨークジャーナル 129

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忘れていた頃に雑誌「Worth」が届いた。友人のリズが編集部で働いていて、コネチカットで行われる購読者イベントの写真を撮るのを手伝ってくれないか、というお誘いを受けた。すばらしいプロのカメラマンがたくさんいる中で、ただ誰が撮ってもそれなりに撮れるカメラを、まあまあの頻度で持ち歩いているだけで「写真をやっている」なんて言う気ははっきり言ってまったくありませんが「一流のお酒を好きなだけ飲んでいいから、会場の様子の写真を適当に撮ってほしい」というカジュアルかつ甘い言葉にキラリーン!と目を輝かせたわたしは(いつも通り「食」で動く。)夏のまっただ中、撮影のお手伝いに出掛けてきました。
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雑誌「Worth」は富裕者層向けのラグジュアリー雑誌らしく、潜入して見させていただいた世界はまあなんと華やか!一流のカトラリーやジュエリー、車、時計が並べられ。


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船だって販売。







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飛行機だって販売しちゃう。

















一流の贅の風を浴びただけでよい経験をさせて頂きました。いつも「所有すること」について考察しているわたしは、それを味わえばそれを一瞬持ったことと同じで、またその嬉しさや感激の新鮮味はどれくらいの持久力があるのかと考えると、はじめの「わあ!」はそこに触れることさえできれば誰にでも平等に与えられるものであって、だから何か美しいと思うものに出会いさえできれば、例え一日や数分でも、そのモノの味わいの50%くらいの楽しみ、醍醐味とも言える最初の「わあ!」を享受しているのではないか、と考えるのです。だから美術館やウィンドーショッピング、試着でも試乗でも住宅展示場でも、永続的でなくともそれに意識がどっぷりと注がれ、その手触りや香りをめいっぱい楽しんで想像を膨らます瞬間は平等な輝きがあるように思います。と、なんだか理屈っぽくひがみっぽい文章になってしまいましたが(そりゃあもちろん毎日それらに囲まれているに越したことはないけどね)つまりはそこに留まることがなくとも、一流の美しいものに触れる、一瞬一瞬の経験を通り抜けていきたいな、と執着に近い信念を持っている自分に気付きます。(だから一瞬で消える食の芸術って好きなのかなぁ…)「持ちたい」を遥かに上回る「知りたい」の欲求。

と、また考えが止まらなくなるのですが。ところで、考えることはわたしの個人的趣味だ、と思っていた矢先、友人に「明希葉ちゃんは絶対射手座だ」と当てられ、調べてみると射手座は思考好きなのだそうです。血液型だの星座だのほとんど気にしたことがなかったのですが調べてみるとだいたい同じことが書いてあり、たしかに心当たりがないこともない。他の射手座の方、いかがでしょうか。以下抜粋。

射手座の性質。
「自由を愛し冒険大好き、束縛と堅苦しいことが大の苦手、
開放的で楽観的、12星座の中で最も海外に強く(いえーい!)常に動き回る放浪気質(挙手!)。
射手座は変通星座であり、流転・変化・動いていく性質を現す。人と人の間を流れて行き人と人を「知」で結びつける存在、瞬間瞬間を楽しむ狩人、好奇心の塊。哲学好きで探究心が強い(両手挙手!)
理性と本能が共存、繊細で精神面を重視する一面と、物質的な価値観を重視する。(激しくなっとく。)」

なーんだ。「もう、自分がわからないっ…」なんて乙女になっていた自分が完全に恥ずかしくなってきた。たったの12タイプなんかに振り分けられた「星」に見破られている「典型」じゃあないか!ほほう、ほほう!随分気楽になってきたぞ。


そんなところで。来場者さんの優雅な佇まいをチェック。
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どうやらお金持ちさんはセリーヌラゲージを
ジャージと合わせるらしい、この余裕。



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わたしの中でベストドレッサーショーの女性。→
肩の力がぬけたスモックワンピースで
エレガントに見えるって、とても素敵ですね。ベリーショートのヘアスタイルもよくお似合い。
ファッションはつまるところ佇まいですね。
何を着るか、よりまず「本体」なんだなぁと勉強になります。





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誘ってくれたリズ、ありがとう!
次回は豪華客船潜入取材の巻!
by akiha_10 | 2012-10-27 06:53 | NY Journal

ニューヨークジャーナル 128

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マイアミの友達ギャビーが勉強のためNYにしばらく滞在することになった。美人で聡明なギャビーはアルバという南米ベネズエラの北のカリブ海に浮かぶ島出身で、ギャビーに会うまでアルバについてわたしはほとんど何も知らなかった。



アルバはオランダの一部で、したがってオランダ語を日常的に話すらしい。その他アルバオリジナルのパピアメント語、観光産業によって自然と幼少期から耳に入ってくる英語、その他スペイン語とポルトガル語と、アルバに住んでいればだいたい皆3-5カ国語話せるのは当たり前なんだよ、とギャビー。またわたしは薬味気分だ。どれほど日常的に英語が浸透しているかというのは、ホームレスでも英語をペラペラに喋る、という彼女の話から推測できる。

10万人ほどの人口のほとんどが混血で、彼女もスペイン、キューバ、中国、アメリカ、サウジアラビア、、、(もっとあった)の血が交じっているらしく、遠くの血が数多く交じれば交じるほど美しく神秘的になるという噂は彼女のオリエンタルなお顔立ちを見ていると本当かもしれないな、と思った。彼女の親戚は世界中にちらばっていて、みなが集まると何十カ国という出身者が集まるのだと。その中ではやはり英語が親戚公用語となるのだとか。また生まれ持った国際感覚からなのか、アルバでの教育水準や将来に対する意識が高いらしく、多くの若者が中高大学で当たり前のようにカナダやアメリカ、ヨーロッパにいくらしい。そんな彼女もアメリカのメディカルスクールを卒業した女医さんで「小さいころから医者になることは決めていた」と世界偉人伝を読んでいるかのような清涼感のある女性だ。



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彼女と久しぶりにブランチをしたお店は「ABC Kitchen」。食の専門家である現ルームメイトが教えてくれた。NYを代表するスター・シェフのひとり、Jean Georges(ジャン・ジョルジュ)が、NYで随一かわいいインテリアショップabc carpet & homeと一緒に手掛けた、オーガニック&NYローカルを掲げたお店。プチオーガニック派のわたしでも、あまりにストイックすぎるとしょんぼりしてしまうのだが、ここは本当に美味しかった。ブランチ定番エッグベネディクト。さすがジャン・ジョルジュ!おいしくてフレッシュで地元に根付いていてクリエイティブ、とても洗練されている都会派レストラン。またインテリアショップ内にあるということもあって、カトラリーからお皿、ライトからテーブルまで、素敵な場所がたくさんある日本に甘やかされた日本人でも「かわいい!」と思える場所!日本でも無印やunicoなどのインテリアショップ、はたまたブルガリやグッチというハイブランドがレストランやカフェを手掛ける流れは数年前からのブームのようですが、ブランドの冠を用いて業種のジャンル越えをしていくのは世界的な流れのようです。ダウンタウンではここ最近アパレルブティックの中にコーヒースタンドがある、というスタイルが増えたように思います。

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NYで何店舗か展開しているジャン・ジョルジュですがシェフ本人が居るヘッド・レストランJean Georgesはコロンバスサークル近くにあり、一度ランチに挑戦してみました。繊細なプレゼンテーションはまさに食の芸術で、とても贅沢!小さいものをちょこちょこ、が楽しいよね〜。わたしは日本でフレンチレストランでバイトをさせていただいたことがあるのですが、働きながらも毎日美しい空間で美しい料理を視界にいれることができるのはとても豊かな時間で全身の細胞がひょっこひょっこ喜こんでいました。インテリアも南仏アンティークで調えられ、おそろしく可愛いかった。それを観たお客さんが「わあ!」と喜ぶ顔を見るも嬉しかった。わたしの手柄でもないのに「でしょー!」顔だ。うーん、美しいレストランってどうしようもなく魅力的だ!世界中の美しく美味しいレストランを巡るのが夢、人生の予定のひとつです!
by akiha_10 | 2012-10-19 07:53 | NY Journal

ニューヨークジャーナル 127

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この時期になってくると「ハローウィンでなにを着るか」という話題があつい。去年もアメリカ人のハローウィンの力の入れようを可笑しく斬新に思ったがまたこの季節!お店にとどまらず一般家庭のデコレーションもハローウィンバージョンになる。↑一般家庭のデコレーション。

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うーん。わたしの実家の周辺はテレビで取材されるほどクリスマスデコレーションで有名な住宅街らしく、毎年母が嬉しそうに「今年もツアーいきますか!(←近所をただ車でぐるぐるするツアー。「ここが特にすごいんよ」と我が物顔で案内してくれる。)」と連れて行ってくれ、そのプロフェッショナルな美しさや可愛さに確かに興奮するのだが、ハローウィンは、、、ふつうにこわくない?凝れば凝るほど、こわくない?




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たとえばサンタの置きものや
妖精、トナカイがクリスマス
シーズンに控えて家の納戸で
ひょっこりとスタンバイしていたら
かわいらしいけど、
←これとかどうよ?
寒くなったから、と毛布を取りに行って
これがおったらこわいやろ。



クリスマスやヴァレンタイン商戦と同じくつまりは経済復興のためのお祭り騒ぎだが、年々街がハローウィン化していくのが速くなっているらしく(日本のクリスマスもそうですよね)それにまんまと煽られて、なんとなくカボチャとか買ってみたりするわたし…。







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NYに住んで約1年、多くの人がパーティー好きだということはよくよく実感していることだが「自分の誕生日を自分で企画する」ヒロイン体質の友達がここにも!おそろしいヴァイタリティとパワーでNYをエンジョイしているミキちゃんはアメリカンスクールバスを貸し切って誕生日を主催。もっともミキちゃんは幼少期をアメリカで過ごしているので、培われたアメリカン魂とでもいいましょうか、やっぱり純ジャパン育ちとは違うアメリカ仕込みなノリを持っている。誰もがパーティーを楽しみにしているNYでは、表向きは自分を祝うためといっておきながら、周りを楽しませるために開いてくれているんだね。スクールバスでマンハッタンを駆け巡りながら中で飲んだり騒いだりでクレイジーナイト。ミキちゃんありがとう!


アメリカで実感として思うことは、人を喜ばせることや、社会貢献、奉仕の精神について驚くほど多くの若者が普通に、日常的に使命感を持っていること。資本主義競争大国でありながら弱者に優しい(優し過ぎるのでは、と問題になっているようだが)。「与えて、与えられる」という宗教観も大きく関与していると思う。そのわりにどうして日々の雑務においては大抵疎かで、時間も適当で、日常的に少しずつ喜ばせることとは反対なことをしている気もするというこの矛盾が、どうもわたしを飽きさせない。不思議な国だ、アメリカよ。そして大好きなNYに今日も感謝!
by akiha_10 | 2012-10-18 07:05 | NY Journal