去年に続き、年末恒例、まさかシリーズ。 初夏の旅記録、半端になっていたものを最後まで。 クロアチアのドブロヴニクではなにをするわけでもなく のんびりしておりました。 真昼は暑いうえに旧市街の大理石の照り返しが痛いほどの眩しさなので 午前歩いて、午後は海にはいったり昼寝をしたりして、 また夕方から動く、といった感じ。 海をぼうっと見るだけで過ごせる、といったことが本当にあるんだと思った。 波は立つものではなく 海が内緒話をするように ところどころでゆるゆるっと水面を揺らすだけ。 真下が海、といった断崖絶壁の場所で朝食を食べたら もうそれだけで満足で、うっとり。のわりにがっつり食べたけどさ。 時折、感嘆のため息を交えながら、無言で海を見つめる。 意外だったのが、食事がおいしかった。 盛りだくさんのムール貝や手長えびは 口に合う味付けでどっさりでてくる。 それもそのはず、日本語のメニューがあるもんね(結構多くのレストランで)。 観光客が増えたのでしょう。 街が安全で親日なはずだ(そして時に格好のカモ)、 ほとんどディープな雰囲気はなく、 リラックスしやすい場所です。 夕方散歩をしていると旧市街の外れに 野外ステージを見つけました。 地元の住人たちの 伝統的なダンスの発表会があるようです。 海と隔てる石の壁に囲まれた ステージを前に、 ひんやりとした石の座席に座ってみた。 恥じらいをもった距離感が 妙に恥ずかしい、 あのフォークダンスを彷彿とさせる、 その男女のへっぽこな ダンスのリハーサル風景を すっかり落ちていく夕方を背景にして 見守った。 まぶたを閉じれば海の気配と、 やけに陽気な民族音楽だけが 聴こえてきもちよい。 昼に浴びた日光が じわっと身体中に拡がって眠い。 クロアチアのゆったりした日々が おわっていく。
by akiha_10
| 2009-12-31 00:12
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瓜生明希葉/INFORMATION
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