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page t-70         回想エスパーニャ  「照合」

なにはともあれ、
さんざん本やガイドブックでお目にかかってたガウディと
照らし合わせ。



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山をイメージしたカサ・ミラ。
うねうねと波打った住居建築。

すべての窓枠のサイズが違っており、
ガウディは
当時のガラス職人たちに煙たがれていたとか。








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グエル公園。
もともと山の手の分譲住宅としてつくられたもの。
広場や道路など、
生活空間として設計されている。
(しかし実際は60棟のうち2棟しか売れなかったとか)










わたしはどちらかというと
装飾がない、つるっとした、直線の多いコルビュジエのような建築のほうが好きなのだが、
サクラダファミリアの資料コーナーにあった、
ガウディが設計にあたりインスパイアされた自然たち、の展示に興味を持った。

ガウディ建築は自然や動物などの生態系がモチーフとなっており、
装飾のみならず、構造も自然から学んだものになっているという。

椰子の木、かたつむりからイメージを得た曲線。
蜂の巣からヒントを得た、扉ののそき穴。
アンモナイトがモチーフの螺旋階段。


そこでわたしも考えてみる。
植物、生物のデザインは究極である。
美しくあり、しかしそれがその形でなければならなかったという、
運命としてのデザインでもある。
生きるための構造、究極の機能美。
人間のデザインも無駄がない、
それがその形であることに、なんの過不足もない。
眼ひとつにしても、よくできている。
こんなに瞬時に反応するオートフォーカスなレンズは他にない。
足の小指の爪が割れ、歩くまさにその一歩踏み出した時、
わたしの身体の機能美に、つくづく感嘆の声をあげるのだ。

なぜ心が画一的にデザインされなかったのであろうか、
多様でありうるから恐ろしい。
これがこれでなければならない、がない。

目に見えて取り出されるものではない、
心、とは一体なんだ。

思わぬ自然災害に制御及ばぬこともしばしば、
しかし心の姿形、そしてこれからの設計は本人のみぞ知る。

「良いものを作るには第一に愛情、第二に技術である」
ガウディが述べた、物作りの姿勢。
by akiha_10 | 2008-09-09 15:15 | Trunk
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