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page d-48     時間差のパリ 3

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機内で同席した木村さんの水墨画を観に行った。
ルーブルのピラミッドの下、
ちょうど相似形になって、
淡い富士がそこにあった。
「北画」とよばれるもので、
現在世界中で木村さんとお子さんしか取り組んでおらず、
後継者のことを気にかけていた。
濃淡のついた富士には奥行きがあり、
これを瞑想の後、瞬時に書き上げてしまうというのだからすごい。
ほとんど見ずに、「気」で描く。
躊躇すると、真っ黒になるのだそう。
ためらうと、考えるすぎると、立ち止まりすぎると、まっくろ。
感慨深い。
勢いと集中力と、こころ。
パリでまさかの富士山にであって、
エキゾチックな気持ちになった。
木村さん、ありがとうございました。
パレロワイヤルの近くのパン屋でキッシュを
テイクアウトして、たべながら散歩。












夕方オペラ通りのスタバで友人と待ち合わせ。
そうそう、こちらのスタバではオーダーすると名前を聞かれます。
フランス語のHは読んでくれないため、
アキア?と眉をひそめられる前にAKIでとおす。
名前が書き込まれたラテを飲みつつ、
久しぶりに友人はまちゃんと会った。
パリに1年半以上住んで、
いい感じに皮肉っぽい喋りになっているので、つぼにはまった。
今は有名な某クリエイティブ集団のアシスタントをこなし、
デザイナーとしての勉強を続けている。




a0028990_2321627.jpg左岸にある感度の高い百貨店、ボンマルシェに
連れて行ってくれて、これがとても気に入りました。
コンパクトに、見やすく、でもきっちりセレクトしたものを抑えていて、
人もそんなに多くなく、アロマキャンドルが豊富なのも楽しい。
ディプティックはフルキャストだったけども、
今はユーロが高くて日本のほうが安かったりして!
クリスマス仕様になっていて、
特にディスプレイがうつくしいね。
こちらはご家庭でのクリスマスの準備も念入りのようで、
特設売り場のクリスマス用品には、奥様のひとだかり。
連れていってくれた「habitat」も面白かった。
コンランのセカンドライン(同系列)といったような
位置づけのインテリアショップ。














サンマルタン運河の近くで、はまちゃんと
なに食べようかねーとなかなか決まらず漂っていると、
友人キャシー(とよばれる日本人の女の子)合流。
「おいしくって安いエスニックは??」
と、即座に決めて、ささっと誘導してくれるのだから、
こういうところの女の子のパワーはすごいな、すきだな、とあらためて思います。
地元民で活気あるお洒落なアジアンバーで、パッタイを食べる。
「女の子って、アジアンとか好きだよね。
もっとわかりやすいのが好きだったりするんだけどね〜」
と、これ、男友達から何度か聞いたことあるコメント。
キャシーとわたしはもくもくと食べる。
おいしかったよ。








a0028990_23215235.jpgキャシーがブーツのなおしをカズヨさんという方に頼んでいるようで、
とりに行くと言う。
カズヨさんはジェエリーデザイナーなんだけども、鞄などをもつくっていて、
たのしいから一緒にぜひぜひおいで、と誘ってくれました。
クリスマスで美しいシャンゼリゼの近くにカズヨさんの住まいはあって、
でてくるでてくる、オリジナルの鞄やアクセサリー。
人間国宝級の器用さ、とキャシーが褒めていたけど、
これを縫ったの?というような細かさだとか、
ジェエリーのデザイン画に関しては、一同沈黙するほど綺麗で、
想像したひとつのものを多方向から、しかも写真のごとく正確に描けるのは、
もうはじめから人とは違うソフトがインストールされているとしか思えない。
3年働いたイタリアでは「あなたみたいなのが居るから職がなくなるのよ」
という現地の女の子からの嫉妬で、
ちょっと大変だったというエピソードもわかる気がする。








a0028990_232238100.jpgジェエリーデザインの世界選手権ともいえる
アントワープのコンテストで最終選考に残っているそう。
ヴァンドーム広場でカズヨさんの作品が見られるのも、
そう遠くないことかも。
おしろいフレーバーの「芸者」という
お茶をでっかいカフェオレボールで
なみなみだしてくださった。
カズヨさんの、数々の伝説話を聞くには多すぎることもなかったけども。
ネタ人生だとカラっと笑っていたけども、
魅力的な女性でした。

ちょっと、さむくなってきたよ。
by akiha_10 | 2006-12-15 23:42 | Daily thinking
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