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ミラノは目下セール中。
セール中にわたしたちを追いやるなんて、ざんこく!
といいつつ、ものすごニコニコ、ケミィとショッング街道を競歩。
なにゆえケミィは大のバッグ好き、
皮製品大国イタリアのセール、どうして理性を保っていられよう。
ケミィはバッグばかり持って鏡の前をくるくるまわってみたり。
互いにマイペースな買物がつづく。






モノ、空間好きならばぜったい外せないところ、a0028990_2156413.jpg
セレクトショップのディエチコルソコモ。
元イタリアンヴォーグの編集長がセレクトした、
衣食住に関するモノとカルチャーが、
とっても素敵な空間にちらばっているのです。
はじめ来た時は、
正直、なんだかとっても悔しい想いをしたものです。
ああ、やられてしまったよ…と。
あまりにも素敵で完成された作品(作品ととらえる空間)
を目の前にすると、出会えたことの感謝にまじって、
残されたわたしたちが、創るものはもうないんではないかと、
すこし、絶望的な気分になる。






ここの魅力は、
とりあえずテンションを上げてくれるところ。
いいかわるいかの基準って、細かいことよりも、
これがあるかないか、それが重要な気がします。
ここは元自動車修理工場だったという話を聞いたことがあります。
エントランスをはいれば、緑多きテラススペース、
そのスペースを囲むようにお店とカフェとギャラリーがあります。
わたしは自然光が好きなのですが、
店内は自然の光で明るく、とってもきもちいいのです。
卓越した審美眼によってセレクトされた、
ハイブランドの衣服やオリジナルのもの、
雑貨や食器、フレグランスまで、
美しさに悲鳴がでます。
意外や意外、セールもやっていて、
あらあらmiumiuのワンピース、
ちょうかわいいやないの…とかけよる。
だけどさあ、意地悪いくらいに華奢やねこれ、
ボーノボーノ言って元気よく食べてたわたし、
鏡でみるかぎり、
せっかくのミュウミュウもギュウギュウやよ…
どーん。
試着室をすすめるモードなスタッフから、
いやいや、いいですいいです…と
一歩、二歩、へっぴり腰になって逃げたのでした。
ケミィはコルソコモのオリジナルバッグを購入、
「もういっぱい持ってるじゃない!」とわたし。
一応お決まりの手順をふんで、
ケミィがえへっとうれしそうに買った。わたしも嬉しい。







さて、もうひとつ、
ケミィとわたしがたいそう気に入ったお店があります。
「Massimo dutti」。
フィレンツェ、ミラノ、どちらの店鋪でもお買い物をしてしまったほどです。
メンズレディースともに、質感がよく、
ほどよくトレンド感もある。
なにより、とてもお求めやすい。
元値も手頃なうえにラッキーセール中。
腕に洋服重ね持ち、
色違い買い(これやりたかったの!)、大人買い、が実現したのよ。ふふふ。
この買い方、あそこにとても似ている。
と思っていたらやっぱり。ものすごい納得!
つかえるお店、「ZARA」の系列だそうです。
でも、ZARAよりも細かい刺繍がされていたり、
レースがあしらわれていたりで、もっと繊細。
コンサバにもバカンスにも寄りすぎない、
大好きな、トラッドでフェミニンなものが揃います。
とにかく、価格もふくめて優秀。
よくできているなーとケミィと感心してしまいました。
日本上陸したらいいね。










ここのところ急激に、
ほどよくいいものを、ほどよい値段で提供するお店が
増えている気がします。
街を散歩中、そそられるウィンドーに誘われて、
はいってみるとモノのイメージはラグジュアリー、
でも価格はプチプライスだったりして。
ほんと、優秀。
衣に限らず、食も住も、
あらゆるものの平均がどんどん上がってきていますね。
消費者の目もこえてきますね。
わたしは一体なにを書いているのだろうと思いますが、
最近一番思っていることなのです。










IKEAもそのひとつです。
ミラノから船橋にトリップするのは大胆ですが、
実はわたし、ちょうど引越しもあったので
夏に先にオープンしていた船橋IKEAに行ってきました。
あらゆる北欧インテリアがお手ごろです。
大きめのチェストを購入したのですが、1万2千円!
つくってみたら、重厚で、とてもそのお値段には見えません。
ただし、まず、倉庫に自分でチェストキットを取にいかなくてはならず、
モノがしっかり重厚なだけに大変、大変、重い。
そして、チェストが安いだけに、
送料の5千円はせっかくのお得感が薄れちゃう気がする。
なので、できれば男性の手助けと、おおきめの車、
があるととてもIKEAは生かされます。
さらに、つくるのも、かなりしびれます。
凸と凹を噛み合わせて組みたてるような
生やさしいものではなく、本気大工です。マジカーペンターです。
なにしろ、
「裏に釘を60本打ちます」と平気で書いてありますから。
なので。ここでも、できれば男性(またはたくましめな女性)がいてくれると、
とてもIKEAは生かされます。
つまり、すべての過程においてDO IT YOURSELFできたところで、
とてもIKEAは生かされます。
本気に大工をさせてしまう、
スウェーデン生まれのIKEA商品に触れて、
日本の商品がいかに
極力楽に、わかりやすく作られているかがわかるのです。
完成のよろこびだけでなく、過程も愉しむ。
生活を積極的に彩っていく、
DIYが根付いたヨーロッパの、たのしみ上手を改めて思います。










日本上陸がめざましい外資のお店。
空間やモノに触れるだけで、
ひとつの異文化交流です。
本当に豊かだとも感じます。
それでもやっぱり空輸はできない、
ヨーロッパの現地の空気そのものが好きなのは、
もうしょうがないです。
居やすいんだもの。


a0028990_21585038.jpg同じ方向を向けてない自分に嫌悪を覚えることもなく、
自分の価値観がぶれない。
目をひらけば、好きな景色があふれている。
価値観を整えようとしむける操作もなければ、
概念のおしつけもない。
自分の純度は高まるし、
嘘をつかなくていい。
「世界が窮屈」
思春期に嘆いていた言葉も、
やっと大人?になって、旅もできるし、
フラストレーションから解放。
今までも後悔は一切ないけれども、今が一番自分に正直なのよ。
ありがとう。







旅できたことに、
心より感謝です。
そして、こりずに
いつでもわたしはクランチングスタートの腰を上げた状態にいる。
すぐにでも飛びだせる気分。
わがままでありながら、
しかしこの欲望がなくなったら、
何かがおわりだとも思ってる。



TOOL MOUTH、おわり。
by akiha_10 | 2006-09-19 23:20 | Trunk
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