韓国のリウム美術館をたずねました。
好奇心旺盛ケミィのミニ連休に合わせて、短い時間で行きました。 ケミィがチャングムグッズなど買いまくらんように、 わたしが見張らな! と鼻息をあらくしていたものの、ケミィは意外に淡白でした。 食にうるさいケミィはやはり、なんといっても韓国ごはん、 に興味がいっているようです。 わたしのリクエストも盛り込んでもらい、リウム散策は実現。 訪問10日前には予約が必要という、 すこしお高くとまっておられる印象もありながら、 「あっ、あにょはせよぉ…」と日本から電話をしてみる。 オペレーターの方が日本語ベラベラだと途中で気付き、 カチコチの韓国英語をその気で喋っていた自分に照れる。 リウム美術館はスイス、フランス、オランダの世界的建築家が、 それぞれのインスピレーションでデザインしたという、 ふたつのミュージアムと、児童教育文化センターという3塔で成り立つ。 韓国の財閥サムスンが建てた美術館で、 とにかく惜しみない美とマネーが注がれているのがよく分かります。 記憶に残ったのは、 フランス建築家ジャン・ヌーベルのMUSEUM2、その床や壁。 なんだ、この材質は、とホームズのようにしゃがんで触ってみる。 錆びたステンレスのような、すっごい微妙ないぶし銀が、しぶい。 そして、壁や階段は黒なんだけれど、 ただの黒ではなく、炭っぽい黒。 階段は、ステップごとに照明が煌々と炭にあたっていて、いとうつくし。 建物自体が美術なんだな、 と歩く瞬間瞬間を四角に囲んだ指の額にいれてみた。 そのかわり、惜しみないハコの中身、 韓国の伝統美術と現代美術の展示物そのものは、 どちらもそんなに印象に残っていなかったりする。 おそらく、ひとつひとつ見ると素晴らしいのだろう、 贅沢なハコに、贅沢な美術品、と、多少おなか一杯の構成だからね。 みんなが主張していて、しぼれない。 自分の貧乏性もあるのだろうけど、 未完成の部分やほころび、が無いというのも、いまいち集中できない原因なのかも。 完璧ばっかりだと、ちょっと息つまるもんね。 でも、建築そのものはすばらしいと思います。 財閥サムスンの「どうよ」という空気を、存分に楽しませてもらったよ。 ありがとう、サムスン! 展示物(現代)のなかで、唯一じっと見いってしまった映像作品がありました。 マシューバーニーのクレマスター3というやつです。面白いねぇこれ。 そんな中、ケミィが居場所のない空気を漂わせているので、 「お茶でもしよっか」と退出。 本気モードで美術館をまわりたいのならば、 一人かB型気質と行くべしよ。 こちら、MUSEUM1、スイス建築家マリオ・ボッタの吹き抜け螺旋階段。 上から自然光がはいって優しく、ひたすら真っ白、幾何学模様、 ぐるぐる降りて、不思議な気分、 ヒッチコックの「めまい」がここによみがえる。
by akiha_10
| 2006-05-21 20:31
| Art
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瓜生明希葉/INFORMATION
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