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ニューヨークジャーナル 107

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日めくりカレンダーのごとく毎月が過ぎていく。
ああ、時間が足りない。と呟いてみるが、そう言っている人ほど非効率的に動いているんだろうなぁ。
陽のあたる場所で頬杖付いて珈琲タイム、あのぼやっとしたアイドリング時間を
もっと別のことに当てたら効率的なのだろうかと考えてみるが、
なにしろあの時間がわたしの至福の時間であり、妄想と回想と今後の展望、思い出し笑い、
という他人の目から見ればただの地蔵であるが、実は脳みそは思ったより稼働している。
あの時間なくして、わたしはない。
しかしながら、刻一刻と生きていられる時間が縮んでいるその速さには圧倒させられるばかりだ。


昨日はじめてルームメイトが冷房をつけた。
夏らしさと共に街は日に日にお祭モードになってくる。
マディソンスクエアパークのShake Shackで外ごはん。最高に気持がいい!
NYはここ数年グルメバーガーブームで、Shake Shackもそのはしりと言えるが
名だたる有名シェフがこぞっておいしい、こだわりのバーガーを展開しては話題になっている。
東京でもここ数年、こだわりバーガーが人気なのはその流れなのか、どちらが先なのかは謎。
ハイファッション有名デザイナーがファストファッションH&Mと手を組むように、
ファインレストランがファストフードに参入するというのは、業界違えど同じ流れである。
ブランドとして信頼でき「ワンランク上感」がありつつも、
わたしの手にも届くかも!といった中間地点で歩み寄る。
衣、食、ときたら、住む、滞在、といった観点ではどうだろう。
例えばマンダリンやハイアットといったラグジュアリーホテルがその冠を持ちながら
ちょっといい気分、でいられるようなカプセルホテルやドミトリーを展開したら面白いかもしれない。
他のそれより値は張るが、よくわからないホテルに泊まるよりリーズナブルで、
清潔で、なにより信頼できる。
わたしはサヴァイヴするのにそこそこ逞しくなったとは思うけど、
滞在する場所が綺麗であることに越したことはないし、
リュクスに目を輝かせるミーハー田舎もの女子の資質は充分に持っているので
一人旅好きとしては個人的にそういったものができないかな、と思っている。
ハイとカジュアルが中間地点で歩み寄ること、次は何が生まれるのであろうか。


綺麗、といえば。
わたしの性格といえば公私共に認める、そこそこ適当で大雑把だと思うのだが
それは日本人に多い若干潔癖の人たちから見たわたしであって、
外国人のルームメイトから見たわたしは相当綺麗好き、几帳面らしい。
「本当にあきはってオーガナイズパーソンだよねぇ」と。
オーガナイズとは整頓とか、整理する、といった意味で
人を表す時「几帳面」とかいったニュアンスにも聞こえる。
お部屋や書類を整頓するという意味だけでなく、
友達との集まりのためにレストランを予約したり、
とにかく何にしても「きちんとしている」ことを言うらしい。
(パーティーのオーガナイザー、という場面でよく聞きますね。)
a0028990_427578.jpgアメリカ人のマイケルに「これは、あきはの真骨頂だね。」
と冷凍庫を開けて笑われたのは
わたしの主食、近所のコッサーズビヤリーズのベーグルを二つに割って冷凍してジップロックしているもの。
パン好きの方ならご存知のように、小分けにして冷凍する方法は主流ですよね。この「整理整頓感」が彼らにとっては「見て見て、このジャパニーズ感!」と話題になるほどらしい。まあ、汚いよりいいじゃないか。彼らの事は好きだが、たまに衛生観念の大きな違いにワーッツ!?とまいってしまう事も。「大雑把」のレベルが違う。これじゃ虫を積極的におびき寄せているようなもんじゃよ!!だからといって眼鏡をかけた風紀委員長のように「公の場所は綺麗に使いましょうね」と張り紙するのも馬鹿馬鹿しく(やる寸前だったけどさ)土足文化で育った彼らとはやはり根本的に分かり合えない何かについて深く頷きながら、黙々と誰かしらの皿を洗うのみ。


誰かの常識、わたしにとって非常識。わたしの常識、誰かにとって非常識。
そうして中間地点で歩み寄って、擦り合わせ折合って生きて行くのだ。
マイケルよ、ギターで陽気に唄を披露する前に皿洗おうぜ。
アンサーソングとして皿洗いの唄でもつくって唄おうかなぁ。(←逆にいやみ…!)
by akiha_10 | 2012-05-19 04:35 | NY Journal
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