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ニューヨークジャーナル 104

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父が来ていた時にハドソン川クルーズにトライ。
ツーリスティックではあるのですが、コースごはんが付いて
美しい夜景を眺める、というのはとても満足度が高かったです。
どういうわけか写真にしてみると、実際よりもなんだかトレンディ。
ニューヨーク恋物語なかんじやね。


自分でいると自分のことがよくわからないように、
マンハッタンにいると、マンハッタンのその小ささや、美しさが分からない。
たまにこうして引きで眺めてみると、そこに居る当事者を抜け出して、
内側で起こっている熾烈な競争も怒り、口惜しい気持、孤独さえも、
この街の眩い光のひとつひとつは、そういった感情のエネルギーによって発電していて、
つまるところすべて美しいのではないかと、
「海にぽかんと浮かでいる、とある小さな島のおはなし」という童話の裏表紙をそっと閉じる気分になる。
マンハッタンを離れて眺める時、わたし不在、
もしくはわたしを含め、まるで物語の登場人物になったように客観的に見えて、
わたしなりの「違う夜」をいつも感じるのであった。





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外に出てみる。
風になびいて
それらしすぎて
ほらまた、
合成のようなトレンディ感。







お食事の後、船内中央のホールでおもむろにダンスタイムがはじまる。
はじめこそカップルや夫婦のしっとりとしたチークタイムであったが、
DJの選曲も徐々にヒートアップ、最後は若干クラブ状態。
父、「しかし毎晩毎晩よく踊る人たちやね!」
まあ、そういう所に行っているというのもあるけどさ!
カップルも多かったが、クルーズというロマンチックなイベント柄なのか
母娘という組み合わせも多く、母娘共にノリノリに踊っている。
ファンキーなかあさんじゃのう。


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少し酔っぱらってわたしも踊りたくなって、
フロアへ参入。
たまたま仲良くなった二組の母娘と一緒に踊る。
娘たちはわたしと同年代くらいと見た。
一組の母娘はブラジルから来ていて、
母娘共々旦那たちは「お留守番」らしい。
もう一組はアメリカ人で、娘はNY在住、
母は娘に会いにLAから来たそうだ。
お母様の旦那様(娘の父)も一緒に来ていたが、
一緒に踊るのではなく、
ダンスフロアの隅っこのほうで
妻と娘のはじけた姿をおさめる
しおらしいカメラマンと化していた。

わが父がNYでの素行を伺わせる調子に乗った不良娘を激写している横で、
アメリカンの父もまた、娘に「だからフラッシュなしって言ってるじゃん!」と叱咤されながら撮っている。
父、思わず、「どっこも女が強いね…」と船上の哀愁。



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その二組の母娘の着こなしがちょうど、よく出来過ぎているシマウマとチーター。
昨晩観たブロードウェイ『ライオンキング』のスピンオフかもしれない。
「シマウマとチーターたちとちょっくら踊ってくるわ!」そんなノリで、草食と肉食の狭間で。
そう、サバンナを生き抜く女たちは逞しいのである。
by akiha_10 | 2012-05-04 05:27 | NY Journal
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