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page t-147       土のかほり、メキシコの彩り 10 (完)

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世界遺産、メキシコシティのテオティワカン。
巨大な宗教都市遺跡です。

その敷地は広く、太陽のピラミッド、月のピラミッド、南北5キロにわたる「死者の大通り」など、
計画的に設計、配置されているのがよくわかります。

ピラミッドの急勾配さにびっくりし、上まで登るにも下るにも終始へっぴり腰。
一番高い太陽のピラミッドは高さ65m、
頂上にある頂点の石?のまわりに人だかりが出来ていたのでなんとなくわらわらと寄ってみた。
どうやらこれを触るとご利益系?
皆我を忘れてクモの糸のごとくおしあいへしあいで直径2cmにも満たない
小さな一点に指をねじりこませる。

なんやしらんけど、ありがたそうだったので参加してみました。
思いあたる人々の顔を走馬灯のようにフラッシュし、
「みんなが幸せでありますように〜」と人差し指に念力。
そしてフラッシュがスローになったあたりで、急にでっかく、そして欲張りに、
「もう、みんな!知らない人もみんな幸せになりますようにっ!そしてわたし!!」
と願いを詰め詰めにしてきた。
佐永子さんも、そのご利益については知らないようで、
誰からともなく、なんとなく、触りはじめたのが広まっただけかも、
なーんもないかも。なーんのききめもなしかも。でもあると思ったら楽しい。
ふふ、そういうのって面白い。
ピラミッドと、合成みたいな写真も撮れたよ。



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最後の晩餐で食べた「ポソレ」というすこし辛みのあるスープ。
野菜や豚肉が入っています。
実はこのポソレの歴史は征服前には人肉が入っていたいう、カニバリズム料理。
神々に人間の心臓を捧げる生贄の儀式の後、残った体の部分をとうもろこしと共に煮て、儀式の参加者たちで食べていたそう。スペインによるメキシコ征服後、先住民にキリスト教を布教しようとやってきた伝道師たちが人肉を禁止したため、人肉に最も味が似ているとされた豚肉が代わりに使われるようになったとか。
え、似ているの??
ちょっと食欲減退しそうですが、そんな歴史のあるポソレのモダンバージョンは、
ハーブももりもり入れておいしい!


翌日食べた「タマル」。
これはコーンをぐたっとさせた生地の中に野菜や肉、または甘いものをいれて蒸したチマキのようなもの。
メキシコ料理で一番気に入ったかも!
コーンはしっとりぽそぽそしていて、ちょっとクスクスに近い。
ズッキーニの花(!)が入ったしょっぱいタマルとベリー系のジャムが入った甘タマルを食しました。
いつも人で溢れていたコーヒーやさんにも最後、寄りました。



メキシコ全体を覆う土っぽさに映える、目の覚めるような鮮やかな植物や装飾や工芸品。
それは旅で感じたメキシコ人の素朴さや質実さの中の、
時折見せる愛らしさや情熱、というバランスにとても似ていると思った。
帰路でNYのネオンを空から眺めたとき、すべての色が混じってしまっているその様は
たった5時間のフライトとはいえ、色彩のコントラストを浮き彫りにさせたのでした。
ありがとう、メキシコ!
by akiha_10 | 2011-11-11 07:16 | Trunk
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