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page t-143       土のかほり、メキシコの彩り 6

メキシコシティに到着!
セントロ(中心地)に繰り出して、一通り探検。
メキシコ国旗の赤、緑、白の鮮やかな装飾は街のいたるところに施されています。
どうやらこれに金色を足すのがお好みらしいのですが、
それがネオンとなると特に、どうしてもクリスマスになる。年がら年中クリスマス。

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メルカートはどこに行っても賑やかで、人々の血が通っています。
野菜を◯◯さんのところで買って、その後タコスは◯◯さんのところで食べていこう、
なんていう、日常生活の中で挨拶をしたり近況を話したりする、
小さなコミュニティの中の繋がりってちょっといいよね。
わたしは東京でいうと商店街の中にあるクリーニング店と靴リペアとパンやとお惣菜やと八百屋と歯医者とヨガ、くらいがそのコミュニティにあたるのですが、NYでの地域疎遠型ボヘミアン生活からすると、
そういったちょっとした些細な繋がりが恋しい。
今ソーホーでは毎日行くコーヒーショップくらいかなぁ。


今までほとんど感じたことのないことですが、引越を繰り返すことは
いろんな環境を知ることができる好機であると同時に、やはりエネルギーも要りますから、
生活を調えるだけでクリエイティブだなあという気付きがあるのです。
誰に見せることがなくても、毎日機嫌よく、普通に丁寧に暮らすだけで生活の創作なんですね。
この定まり知らずの生活もとても楽しんでいますが、旅から、より「住む」に比重を置いて
滞在以上のなにかを始めるにはやはり定住しないと落ち着かないなあ、というのが正直なところ。
いつでも旅立てるようにトランクを半分閉めたまま、今日のみを生きています。
「誰も自分を知らないって一番強いよ」っと尊敬する友が言っておりましたが。

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街にあったトルティーヤ工場などを横目に見ながら、お昼ご飯にセントロで行きたかったSanbornsを訪問。Sanbornsはメキシコのチェーン店でファミレスのようなところらしいのですがセントロにあったサンボンズはタイル張りのイスラムタイル建築!!大好きだ。スーク再び!
メキシコはスペイン領だったということもあり、スペインアンダルシア地方に見られるような
イスラム建築をところどころに見る事が出来ます。




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シティで宿泊した個人でやっていらっしゃる小さな宿も、どこかモロッカンの雰囲気。
イスラム建築の精巧で緻密で優雅、豊な色合わせの模様や幾何学的な彫刻にわたしは魅せられ、
これはまた、ウィリアムモリスが繰り広げる布上のデザインと通ずるところがあり、
この「模様」にどうやら引きつけられるのだった。


かわいらしい素敵宿は結局滞在中お湯が一切出ることがないという、
どこまでもラヴリーな宿で、お願いしようとも、
とても感じのよい個人オーナーのおばちゃんはチェックインと支払いのチェックアウト時しか
お目にかかることがなかっという自由放置プレイ、これぞ「メキシコ」を存分にたのしんだのだった!
支払いの時すらいらっしゃらないのではないか、と冗談を言って笑っていたが
ミニースピリッツで徴収時にはしっかりとおばちゃんは現れたのである。ふふ。

佐永子さんに教えてもらった「Aquí está así」という言葉。
英語にすると「Here is like that」的なところで、ここはこういうところだからさ!という、
愛情を含んだ諦めと許し、というニュアンスで使っているようだった。
これひとつで気持が軽くなる、魔法のような言葉である!
ちなみにAqui(アキ)はスペイン語で「ここ」という意味。
わたしのことをAkiと呼ぶ人も少なくないこちらで、なにかあったら「Aki está así」と言って
Akiはそういう人だから、といって愛情を込めて諦め、許してもらうことにしよう。なーんて!




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最大級規模のパンやさんへ。
未だかつて見たことのない規模とパンの種類で、お客さんが買っていくパンの量もハンパない。業者用のケータリングスペースなどもある。隊長といえど見慣れぬ異国のパンランドでこれほどまでに多くのパンを一度にフレーミングしたことはなく、押し寄せるパンらの大群にまったく太刀打ちできず途方に暮れていると一人の定員さんが「二軒先に同じ系列のちょっと高めだけど落ち着いたパンやがあるわよ」的なこと言ってくれて、おお!これはいわゆる、普段着のパンやと特別日のパンやね!つまりこれが瓜生の言うところの(まったく浸透せず)コッペ堂とブーランジェリーね!とひとりでほくそ笑んだのであります!
そういったわけで、軟弱隊長はすぐさまブルジョアきどりの(実際はそうでもなかったが)
「落ち着いた」ほうへと移動してメキシコパンをかじったのでありました。(味は、普通においしい。)

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by akiha_10 | 2011-10-20 05:02 | Trunk
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